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図書館とライブ~横浜での一日

聴きたいライブが ビルボードライブ横浜であったこの日。せっかくなので 訪れてみたい図書館とセットにして、横浜で一日を過ごすことにしました。

行ってみたかった図書館。
神奈川県立図書館です。

こちらは NHK Eテレ『理想的本箱』のロケでも使われていた図書館。

この番組は 吉岡里帆、太田緑ロランス、幅允孝、の進行で 1回の放送回に 3冊の本をテーマに沿って紹介するもの。

毎週楽しみに観ていた番組ですが、現在は終了しています。

そのロケ地が 紹介本と共に 気になっていた私。図書館自体の建物や 壁一面の本棚。どんな本があるのかもわからないのに、その『風景』にワクワクしていました。番組最後のテロップにあった『神奈川県立図書館』。
うわぁ、いつか行ってみたい。

桜木町駅から少し、紅葉坂を登った先にありました。

中に入ってまず思ったこと…「静かだ…!」

考えてみると、図書館に行く、という行為、私は久しぶりでした。
地元にも市立図書館はありますが、そういえば 全然行っていない…。
それにその図書館は、同じフロアに 児童書のコーナーもあるので、静かではあるけれど、やはりあちこちから声は聞こえてきます。

こちらは 1階に 総合カウンターがあるので、貸出などの対応をしている声はありましたが、2階以上に行くと ほぼ無音。
あぁ、でもこれこそが図書館。

許可を得られれば撮影もできる、とHPにはありました。館内の様子を記念に撮れたら、なんて思っていたけれど、この静けさの中に、スマホカメラのシャッター音が響くことを想像しただけで 場違い…。それに気づいて 撮影のことは考えずに、館内を楽しむことにしました。

ライブが始まるまでは 2時間半。
特に目的を持たずに、書架を眺めて行って 気になる本を手に取ります。
3冊を選び それをザッと読んで、まず一冊だけしっかりと読むことに決めました。時間内に読み終えそう、と判断したためです。読み切れないと、続きが気になって 帰れない (笑)


綿矢りさの著書は初めて手に取りました。ホント直感。

登校拒否になった女子高生と偶然出会った小学生。この 2人が 女子高生が捨てたコンピューターで 風俗のチャットのバイトをする。2人の母親には内緒だったが、いずれバレてしまう。そして 日常に帰っていく。

ざっくりなあらすじ。
登場人物は他にもいて、取り巻く環境の描写ももちろんあります。
話のテンポがとても良くて、40分くらいで読了です。非日常なストーリーだな、と思いながらも、逆にそこがおもしろい、と思えたのかな。

2冊目は周東美材さんのこちら。
日本の芸能界の変遷、の印象を受けました。「未熟さ」がキーワード。

校閲、興味ある分野のエッセイ。
誤字脱字、変換ミス、にとどまらない、校閲者のご苦労を伺い知れる一冊。


書店には度々おじゃまするけれど、久しぶりの図書館。やっぱりいいなぁ。
リフレッシュエリアや猿田珈琲も入っているので、のんびりとした時間を過ごせそうですよ。

図書館を後にして、ライブ会場へ向かいます。

紅葉坂の上から見たみなとみらいが 夕日に染まっていました。


今日のライブはこちら。

ヴァイオリニスト NAOTOと ギタリスト 鳥山雄司。
サポートは
キーボード 松本圭司
ベース 川崎哲平
ドラム 川口千里

2階のカジュアルエリアから聴きました。

こういう見え方、好きです。
大きなアリーナなどでは 機材解放席、なんていうのも 大好物席 笑。
周りの人に遮られることなく、演者さんを見ることができるのです。

NAOTOさんのヴァイオリン。多分 世界中で一番好き。音が艶やかです。
NAOTOさんの 音を聴くまでは、私はヴァイオリンの音は苦手でした。
キンキンして、ジージーして。どちらかと言うと耳障り。ですが 彼の音に出会ってから、彼の音がデフォルトとして ヴァイオリンを聴くようになりました。ヴァイオリンの世界観を変えてくれた人だな、と思います。


楽しい一日はおわり。
横浜は非日常を味わえる 大好きな街。

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