［詩］人間パート２　　　　※微下ネタあり注意

金玉の皮を広げども広げども
モモンガに遥か及ばず・・・

なぜだ
金玉の皮はある程度は広がる
でもこんなんじゃ全然足りない
両手いっぱいに広がらなきゃ
風を受けて
モモンガみたいに飛べっこなんてないんだ
これが人間の限界なのか
人間とモモンガの違いはなんなんだ
モモンガは空を飛ぶため
両手いっぱいに
広がる皮を手に入れた
金玉の皮を超える程の柔軟性のある皮を・・・
ひるがえって人間はどうだ
人間にあってモモンガにないもの
そうだ
頭脳だ
生物の中で人間だけが
異様なまでに発達させた頭脳
この頭脳がつかさどること
思考力そして・・・
想像力だ
今こそ想像力の翼モモンガを
はためかせる時なんだ

想像の中で僕は
金玉の皮を広げた
皮はどこまでもどこまでも広がってゆく
そしてモモンガのように両手いっぱいに
広がった皮は
風をめいっぱい受け
僕の体は舞い上がり
空を飛んだ
町を越え
丘を越え
山を越え
海を越え
はるかな大陸を越え
そして宇宙の彼方へと・・・
僕は想像の中で
モモンガになって
どこへだって飛んでいけるんだ

もはや現実世界で
金玉の皮を広げる必要の
なくなった僕は
パンツとズボンをはいた