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藤井風 『推し』と『ファン』のボーダーラインて?

日産スタジアムでの 2日間ライブ。
1日目 24日の生配信を観て、私はそこから 藤井風 のファンになった。

私は元々 ピアノ という楽器が好きである。

自身では 全く弾けないくせに、やたらとその音色に惹かれてしまう。

CMで チラっと流れた『きらり』に耳を持っていかれ、『花』をドラマで聴いた時には その音に
「なんだこれ?!」になった。

ピアノで私が 心奪われたもの、それは 彼の使うコードや、曲の中での転調である。

普段 J -POPを聴かない私。
藤井風のように テンションコードに歌詞を乗せて歌う人は初めてだった。

そして ピアノの低音の奥行き。
いろいろSNSを見ていると ライブ中に その打鍵の強さからか 鍵盤をスタンドから落下させる事件が起こっていたようだ。

正直言うと 最初 あの叩くような打鍵は苦手だった。
私がいつも聴いている別のアーティストのピアノの音からは 打鍵の音は聴こえて来ない。

けれど 聴いているうちに いつしか虜になってしまった。

そこから AppleMusicで 検索しては 次々とスマホに入れていった。

歌詞を聴く習慣がなかったのもあって、専らコードが好みのものがほとんどだったけれど。とにかく彼の弾く コードが 聴きたくて聴きたくてたまらなかったのだ。

そんなある日産スタジアムライブが 配信、これには ワクワクしたよね。「無料だし、観てみるか」そんな軽い気持ち。
これが有料だったら、多分観なかったと思うし、今 ここで この記事は書いていなかっただろう。

世界中に 私のような 軽い気持ちから観て ファンになった人、たくさんいるんだろうな。

藤井風のステージは圧巻だった。
歌と あと少し ピアノを弾くくらい、と思っていたら、サックスを吹くわ、ショルキーを操るわ…。
しかもダンスでも魅せてくる。
よく観ると 表情もいいんだね。
聴けば聴くほど 声にも惹かれている自分。

そこから SNSで 彼のことを漁りまくる自分に気づく。YouTubeを見まくる自分がいる。

藤井風は私の推しになったのか?
ここで 一旦 冷静になる自分。
そんなに軽く 推しって言っていいの?
でも 今の私は10年前の私を繰り返しているぞ!

私には 10年来の推しがいる。
小さなライブハウスで聴いた彼の演奏。俗っぽい言い方は好きじゃないけれど、とにかくかっこよかった。
演奏もさることながら、彼の作った曲。これは 本人に会う前から好きだった。

小さなライブハウスでは ミュージシャンと交流できることも この時初めて知った。ツーショット写真を撮ってもらい、サインもいただいた。「お名前入れますね」「え?推しから 名前呼んでもらえた!」「なんだこの神対応は?! 」興奮と嬉しさが ぐちゃぐちゃになって この日の夜は 文字通り 寝付けなかった。心臓のバクバクは 今でも はっきり覚えている。

比べること自体が そもそも違うかもしれないが、私には こういった電撃体験がある。元推しと 比べてる。
そして冷静になった私が言う。好きなものは好き。ファン。それでいいじゃないか。推しとファンの線引きは必要ないのではないか、と。

風さんは ファンと直接交流することは難しいだろう。ツーショット写真やサインを 彼の手から受け取ることは ないだろう。

推しと写真を撮ったから、とか サインを貰った、とか。アーティストと直接交流できるかできないか、とかで 推しかファンかを分けるつもりは毛頭ない。これは強く断言する。

推しって 電撃体験をいつまでも「覚えさせてくれる 活動」を 常にしてくれる。それが 自分の生活の一部 どころか 要にもなったりする。そうやって 自然と「私 あの人を推してたんだ」と気づくのかもしれない。

推しとファンの違い、も検索して読んだけれど 自分の中で噛み砕けなかった。

noteを始めたきっかけも、実は藤井風に出会ったからだ。SNSを見ていると 彼のビジュアルに関するものがたくさんで 彼の本質、みたいなところにたどり着けない。彼の良さはビジュアルだけじゃないはずだ。もっと 音楽的はな視点から 彼の良さを辿って行きたい。そう思った。そして それを自分なりに綴りたいと思った。
ここまで読んでいただいた方はお分かりかもしれないが  推しかファンか?で これだけ語りたい自分。

Xだと『ウザ…』になるかもね。
風さんは この先も応援していきたいミュージシャン。だから ウザくて しつこいかもだけれど 丁寧に書いていきたかったのだ。

こんなことを書くと昔からのファンの方には怒られるかな。風さんには いつか ジャズの方に思い切り舵を切って欲しいな、と思ってる。YouTubeで 「このパフォーマンス、もうジャズの人じゃん!」なのもいくつか観た。
もし ジャズの人になったら、 私の風熱は上がるだろう。こうしてまた 推し?ファン?の記事を書いていたりして…。


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