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【2024年版】これからアークナイツを始める人へ、序盤で躓かないための知識と育成論

この記事は、アークナイツに興味を持った方や初心者が、序盤のつまずきやすいポイントに引っかからない、また効率を重視して進めることを念頭に置いて作成したものです。他のゲームと並行して始めようかな、面白そうだったら続けよう、と思っている方向けの内容が多くなっております。

無課金・微課金向けです。お金で解決できる要素もありますが、アークナイツはそもそも課金圧が低い良心的なゲームであると同時に、課金ですぐに解決できない要素が多いことを承知の上で、お読みいただければと思います。

なお、本記事は低レアキャラクターのみでの攻略を推奨するものではありません。

文字を読むのが苦手な方は、太字だけ見てもらえればと思います。



1.はじめに

①「アークナイツ」とは

「アークナイツ」は中国の開発元「Hypergryph」、日本での運営が「Yostar」によって配信されている、スマートフォン向けタワーディフェンスゲームです。中国で先にリリースされたゲームであり、現在の日本での実装コンテンツは、中国より半年遅れで配信されています。そのため、冬に実施されるのは夏のイベントです。真夏にはクリスマスコーデが販売されます。南半球の季節感です。

中国版は大陸版、日本、韓国、欧米は合わせてグローバル版(グロ版)と呼ばれています。グローバル版より更に遅れて、台湾でもリリースされています。

グローバル版は2024年1月に配信4周年を迎えており、ゲーム内コンテンツ追加のみならず、ゲーム外では東京ビッグサイトでのフェス開催、地上波アニメ化(第2期まで終了)の他、続々と企業コラボが行われています。また、「アークナイツ エンドフィールド」という3Dアクションゲームのテクニカルテストが行われました。アークナイツというゲームは、まだまだ先の長いコンテンツとなることが予想されます。

こちらの紹介動画は3年前の動画ですが、どのようなゲームなのかが非常に分かりやすくまとめられています。

また、序盤で具体的に何をすべきかについては、以下のwiki内の初心者ガイドが分かりやすいですが、有志により運営されている以上、人によって意見が変わる場面では、方針を明確に示していない部分もあります。

アークナイツ攻略wiki 初心者ガイド (クリックで飛びます)

②ゲームを開始する前に、知っておくべきこと

アークナイツはガチャのあるソーシャルゲームですが、アークナイツが他のゲームと異なる要素として、以下の特徴が挙げられます。

新キャラクター実装の度に、前のキャラが型落ちで使えなくなることがない。ゲーム配信開始時の初期実装キャラですら、相対的に評価が下がっている程度。
凸(同一キャラの重複引き)の重要性が低い。凸しなければ解放されないスキルは存在しない。ステータス上昇効果も最高難易度コンテンツで必要になるかどうか程度。
対人で競う要素がない。全てのイベント報酬を自己完結で取り切ることが出来る。
・高難易度コンテンツはあるレベル以上になると特別な報酬や称号がないので、完全な自己満足になる。最高難易度までクリアする必要がない。
・キャラクターが出るガチャしかない。キャラ(当たり)or素材というガチャは存在しない。
・武器を含め、装備要素自体がない。
・Tier表は「意味がない」。最強キャラは「いない」。
育成が重要。素材の振り分け方針を間違えると攻略が止まる。
・育成に関し、課金で解決するのは現実的ではない(重課金必須)。
・通常の遊び方でも、最高レア(☆6)のキャラクターを入手できる。
・低レア(☆4以下)+他のプレイヤーから借りた高レア1人(☆6)の編成で、現在実装されているほぼ全てのステージをクリアできるため、高レア未所持でもどうにでもなる。

低レア+引率☆6編成の例。高レアの昇進2を未所持でもイベントステージのボス戦を十分クリア出来る。

多くのソシャゲでは、キャラクターの凸よる恩恵が設定されており、スキルレベルの上限、攻撃時のストック数、ダメージ大幅強化、固有武器の開放など、キャラクターの性能に対する影響が大きくなるよう設計されています。アークナイツでは、凸によるキャラ性能の大幅な変化がありません。1体引けば、全てのスキルとスキルレベル上限が解放されます。凸による基礎ステータスへの影響は、キャラによりますが+3%など微々たるものです。無意味ではないと言い切れますが、必要ないとも言い切れます。勿論、凸の優先度が高いと言えるキャラも少数いますが、今回の記事はそういった趣旨ではありませんので、説明は割愛します。

また、アークナイツのキャラクターには、有利・不利や「三すくみ」関係のある属性(装甲、元素等)は存在しません。ステージ環境によるキャラクターの相性も存在しませんので、キャラクターを入手したけれど、ポテンシャルをきちんと発揮するためには、凸した上で武器ガチャを引いて装備を厳選して、属性や地形を考慮した編成を整えなければ……ということにはなりません。キャラクターを引いたら、他のキャラと共通で使える育成素材、経験値、お金(ゲーム内の通貨)のみを使用することで、キャラクターの育成が完了します。

ここまで読んで、えっこのゲーム全然お金集める気がないのでは?と思った方もいるかもしれません。大半のプレイヤーがそう思っています。笑 だからこそ、継続しやすいゲームでもあるのですが……。

序盤はステージクリアごとに報酬がありサクサク進みます。途中で攻略に詰まった時、キャラを強化するために課金を考えたとして、何故かアークナイツは課金してもすぐには解決に至らないのです。時間を掛ければゆっくりとでもキャラの育成は進められますが、その時間が非常に長くなってしまうため、クリア出来ない、難しい、詰んだと感じ、ゲームを辞めてしまう人が多いように思います。

③課金圧が低いのに、何故詰まってしまうのか

よくある詰まり方は、
高レアを育てすぎて素材が足りなくなる→ステージに合わせた適切な編成が組めない→クリアできないので、経験値や素材の落ちるステージに挑戦する→適切な編成が組めないので、クリアできない→育成素材がないので強化できない
の、おぞましい負のループです。アークナイツは1編成12人で構成されています。序盤においては、育成するキャラクターを12(~14)人程度に限定しつつ、素材を適切に分配する必要があります。1つの編成を組むメンバーが、バランスよく育成されている場合が、一番クリアできるステージが多くなります。

高レアが足りない、育っていないからじゃないか?という点で考えると、明確にNoと言えます。未昇進や昇進1などの育成初期の段階では、☆6だろうが☆4だろうが、同じレベルなら高レアが圧倒的有利になるものではありません。勿論、高レアの方がスキル自体も良いものを持っていて、ステータスも上なので差がないわけではないのですが、例え高レアでも育成が進んでいないうちは、万能薬には決してならないという形です。レア度に関係なく、前衛・狙撃・医療…など、複数の職業で数人ずつ育成している方がステージ攻略には有利です。

つまり、高レアが強いと思ってたくさん育てる、というのが最もやってはいけない序盤のやらかし要素となっています。

また、ステージクリアや追加で課金した源石でガチャを引いて、育成中のキャラより高レアのキャラが来たら入れ替えて編成に組み込んでいく、というのも悪い育成の仕方と言えます。入れ替えるにしても☆3を☆4にするくらいにしておきましょう。

しかし、低レアだけの編成は、決定的な解決力に欠けていることで難易度が無駄に高くなってしまうため、高レアの育成は数人に限定し、☆3や☆4の低レアを含む編成を整えることが、序盤をスムーズに抜けるコツとなります。

④課金で解決できる要素と解決できない要素

アークナイツは「育成済みのキャラクター」であれば戦力になり、逆に高レアでも、育成していなければ低レアにも劣ります。ステージ攻略に行き詰ったとき、課金をしてガチャで☆6を追加で引いたとします。その☆6を育てる素材が手元になければ、あなたが行き詰まったステージに対しては、何の解決策にもなりません。

では素材を課金で買えばいいのではないか?となると思いますが、育成素材の購入可能数と交換可能数は月毎に上限があり、その上限は低めに設定されています。源石を割って理性(AP)に変換し、コツコツ周回して素材を集めることが前提の作りになっています。

一般資格証2段階目が、ゲーム内アイテムでの素材交換枠。上級資格証でも素材の一部を交換できるが、よほどの重課金でない限りスルーでよい。

ただし、ここ一年(2023年~)はかなり素材入手の厳しさが緩和されている印象です。昇進に必要なSoCが入手できる「月間SoCパック」や素材が入った「月間素材パック」(いずれも月2回まで購入可能)が常設で販売されるようになり、また、新キャラ実装時に「〇〇訓練パック」(〇〇には職業が入る。初級及び上級SoCとアーツ学が入っている)など、育成を楽にするための課金アイテムが販売されます。

一つだけ覚えておくべきこととして、「週間育成パック」は、課金効率がとても低いです。自分で源石を割って、アイテム回収のステージを周回した方がお得です。今すぐ成長させたい!あと一歩で勝てそう!のような時間をお金で買いたい人、切羽詰まった時のみ買いましょう。それも、週に1回しか買えませんが…。

もっと課金してもいいから大量に素材を入手したい!という場合は、イベント開催時に期間限定で販売される課金アイテムもあるので、そちらを購入するとよいでしょう。また、重課金者等で源石の消費を気にしないのであれば、統合戦略というコンテンツのレベルを源石で購入し、レベルアップ報酬で素材を入手することも可能です。

⑤課金効率の良い課金要素は?

常設されているものでは、「月パス」はずば抜けて課金効率が良く、次いで「月間スカウトパック」です。他は、初回増量の源石や、「初心者〇〇パック」も効率が良いです。大型イベント時に販売される記念パックもお得です。誰かしら課金効率の計算を行っているので、SNSなどで情報を集めましょう。

「素材パック」「(職業)訓練パック」系は少し課金効率が下がります。また、「週間育成パック」「月間素材パック」も課金効率は低めです。

「月パス」は課金効率が良いのでおすすめ

基本的に「月パス」「月間スカウトパック」を購入してアークナイツをプレイしている人たちが、微課金勢と呼ばれている層です。「月パス」はバトルパス方式ではなく、毎日のログインボーナス自体が増えます。パス買ったから頑張らないと損!という事にはならなず、時間が無い時もログインするだけで特典を受け取れるのが嬉しいところです。毎日ゲームを起動するなら、これだけでも十分です。配布される合成玉の量もそこそこで、ガチャも欲張らなければそれなりに引けます。毎日ゲームするかどうか…程度の方は、課金しなくてもよいでしょう。

2.ゲーム開始にあたって

①序盤をスムーズに進めるために

長期的な育成の目標は、安定して様々なステージをクリアできる編成を自力で組めるようになることです。その途中段階として、昇進2段階のキャラクターを作る必要があり、そのために育成を絞ったコストパフォーマンスの良い編成を序盤に作る必要があります。

昇進2のキャラクターがいる、いないというのは、アークナイツでは大きく攻略の難易度が変わるポイントです。昇進2のキャラクターが一人いれば、他のプレイヤーから、昇進2の育成済みのキャラクターをサポートキャラクターとして借りることができます。ステージを一度でもクリアできれば、イベントなら報酬が、メインストーリーなら新要素が解放されるなど、様々なメリットがあります。

しかし、サポートキャラクターを含めてクリアしたステージは、自動指揮(オート機能)を使用することが出来ません。お金や経験値を手に入れるステージを、毎回サポートキャラクターを借り、手動操作でクリアするのは現実的ではありません。結局のところ、ステージを自力でクリアする必要があります。

②リセマラは必要か?開始時期は調整した方がいいか?

アークナイツは育成がエンドコンテンツであり、そのために掛けた時間の長さ=育成の進行度になりやすいです。また、☆6の入手のしやすさと、序盤での育成の重さ、序盤での解決力を考慮すると、リセマラに何日もかけるなら、一日でも早く始めた方がいい、と言われることが多いです。限定キャラを除く☆6はほとんどの場合、年2回(5月・11月)に販売される招聘指名権で入手可能です。

ガチャはゲーム内ではスカウトと呼ばれます。以下ではガチャと書きます。キャラクターは、ゲーム内ではオペレーターと呼ばれます。

リセマラの必要はありませんが、スタートダッシュガチャの対象キャラクターと、恒常ガチャのPU中のキャラクターか、中堅ガチャのPU中キャラクターに好きなキャラクターがいればリセマラしてもいいと思います。どうせなら好みのキャラクターと一緒にゲームを始めたいですし、結局の所、ゲームを続けるモチベーションが一番大切です。
☆6を2枚抜きなどで3体も4体も揃えた強いデータを用意する必要はありません。序盤に未育成の☆6が多くても明確な優位性がなく、どのみち育成が追いつきません。PU外のキャラのリセマラをするのは確率的に狂人の遊びになってしまうため、やめましょう。

また、イベント中の「リセマラランキング」にイベントガチャの限定キャラが入っているのは、キャラクターの強さに関係なく、限定キャラは機会を逃すと入手が難しいからです。純粋な使いやすさ、強さによる優先度ではないのでご注意ください。具体的には狙えると言えない超低確率のすり抜けか、300連(又はキャラにより200連)での天井交換しか手段がありません。アークナイツのガチャは優しいですが、過去の限定キャラの入手に関してだけは相当厳しいです。

中堅ガチャについては、ゲーム初期実装キャラクターを分けてあるガチャですが、使えない型落ちキャラで引くだけ無駄という認識の人は、認識を改めましょう。初期実装のため完凸する人が多くなり、また実装キャラクターが増えすぎたので、通常のガチャが二つに分かれている程度に考えていてください。

スタートダッシュガチャは、合成玉の消費が380個のみで済むので、全てこちらにつぎ込めば一番多くのキャラクターを入手した状態で、ゲームを開始することができます。イベントPUや恒常ガチャ、中堅ガチャは10回以内に☆5キャラが確定で入手可能ですが、リセマラ段階では、確定入手に必要な最大回数(10回)までの十分な数の合成玉はありませんので、途中まで回したのに☆5が来ない場合は、あえてこちらを回した意味がなくなってしまいます。最初に引くガチャは、スタートダッシュガチャのみを対象とすることをおすすめします。

☆6前衛 マウンテン。ケモ耳どころかケモナー歓喜のキャラデザで、CV中井和哉

スタートダッシュガチャの対象で最もおすすめなのがマウンテンです。昇進1の段階で強力なスキル2を使用できます。ソシャゲだしどうせなら女キャラがいい、という方はお好みで。誰を選んでもクリアできないゲームではありません。

先程、アークナイツを始めるなら早い方がいいと書きましたが、リセマラを前提に考えていて、更に、特に今すぐ始めたいのでなければ、大型イベント中(3週間開催、1月・5月・8月・11月頃)がいいと思います。イベントPUガチャ用の10連ガチャチケットが、運営から配布されるためです。更に、アークナイツではアプリストアでのセールスランキング1位になった場合、10連ガチャチケットが追加で配布されます。大型イベント時はセルラン1位で配布される可能性が高いです。

また、課金を検討しているのであれば、普段は販売されない育成強化のアイテムが販売されるため、最も適していると言えるでしょう。特に、☆6を一気に昇進2段階に引き上げる昇進パックは、序盤から大いに役立つと思います。

③開始時に所持できるキャラクターと編成について

チュートリアルとして、戦闘を3回(or4回、TR-1は撤退してもOK)行い、スタートダッシュ(連続任務・見習い任務)とメールから特典を貰ったら、合成玉でガチャを回します。リセマラする人は頑張ってください。

スタートダッシュスカウト。チュートリアルとして1回強制的に引かされる

次に、倉庫(画面右下)に☆5キャラクターが手に入るアイテムが2種類あるので使用します。いずれも☆5キャラが手に入りますが、選択できるキャラクターに違いがあります。後でじっくり決めたい方は、現段階で使用しなくてもOKです。

気に入った可愛い女の子を選びましょう。スタートダッシュガチャの☆6と職業が被っても構いません。☆5の招聘券は年に1度(or2度?)運営から配布されますので、今後必ず無料で入手できるキャラクターばかりです。

おすすめはリスカムとラップランド、スペクターです。唯一性があり、特別な素質を持つキャラクター達です。

☆5重装 リスカム

リスカムは前に2マスの攻撃範囲を持つ重装で、対空攻撃も可能、また、「殴られたら周りの味方にSPをばらまく」という面白い素質を持っており、「リスカム電池」とも呼ばれます。が、その素質を生かすためには敵を抱え続ける方がよいので、リスカム本人の火力があまり高くても困るということで、しっかり育成するかしないかはプレイヤーによります(私は昇進2にしていませんが、術耐性の素質が解放される昇進2Lv1までは上げても問題ありません。そこから先の育成を行うかは人による部分になります)。防御力は高めなので、序盤でも☆3重装では耐えられない場面で、耐えられる耐久力を持っています。

※注 以前は初心者応援パックの☆4キャラに優秀な☆4重装のグムがいたため、わざわざ☆5の重装を選ばなくても良かったのですが、2024年1月16日の4周年記念より、初心者応援パックの中身が☆4先鋒のテンニンカになったので、序盤に固い重装を引けない場合に備え、この段階で高レア重装を一人所持しても良いと考えています。

☆5前衛 ラップランド

ラップランドは対空攻撃も可能な、領主型前衛です。素質の「精神破壊」という特殊能力無効化が優秀で、ストーリー4章以降及びイベントで劇的に楽になるステージが沢山あります。スキル2は術攻撃になり、2体同時攻撃が可能で火力もあります。自動発動スキルのため狙ったタイミングで使用するのは困難ですが、逆に言えば放置していてもよいので、他の指揮に集中できます。何より自動スキルは楽です。

☆5前衛 スペクター

スペクターはブロック数と同じ数だけ攻撃できる、強襲者型前衛です。序盤では大量の雑魚が押し寄せるため、未昇進でも2ブロックで敵を抱える上に攻撃力も高い、群攻キャラクターが役立ちます。昇進2により3体同時攻撃が可能になり、素質で獲得するリジェネ効果、スキル2による食いしばり効果も特徴的で、唯一性があります。また、大器晩成で莫大なコストを費やした後の趣味の領域ですが「アビサル編成」という「アビサル」陣営のキャラクターによる強力な編成に使用できます。

先鋒のテキサスと特殊のクリフハートについては、それぞれ主要任務報酬、7日間ログイン報酬で必ず入手出来ますので、今すぐ欲しいという方以外は、他のキャラクターを選んで戦力の幅を増やした方がよいでしょう。

一通り、開始時のガチャを終え、☆5招聘券を使用した場面です。

スタートダッシュスカウトはスズラン

リセマラをしなかった場合、この段階では、☆6一人、☆5三人、その他が☆4以下のキャラクターで構成された画像のような編成になると思います。

一番最初に入手する☆5キャラクターであるアーミヤについては、第8章のあるステージへの突入条件が「アーミヤが昇進2であること」なので、育成して損はありません。ところが、アーミヤの育成をていない人がメインストーリーで詰まることを避けるため、本編は第8章をクリアしなくても第9章から読むことが出来ます。アーミヤの昇進2は、必須ではありません。スキル1が癖のない術師ですし、ストーリー報酬で凸が進む☆5なので、中堅術師で他に高レアがいなければそのまま育てても良いでしょう。昇進2のキャラクターを作る時期は、第4章攻略中~クリア前後なので、ひとまずアーミヤを編成から抜いて、必要になってから育てても大丈夫です。

なお、最初の昇進2を☆4キャラで行う場合、最有力候補は☆4先鋒のテンニンカです初心者応援パックに含まれるので160円で必ず入手できます。しかし、旗手型先鋒はスキル中にブロック数0になるため、序盤では使いづらいと感じやすいです。可能であれば、第2章くらいまでは他の先鋒を2名ほど育てておいて、その後、テンニンカの入手と育成を検討してください。突撃兵型先鋒のプリュム(0-5報酬、配布)とテンニンカをセットで並べて使うことで、スキル中のブロック数減少のデメリットを軽減することも可能ですので、使いながら慣れていきましょう。

下ルートをブロック2のテキサス、上ルートをテンニンカ+プリュムで疑似的に2ブロックとして塞ぎ、コストを稼ぐ例。敵の強さや数を見ながら、テンニンカのスキルを使う。


次に、ゲーム開始後の編成と育成方針について確認していきます。

3.育成を絞った編成を考える

①レア度と人数の比率を固定する

序盤において、高レア(☆5と☆6)の同時育成は4人までにとどめておいた方が良いです。育成のコストが☆5と☆6は重いため、同時に多数育てると他に必要な育成ができません。高レアに偏った育成をして素材をつぎ込み、低レア(☆4以下)は未育成のままという状態にするのは避けましょう。例えばドローンが大量に押し寄せるステージで、狙撃がもう1人いないと駄目だ!と気づいたときに、高レアに奉げて素材がすっからかん、という状態になると…足りないのが1人なら、サポートを借りれば良いですが、こういう状態で狙撃と重装の2キャラの育成が足りない、となれば攻略が止まってしまいます。

昇進1のLv55までは、レアリティに関わらず満遍なく育てるくらいの気持ちで育成します。後述しますが☆6でもこのレベルまでなら素材は大して重くないので、育成しても問題ありません。レベルを上げる優先度で言うと、アタッカー(前衛、狙撃、術師)を先に育てると楽かもしれません。

「でも低レアってどうせ使わなくなるんでしょ?素材使いたくないんだけど。手元の高レアだけ育てたらよくない?」
という方に向けて説明しますと、低レアの育成は高レアを育てるための環境を作るまでの、必要な戦力を整えるために行います。最初から高レアのみでそこまで行うのは相当な苦行です。素材が尽きてどこかで行き詰まります。
また、☆3は統合戦略というコンテンツで必須になるので、育てても無駄になりません。更に、☆3と☆4は基地スキルが優秀であることが多く、無料で経験値とお金を生み出す基地において大いに役に立ちます。そのため、☆3は全員昇進1LvMAX(Lv55)まで育てて大丈夫です。☆4についても誰を育ててもいいですが、☆3と☆4のどちらもまずは編成に入っているキャラのみ育てましょう。☆2と☆1については素材のコストが無に等しいため育成して構いませんが、☆2は力不足なので補助的にしか使えないこと、☆1は使う場面が特殊なので優先度は低いです。

青枠が☆3、紫が☆4のオペレーター

これは大陸版の画像ですが、統合戦略(ローグライク)第2弾「ミヅキと紺碧の樹」が実装された際の、統合戦略内での使用率の高いキャラの職業毎の上位3名です。統合戦略は招集コストの低い☆3キャラで出費を抑え、強力な☆6キャラを招集し敵を倒すという進め方をするのでこうなります。低レアキャラなしでのクリアは難しいです。

次に、高レアについて。アークナイツではレアリティに応じて消費する素材、経験値、お金の量が増えます。☆6キャラは昇進2までに☆3キャラの3倍の量の経験値とお金、上位素材を消費するため、あなたの編成に高レアが多ければ多いほど、育成にかかる時間は長く、ゲームの進行度は遅くなっていくでしょう。「アークナイツ」で調べれば、高レア少人数攻略動画が沢山出てきますが、それが可能なのは高レアキャラが昇進2で強力なスキルを覚え、レベルを上げ、特化訓練によりスキルレベルを最大限に引き上げているからです。高レアの暴力で解決できるのはもう少し先の話です。

えっ、じゃあ高レアって罠じゃん…と思って編成から全部高レアを抜くと、それはそれで苦労します。以下をお読みください。

②コスパ重視なら☆3メインで高レアは育てないのが正解?

確かに☆3と☆4のコスパ重視で編成を組み、リセマラや無料で配布された☆6や☆5は極力使わず、クリアできるストーリーをどんどん先に進めるというのも一つの手です。このタイプのコストパフォーマンスを重視する育成方法は、最速で昇進2とする☆4キャラクターを一人用意し、サポートキャラクターとして育成済みの昇進2を借りることで、クリアできるステージを増やすことを目標としています。しかし、いずれは自動指揮のため自力でステージをクリアできる編成を作る必要があるため、そちらを重視した場合には、低レアのみのコスパ編成は不利な育成方法とされています。

高レアは☆5アーミヤのみ、昇進候補の☆4を1人加えただけのコスパ編成の例。もっとコスパを重視する場合はアーミヤも抜く。

お気づきの通り、高レアは素材を吸うため、高レアの人数が少ない方が序盤の育成は進めやすいのですが、低レアのみでクリアしようとすると、自分で縛りプレイをしているようなもので、ステージ攻略の難易度が上昇します。検索すれば「低レアのみ」という攻略動画がありますが、これらはキャラの完凸や信頼度MAXでのステータス補正を前提とした上で、熟練度の高いドクターの指揮による動画が多いです。低レア編成でクリアできることが証明されていても、初心者が同じように低レアのみでクリアするのは難しいです。あえて低レアしか使わないと決めてしまうのは、自分で難易度を上げ、高難易度コンテンツに変えてしまうようなものです。

更に詳しく言うと、高レアを序盤で育てない方がいいのは素材の重さのせいですが、高レアの素材の重さが無視できなくなってくるのは、昇進1のLV50~昇進1LvMAXくらいと、昇進2の要求素材なので、その辺りまでなら無理せず高レアを加えた方が、基礎ステータスでのごり押しが効くこと、後々攻略が容易になるという点で、ここではスタートダッシュガチャの確定キャラ+アーミヤ+配布2キャラで、高レア枠4人の育成を推奨しています。

未育成状態から必要となる経験値と龍門幣は、
☆3の昇進1 Lv55まで…必要経験値115400 必要龍門幣98280
☆5の昇進1 Lv55まで…必要経験値123400 必要龍門幣120692
☆6の昇進1 Lv55まで…必要経験値123400 必要龍門幣130692
☆6の昇進1 Lv80まで…必要経験値361400 必要龍門幣392201
となります。

アークナイツにおける各レベルまでに必要な経験値と龍門幣は、レアリティに関わらず同一です。例えば昇進1のLv55までなら、☆6と☆3の違いは、未昇進から昇進1に進める際の龍門幣と素材の差だけになります。昇進費用と、各昇進段階でのレベル上限によって、必要合計数が大きく変わってきます。

アークナイツwiki 初心者ガイドより(クリックで飛びます)

必要な経験値と龍門幣は、昇進段階のLvの後半において二次関数的に多くなります。
☆3は育てても昇進2にはできません。☆6や☆5なら、昇進2の候補として置いておくことが出来ます。☆3は上述したようにどこかで役に立つので、育成しても無駄にはなりませんが、高レアなら将来的にあなたのスタメンにも残る可能性があります。前述したステージ攻略難易度のことも考えると、4人くらいまでなら編成に高レアがいてもいいと考えます。高レアが多すぎても、昇進2を増やす段階で大量の素材を用意する羽目になり、時間が掛かりすぎて後々の育成が進みませんのでご注意を。

逆に、あなたが現在実装されているイベントのステージ8をどうしてもクリアしたい!のように切迫している状況であれば、☆4と☆3によるコスパ編成の育成しか手段はありません。攻略難易度はそれなりに覚悟してください。

③追加で入手したキャラクターは育てる必要があるか?

先程の、ゲーム開始時を想定した編成です。画像の編成で序盤は十分クリアできますし、見た感じでは4章くらいまで問題なくクリアできそうですが、追加でキャラクターを引いた場合の編成をどうするか、を考える必要があります。

攻略に際し、まず最も重要なのは、バランスの良い編成を組むことです。バランスが良いというのは、先鋒・前衛・重装・医療・狙撃・術師に偏りがなく育成されている編成の事です。その中で、前衛なら領主型と勇士、重装なら重盾衛士と庇護衛士のように、職分が分かれているキャラが育っていると、ステージ攻略が容易になります。

なお、補助で序盤に必要なのは緩速師のみです。緩速師のオーキッドはステージ1-7報酬の配布キャラですので、課金は不要です。特殊については様々な役割を持つキャラがいますが、これもステージ1-12報酬のショウだけいれば、ステージ進行には差し支えありません。他には公開求人で手に入りやすいグラベルがいれば便利ですが、特殊については、必要になったら育成を行う程度で構いません。

画像の状態ですと、
☆4狙撃のジェシカ(TR-3クリア報酬)が来たら、編成に緩速師が二人(スズラン・オーキッド)がいるので、☆3オーキッドと入れ替え候補となります。☆3術師のスチュワードですが、同じ中堅術師の☆5アーミヤがいますので、☆3術師で拡散術師のラヴァ(0-8クリア報酬)が来たら入れ替え候補になります。
また、先鋒が少ないので、購買部で後ほど交換対象になる☆4先鋒のクーリエを採用したいところです。
ドローンの多いステージに備え、☆4狙撃のジェシカを育成しつつ、☆3クルース(TR-8クリア報酬)と併用すれば、この編成で4章くらいまでは余裕をもってクリアできると思います。

誰がどうおすすめなのかわからないという方は、アークナイツwikiのこちらの項目や、外部記憶装置.txtさんの初心者向けガイドが詳しいのでご覧ください。

重要なのは、☆5か☆6を入手した場合にどうするかを考えることです。
一番やってはいけないのは、☆4を育てていたけど、☆5の同じ職業が来たからこっちを育成しよう…のように、育成のためのリソースが分かれてしまい、素材が枯渇することです。

④☆5は育成しない方がいいのか?

「☆5の育成はよく考えてから行え」と言われます。これは序盤に限らず、ある程度の☆6を入手し育成が落ち着くまでは、☆5に付き物の話です。アークナイツにおけるキャラクターの基礎ステータスは、☆6>☆5>☆4で明確にレアリティの高さに比例します。ステータスにおいて、☆5は確実にレアリティ相当の強さを持っています。

しかし、☆6が昇進2で3つ目のスキルを覚えるのに対し、☆5は☆4と同じで、スキルを2つしか覚えません。昇進1と昇進2で、劇的な変化を感じにくいという点があります。その割に、昇進2にするための素材のうち、上級SoCという、☆6と同じ素材を要求してきます(数は☆5の方が少ないです)。これを作る前提となる基地の整備のための消費理性、加工元の中級SoCとSoC強化剤のための周回…などを考えると、費用対効果が見合わないかなと感じられてしまいます。なので、有用なキャラクターは沢山いますが、素材に限りがある序盤において、☆5の育成は推奨されません。だから、最初の昇進2を☆4か☆6のどちらにするか、という議論が生まれるのですね。これについては後述します。

イベントの記録復元や報酬で配布され、たくさん手に入りやすいのが☆5キャラです。気に入ったキャラやあなたの推しなら、☆5でも育ててください。しかし、なんとなく高レアだからという理由で育てるのはやめましょう。昇進2のキャラを1人作った後に(昇進2が1人いることが重要です)、改めて育成を考えてみて丁度いい程度です。

☆6については、ほとんどのキャラクターが昇進2段階でそのキャラの代名詞とも言える強力なスキル3を覚えます。しかし、一人の☆6を昇進2にするのは、昇進1のレベル上限がLv80であることから、レベル上げに相当な時間が掛かります。また、何度も書いていますが、昇進に際しての素材が重いです。☆6を編成に組み込んでも構いませんが、同時に2人も3人も昇進2を目指すのではなく、一旦昇進1Lv60くらいで置いておきましょう。

途中までなら素材変わらないんでしょ?途中で育成止めるなら沢山編成に入れていい?という疑問については、確かにそうではありますが、結局昇進2の直前に大量の素材を使用する羽目になるので、序盤では高レアは少ないままでいいと思います。最終目標は自力で攻略可能な編成を作ることで、高レアの編成を作ることではないからです。高レアのみの編成は、それを目的として作るものではなく、有用なキャラを育てながら入れ替えていき、長い時間を掛けて自然と作られていくものです。

失敗例として、私がゲーム開始の序盤にクリアしたステージの自動指揮が残っていたので、編成を載せておきます。昇進段階とレベルは現在のものですので無視してください。

アークナイツを何も知らなかった高レア主義の頃の編成

これはまだ昇進2のキャラを一人も持っていなかった頃の編成です。レア度詐欺で有名な☆3のメランサ(高い攻撃力を持ち、レア度を疑う働きで剣聖と呼ばれています)もいますが、☆6が3人と☆5が4人もいます。他にも初期段階で☆6のケオベも所持していたので、私は☆6を序盤から4人同時に育てていたことになります。ついでに☆5には、フィリオプシスやアイリス、アーミヤなども育てていました。つまり、序盤での高レア育成対象は11人。ここで推奨する4人を大幅に超過しています。こうなった理由ですが、ステージクリアの石はガチャに回し、高レアを引いたら入れ替えて育成のような、非常に効率の悪い育成をしていました。どうか真似しないでくださいね。


4.ゲーム進行度に合わせて育成を行う

①推奨レベルに沿ってレベルを上げる

ゲームを進める際は、上述した「バランスの良い編成」を中心に育成を行います。メインストーリーについてはステージに推奨レベルが記載されていますので、そのマイナス10程度を目標に満遍なくレベルを上げればOKです。PRTSは心配性なので、高めに書きがちだと思っておきましょう。また、昇進1Lv70と書いてある場合、☆3や☆4キャラはそこまで育成できませんが、無理に高レアを持ってこいという意味ではなく、昇進1の最大レベルであれば問題ありません。
あと一人速射手が欲しい、などの理由で追加で育成をする程度は問題ありませんが、途中で高レアキャラを育てて低レアをどんどん入れ替える必要はないことは、覚えておきましょう。

※ステージ攻略が難しいと感じる方へ※
私がメインアカウントの序盤攻略時に大変お世話になったサイトです。
アクナイ攻略 
Youtubeで動画を探すのも手ですが、動画を一時停止しながら攻略を真似するのは思ったより大変なので、画像と文字解説を見てプレイする方が自分は楽でした。高レアを入れるとコスト差が出るため、そのままトレースするのは難しいかもしれませんが、配置する位置など、参考になる部分は沢山あると思います。

昇進1のLv30くらいまでは、ステージ進行度に合わせて育成を進めてください。昇進1については、職業による優先度は考えなくても良いです。曜日によっては欲しい職業のSoCを入手できないので、龍門幣だけで昇進が可能な☆3の昇進1を先に進める、でも大丈夫です。キャラクターのレベルとスキルレベルは、5〜7にしておきましょう(動画のトレースを頻繁にする人はスキルレベルは7でないと再現が難しいかもしれません)。
その後は、昇進2に進めるキャラクターにつぎ込む素材を限定し、一時的に育成対象を1人に絞ります。

②最初の昇進2のキャラクターを誰にするかを決める

昇進2のキャラクターが1人いれば、昇進2のサポートキャラクターを借りることが出来るため、一気にゲームが攻略しやすくなります。Youtubeなどで「低レア+引率」動画や、Bilibiliにおける「単核」動画は、サポートの育成済み☆6キャラと、自前の低レアキャラによる編成でのクリア参考例です。

最初に昇進2にするキャラクターを誰にするかは、プレイヤー間で議論になるポイントです。具体的には、☆4を昇進2にするか、☆6を昇進2にするかで意見が分かれます。☆4のキャラクターは、最終的には☆6より有用度は下がり、常時編成に入るということはないかもしれません。しかし、☆6の昇進2は非常に素材の消費量が多く、準備に時間がかかります。

上から☆4、☆5、☆6の昇進2に必要な素材の例。前提レベルの上限、龍門幣、SOC、そして素材に違いがある。☆6の昇進2の準備には、加工前提の最上級素材も要求される。

私の意見としては、
「あなたが☆4先鋒のテンニンカを所持している場合、テンニンカを昇進2にしてください。☆6で強力なスキル3を覚えるキャラクターを所持しているなら、そのキャラクターにして下さい。お気に入りのキャラクターがいる場合、レアリティに関わらずそのキャラクターを昇進2にして構いません。本当に誰がいいか分からないなら、アーミヤを昇進2にしてください。」
です。上の方で名前を出したテンニンカですが、これは現状で唯一☆6と並ぶ高難易度採用率の旗手型先鋒の☆4キャラクターです。絶対に育てて損をすることがありません。

☆4先鋒 テンニンカ

旗手型先鋒は、序盤において雑魚や犬が走りこんでくるステージでは、スキル中にブロック数が減るため使いづらいですし、育成を推奨されません。しかし、状況を変える火力を持つ高レアの育成が進むと、旗手型先鋒で大量にコスト回収→高コストの高レアを続々と配置、という戦術が取れるようになり、先鋒で序盤にちまちま敵を抱え続ける時間がなくなります。
初心者応援パック(160円!)でテンニンカは必ず入手可能な子なので、無課金主義でなければ購入を推奨します。また、公開求人で確定タグの組み合わせがあり、凸もしやすいキャラクターです。

最初の昇進が高レアだと素材集めが辛いのですが、その分の働きを☆6はしてくれます。更に言うと、アタッカーにあたる前衛や術師などが状況を変える力がある分、優先度が高くなります。医療(ケルシーを除く)や補助は優先度が低めです。

モチベーションに繋がるなら推しを昇進2にしましょう。決められないならアーミヤを。アーミヤなら、前述の通り昇進2を求めるステージがある上に、ステージクリア後に大きな見返りがあります。

昇進2のタイミングについては、第4章攻略中〜ステージ4-10クリア後に済ませるくらいでいいと思います。推奨レベルとして昇進2を推奨されるのがステージ5-7なので、その辺りまでに昇進2のキャラクターを増やせばPRTSも満足でしょう。

初めて昇進2を要求する5-7

なお、特定の大型イベント中には「☆6を昇進2にする課金アイテム」「昇進2の☆6をLv90まで育成する課金アイテム」が販売されます。素材がどうしても足りない、素材周回が辛い場合は、購買部にSoCや高級素材が手に入る課金アイテムの販売がありますので、課金しても良い方はそちらもご検討ください。

5.昇進2以降の育成について

昇進2まで来たら、序盤で詰まるポイントは抜けたと言っても過言ではありませんが、最終的な目標は自力で攻略できる編成を整えることで、まだまだそれには及ばないことが分かるはずです。

なお、他のキャラの育成をあまり行っていない状態で、課金アイテム(☆6昇進パック)で☆6キャラを昇進2にした方は、「高レアに偏った育成の結果、クリア出来るステージが少ない」状態になっていると思いますので、ひとまず低レアをバランスよく育てて下さい。

①自力でクリア出来る編成を整える

今までは高レアの育成を制限し(たほうが良いと主張し)てきましたが、ここからは、「環境作りのための低レア編成」ではなく、「サポートなしの自力編成」を組む段階になります。ただし、メインストーリーの攻略難易度の上がり方は容赦がなく、昇進2という大きな壁を越えたにしても、素材が枯渇する段階は過ぎていません。

そのため、第4章の攻略が完了したら、一旦育成期間と割り切ってメインストーリーの攻略を中断し、「資源調達」などで育成を進めることをお勧めします。

また、目標は昇進2のキャラクターを増やすことではなく、「サポートなしの自力編成」を組むことです。

1人目の昇進2を終えたら、編成にいる☆3を☆4に入れ替えていきます。もし、高レアで使えそうなキャラがいるなら、☆3を☆5や☆6に入れ替えてもOKです。育成中の☆4はそのままでも大丈夫です。この段階で、途中まで育成してある☆4を、新たに育成したい高レアに入れ替えるのは、素材の面から考えるとまだ早いです。

この段階で☆4を編成に入れていく理由ですが、第5章以降は難易度の関係で☆3キャラでは力不足を感じやすくなるため、という点が一番大きいです。低レア編成でも工夫すればクリアできる難易度とはいえ、困ったときにごり押しが出来ず、攻略にストレスを感じてしまうかもしれませんので、そろそろ編成の最低ラインを☆4に揃えてしまいましょう。

手持ちのキャラクターだけでクリア出来ない場合に、サポート前提の「低レア+引率」編成でクリアする方もいると思います。また、その際にYoutubeなどで動画を探し、動画をトレースしてクリアする人も多いのではないでしょうか。サポートありでクリアすると、自動指揮を使用できません。自動指揮を組みたい、自分のキャラクターのみでクリアしたいステージで、「低レア+引率」動画の真似できるかというと…あなたが所持している☆6はレベルが低く、スキル特化もしていないため、同じようにはクリア出来ないはずです。そうなると、引率なしの「低レアのみでの攻略」動画を真似する必要があり、そういった低レア攻略編成で多く採用されるような、定番の☆4キャラ達を育てておくことが、抜け道のようですが攻略の近道になります。攻略動画を見ることは、カンニングのように感じるかもしれませんが、後ろめたいことでも悪いことでもありません。イベント期間中に報酬を取り切りたい、早くストーリーを読みたい、攻略は戦力が充実してから楽しみたいなど、人によって目的は異なります。攻略に詰まってゲームを楽しめないよりはずっと良いと思います。

先鋒のクーリエ(交換)、前衛のウタゲやムース、狙撃のメイやメテオ、重装のグムやクオーラ、医療のススーロやパフューマー、狙撃のシラユキ、術師のギターノ、特殊のジェイやイーサン(交換)などが定番です。全ての☆4を育てる必要はありません。頻繁に使う☆4を、昇進1のレベル上限まで育ててください。低レアは信頼度によるステータス上昇値も大切です。また、この段階でスキルレベルは7まで上げ切りましょう。

編成が☆4以上で構成されるようになったら、2人目の昇進2キャラを作ります。

2人目の昇進2の候補になるのは、火力の出るキャラクターです。いつも編成に入れている、自分が強いと思うキャラクターを選びます。高レアを昇進2にしてもよいです。2人目までは、火力の出るタイプが成長を感じられやすく、相変わらず医療はケルシーを除き優先度は低くなります。

3人目以降も、素材に余裕が出来たら昇進、を繰り返しますが、この辺りからは既に昇進2にしたキャラが誰か、またキャラの所持状況や育成状況によって優先度はそれぞれ変わってきます。

昇進2に迷った場合、
1人目:任意(☆6前衛・術師・狙撃のどれかor☆4テンニンカ)
2人目:☆5のどれか(おすすめは前衛、最初に引いたならラップランドorスペクター)
3人目:☆4重装のクオーラかグム、まだならテンニンカ
がおすすめです。

☆4重装のクオーラとグム

3人目に重装をお勧めする理由ですが、中盤からは重装が育っていないとすぐに溶けるような高火力の敵が出てくるため、早めに昇進2の重装がいると楽になります。スキル中ブロック4になるクオーラは、攻撃力は低いですが高レア並みに固いのでおすすめです。

4人目以降はお好みです。安定してクリアできるメンバーは既に揃っていると思うので、育てたいのに我慢していた高レアキャラの育成をしても大丈夫です。
編成には、昇進1のLvMAXのキャラが複数いると思います。高レアと☆4を交互に昇進2にしても良いですし、素材面で辛ければ、☆4だけに昇進を絞りましょう。まだ1人も☆6を昇進2にしていないなら、1人は昇進2にしておくことをおすすめします。

また、ゲームを進めていると、無課金勢でも☆6の所持数が充実してきます。キャラが揃ってきたので高レアのみで遊びたい!という方は、ここからは高レアに育成を絞って、高レアキャラのみの編成作りを進めても大丈夫です。一番の目的である、「自力攻略が可能な戦力を整える」ことができたら、あとは自由に育成していきましょう。

中盤以降は以下を参考にしてください。

②特化訓練、モジュール解放、レベル上限までの育成は段階を踏むこと

育成についての、一応の目安を書いておきます。

  1. 偏りのない編成が組めるようになったら、昇進2を一人作る(完了しているはず)。昇進2にしたキャラは、一旦Lv30くらいまで上げる。

  2. 昇進2を増やしながらメインストーリーを進める。

  3. 昇進2で12人の編成を組めるようになり、素材に余裕が出てきたら、必要に応じてスキルの特化訓練を開始する。

  4. 素材に余裕が出てきたら、モジュールを解放したいキャラを☆6は昇進2のLv60、☆5は昇進2のLv50、☆4は昇進2のLv40まで上げる。

  5. 特に育成したいキャラがいない場合に、昇進2のレベル上限まで上げる。

3についてですが、特化には大量の素材を消費します。そのため、戦力が充実し、基地の訓練室が完成したら、その時々に開催されるイベントの報酬を取ることを優先し、余裕があるなら周回向けのステージで素材を回収しながら特化への準備を進め、メインストーリーはイベントの合間に進めるようにします。素材のドロップ効率は、イベントステージがメインストーリーより遥かに高いです(岩は1-7が圧倒的に強いので、要確認)。ちなみに、3と4は前後しても構いません。素材との相談です。

ネット上ではLv90のキャラを並べた画像を目にするかもしれませんが、そこまでの育成はプレイヤーの好みやこだわりなので、微課金か無課金なら4までで十分です。

特に慎重になるべきは、スキル特化訓練と、昇進2のレベル上限まで上げるかどうかの判断です。特化については、昇進2のLv後半でのレベル上げによるステータス上昇値より、スキル特化による強化の方が効果が高いので、レベル上限まで育成するより先に行った方が良いです。素材の要求数が、初心者にとって重いと感じる昇進2の素材数とは比べ物にならないほど多いため、戦力が整っていないうちに特化ばかりしていると、中盤以降の育成、ひいてはステージ攻略に影響がでます。研修任務に「スキルを特化する」がありますし、推しのスキルを一つだけ特化する程度ならよいと思います。火力に直結するスキル、使用頻度が高いスキルを優先して特化します。迷うくらいならしなくてもいいですし、戦友に借りて効果を試してから考えてみてもよいでしょう。なお、特化についても、レアリティに応じて必要素材が多くなります。

全てのスキルが強いため、全特化推奨の☆6重装 サリア

モジュールについては、追加効果を確認して必要だと判断したキャラクターだけ解放し、必要な分だけモジュールレベルを上げます。お金と素材、そして毎月入手できる数に限りがあるモジュールデータ(とても貴重です)を消費するため、ステータス上昇効果のみを期待して上げるほどではないです。画像のサリアはXモジュールLv2ですが、Lv3にしても追加SP回復の効果が増える対象が「ライン生命」陣営のみですので、私は今の所上げていません。

なお、☆6の場合、モジュール解放レベルの昇進2Lv60がキャラクターの2つ目の回想秘録の解放条件となっているため、モジュール実装前のオペレーターでも昇進2のLv60まで上げてもいいと思います。信頼度200まで上げるのもお忘れなく。

翡翠パズル様作成、シルバーアッシュの経験値とステータスのグラフです(クリックで飛びます)。昇進1のLv50~、昇進2のLv30~は掛けた経験値あたりの攻撃力上昇値が小さい。

最後に、各レアリティの昇進2をレベル上限までレベルを上げるのは、ステータス上昇値に対するコストのかかり方が全く釣り合っていないことを覚えておきましょう。基地で生産して作戦記録も龍門幣も余っているが、特に新しく育てたいキャラもいない、という状況になってから行うべきです。☆6を昇進2のLv60からLv90まで、レベルを30上げる間に、もう一人☆6を未昇進のLv1から昇進2にできるほど素材を消費してしまいます。

6.おわりに


多様なオペレーターを育て、様々な敵に対し効果的な編成を組めるようになることが、アークナイツを上手に攻略するためのコツです。それは、序盤から中盤以降も変わりません。しかし、もしとても好きなキャラクターがいるのであれば、1人くらいなら偏った育成をしても問題はありません。

話があちこち散らないよう、キャラクター育成以外の要素については特に解説していません。殲滅作戦って何?基地の構成のおすすめは?強いキャラって結局誰?などは、その他のサイトをご参照ください。

ここまでクリアしたらこれをして次はこうだ、〇〇は育成不要、△△は強いから育てなさい、のような詳細なガイドには従う必要はないんじゃないか、と個人的に思います。初心者の頃は試行錯誤も大きな楽しみの一つですから。それに伴う達成感も大切です。効率の追求が楽しさの中心になってくるのは中級者以降の話です。ただ、育成に関しては前提知識がないとキツい、ということで、色々書かせて頂きました。

念のため触れておくと、このゲームは時間と育成状況に強い相関性がありますので、基地を整えるのは優先度が高いと言えます。ドローンの充電が溢れない程度に、建築資材を用意して随時整備していきましょう。基地が整うと、特に基地効率ガチ勢でなくても毎日3~4万の龍門幣と作戦記録が手に入りますので、育成がぐっと楽になります。

また、イベント期間中は、イベントステージを可能な限り進めておきましょう。イベントは報酬が美味しいです。特化に手を出していない段階なら、素材のために石割り周回をするほどではないですが、イベント報酬の家具は取りきりましょう。可能なら☆5キャラの印も。どちらも一年後のイベント復刻時に情報資格証、上級資格証として還元されます。復刻イベントでは、☆5キャラの印と好きな素材のみで大丈夫です。知っておいた方がいいのはこのくらいでしょうか。

このキャラクターが好きだから過去のイベントの〇〇を見てみたいな、と思うのなら、先にサイドストーリーやエピソードを読んでも構いません。時系列については、そもそも複数のイベントがメインストーリーより未来の話をしているので、気にしなくても良いレベルです。続けられるモチベーションを大切に、楽しく遊ぶことが最も重要です。アークナイツは、ゲームですから。


7.補足

ステージクリアで貰える石について

長々と書いた記事で、ガチャを回して追加でキャラクターを引き、育成するのは効率が悪いというお話をしました。ガチャを回さない代わりの源石の使い道として、最も優先度が高いのは購買部で変える「Lv〇育成パック」です。大量に素材が入手できます。購買部には、プレイヤーレベルが上がると解放され、源石を使って購入が可能な「Lv〇育成パック」と、無料で支給される「Lv〇ギフトパック」がありますが、このうちの源石で購入する育成パックの資金に充てます。ギフトパックは無料なので貰っておきましょう。

購買部>パックより、右の二つ。

高レアキャラを今すぐ育てないにしても、ある程度増やしておきたい!という方は、恒常ガチャの更新時の「10回以内に初回☆5以上確定」を、1回ずつ引いて☆5まで引くために使用してもいいと思います、おまけで入手できる☆3や☆4もいるので凸が進み、公開求人での重複時に一般資格証や上級資格証も溜まりやすくなります。

これは個人的な好みですが、モチベーションを上げるためなら、コーデを購入してもいいと思います。特に、販売時期を逃すと次に再版される時期は不明なため(大陸版である程度予想はつきます)、未所持キャラクターのコーデを先に購入しても構いません。

取り返しのつかない要素・週制限のある要素は?

やり直しがきかないのでリセットする、という要素はありませんが、早いうちから知っておきたかった要素を書いておきます。

・ゲーム開始から連続で7日ログインすると、☆5クリフハートがもらえる。
・殲滅作戦という合成玉がもらえるコンテンツは、400体討伐達成できなくても、達成度に応じて合成玉がもらえる。毎週上限まで合成玉を入手すること。
・事象の結晶で、毎週1つずつ、エピソードかサイドストーリーを解放すること。何から解放してもいい。ギミックと難易度の関係で上から順が楽。記録復元で配布キャラが欲しい場合はお好きなように。エピソード「潮汐の下」はなかなか不気味な話だが、配布の☆6特殊グレイディーアが入手できる。強いので育てて損はない。購買資格証で☆5医療のハニーベリーを入手してから挑戦すると、ギミックが劇的に楽になる。

騎兵と狩人が一番難易度が低いので、まずはここからでも。次に青く燃ゆる心、こちらは何故かステージにおける理性消費がない。

・購買資格証(赤)は、主にSoC強化剤を交換する。SoC強化剤は、昇進2で使用することになるアイテム。序盤では、印と事象の欠片の交換には使わない。☆4特殊のイーサンは、非常に刺さるギミックのステージがあるので、交換してよい。
・モジュールデータは入手方法が限られる貴重なアイテム貴重なので、無駄遣いしない。
・上級資格証の一番の使い道は、☆6キャラの交換。交換対象は、恒常ガチャの更新の度に入れ替わる。

アークナイツにおけるキャラの強さとは

陰鬱な話題なので最後に持ってきました。
アークナイツのキャラ論争における強さ、特に追加キャラに関する話題は非常に荒れやすいです。現行で一番強いキャラより、次に実装されるキャラの方が強いからオワコン、というのタイプの発言は一番嫌われます。

アークナイツでは、前に実装されたキャラクターが型落ちで使えなくなっていく、ということがありません。緩やかな火力のインフレは確かにありこそすれ、一度ガチャで引いたキャラクターは、育てて損をすることがありません。基本的に、同じレアリティ・職分であっても、違った特徴や強みを持つキャラクターが実装されると思ってください。なお、イベントステージでの必要火力については、EX強襲で☆6の1人引率、Sステージなら2人引率で攻略可能な程度であまり変わっていません。基本的にイベントのボスは、ステージギミックと攻撃の手数を重視して作られています。

アークナイツに人権キャラはいない、Tier表はない、と長らく言われてきました……が、2024年11月時点において非常に強力な限定キャラクターが実装されました。アークナイツにおいてTier表の話題は荒れやすいのですが、荒れずに最高評価を受けられるのは一名だけだと思います(※個人の感想です)。ただ、イベントなどはそのキャラクター基準には作られていないので、人権や持ち物検査にはなっていません。Tier表が荒れやすい理由に、コンテンツとの相性や、個々のプレイスタイルによってキャラクターの評価が変わりますし、汎用性が高いキャラクターとピンポイントで採用して刺さるキャラクターのどちらが上かなどは評価しづらいなど、共通の基準に落とし込むのが難しいという点があります。また、それぞれのキャラクターの所持状況や育成状況が異なる以上、最適な「編成」の決定版というものはありません。

アークナイツにおける強さは、火力・汎用性・唯一性・職業以上の働きなどを考慮したものになりますが、同レアリティの同じ職分においてですら、このキャラがいればこのキャラはいらない、という存在はありません。特に☆6では、スキルの火力、スキルと職分と素質がかみ合っている、シナジーの強さなど様々な着眼点で強さが語られますが、どのキャラクターも総じて☆6相当の強さを持っています。その上で、とびぬけた火力や汎用性のキャラクターが「強い」と言われます。また、他の職業の働きを圧縮できるキャラクターも「強い」と評価されます。後者の例としては、旗手型先鋒で減速・デバフ付与もできるサイラッハ、補助の緩速師で広範囲回復・デバフ付与できるスズランなどです。高難易度コンテンツで編成人数を圧縮できることから評価が高くなりますが、総じて通常の攻略ではオーバースペックとも言われます。

ここで、分かりやすい「火力」の例を1つ挙げます。シルバーアッシュとムリナールです。

☆6前衛 シルバーアッシュ

シルバーアッシュはスキル3の広範囲決戦火力の「真銀斬」というスキルを持つ、領主型前衛です。ムリナールという解放者型前衛が実装されるまでは、「真銀斬はすべてを解決する」とも言われたキャラクターですが、ムリナールのスキル3の「輝かざる栄光」は、「真銀斬」に似た広範囲攻撃であり、更に「真銀斬」を圧倒的に上回る火力を持っていました。

☆6前衛 ムリナール

この点だけで、ムリナール実装後はシルバーアッシュは使えない、と思ったプレイヤーは多かったようですが、実際には、シルバーアッシュは素質によるステルス看破、再配置時間短縮により、ムリナールでは替えが効かない存在に変わりはありません。特に、ムリナール実装後に、強力な執行者2人が実装された際は、素質だけで一生胡坐を掻いていられるとも言われました。

ムリナールの素質は攻撃力強化と、「カジミエーシュ」陣営に適用される火力に繋がるものなので、これがなければという話は聞いたことがありません。また、ムリナールの職分は解放者なので、スキル中以外のブロック数は0であり、敵に狙われやすい性質を持ち、配置順に関わらず味方への攻撃を吸ってくれます。これもシルバーアッシュとは全く異なります。更には、ムリナールが「輝かざる栄光」を打つまでに必要な時間は、特化3段階で配置から22秒、最大火力を出すためには40秒かかるのに対し、シルバーアッシュの「真銀斬」は配置から15秒で発動可能なため、医療をつけないで僻地に配置し、真銀斬を打って撤退→真銀斬を打って撤退、のような使い方も可能です。ムリナールの「輝かざる栄光」は、オーバーキルに近い高火力ですので、シルバーアッシュの「真銀斬」でも火力的に問題ない場面、他の素質や使い方をするため、シルバーアッシュが優先して採用されることがあります。

火力面のみを考えた場合は、シルバーアッシュは下位互換となり「不要」です。しかしこれ程違いがあるキャラを、その点だけを見て評価してしまうのは、暴論に近いものがあります。常時ステルス看破可能なキャラは今だに少なく、高難易度ほどステルス敵で攻略難易度を上げてくる、編成人数上限のために枠を圧縮する必要があるのに火力も必要になるなど、ムリナールでは解決出来ない点が見えてきます。2人共所持していれば、明確に使い分けるべきキャラだと分かります。

確かにムリナールは強いです。最も分かりやすく攻略に直結するのが火力なので、火力の出せるキャラクターが「強い」のは当然です。火力で押し切る攻略方法が一番楽ですし、誰もが引いておくべきキャラクターだと、間違いなくお勧めできます。しかし、全ての場面において何もかも解決できる存在ではありません。なお、ムリナール実装段階では火力で大きく差を付けられたシルバーアッシュですが、後に実装された領主モジュールによって火力面と素質が強化されたことで、ステルス看破持ちの範囲火力要員として、十分な働きができるようになっています。

念押ししておきますが、このキャラがいないとクリアできない、育てなければならないというキャラクターは、アークナイツには存在しません。だからこそ、一生懸命ガチャを回して引いた高レアで固める必要がなく、好きなキャラクターを好きに編成して遊べるゲームになっています。

〇〇って弱いんでしょ?と所持していないのに言う人は、単に、周りの評価に流されていて、そのキャラクターを活かす使い方を知らない人ということです。☆4キャラや☆5キャラが好きで、そのキャラクターを活かす編成で遊んでいる人も沢山います。統合戦略のソロ攻略などはその最たる例です。そもそも人の好きなキャラにケチをつける人はろくでもないので、さっさと縁を切りましょう。

本当に使いようがない(性能から有効な使い方、他キャラと比べた時の強みがわからない)と言われるキャラクターもごく少数挙げられますが、300名以上いるキャラクターの中で、片手で数えて指が余るほどです。私はそのうちの1人を序盤に使用しており、とても頼りになったと思っています。評判を聞くまで弱いと感じたことはありませんでした。アークナイツはキャラクター調整とステージの難易度調整が非常に上手いので、あまりこういった評判のキャラクターが増えないように祈ります。

※中級者以上向けのお話
ムリナールは「火力」で比べられやすいので例に挙げましたが、そもそもシルバーアッシュとは違う職分なので、違いがあるのは当然です。同職分・同レアリティでより使いやすく「火力」のある後発キャラクターが実装され、性能を比較されていたキャラクターの例として、精密射手のシュヴァルツと執行者のファントムがいます。後発の同職分が役割を全て奪ったかというとそうではなく、シュヴァルツは条件によってパゼオンカより有利な場面がいくつも想定できます。モジュールによる狙撃の編成バフも強力です。執行者のファントムは、危機契約#12の最高等級ではS3による減速・突き飛ばし要因として、火力担当の異格テキサス・ヤトウとは違う仕事をするために採用されていました。虚影の存在も唯一無二です。

8.おまけ(むしろここ見て)

アークナイツの「音楽」へのこだわりが尋常じゃない件

ネガティブな内容で記事を終えるのも嫌なので、ちょっとアークナイツについておまけ的な知識を…。

Hypergryphは非常に音楽方面での世界観作りに力を入れており、アークナイツには、何故かゲーム内で一秒も流れないテーマソングや記念曲などが大量に存在します。これは開発のHypergryphの趣味なのですが、音楽会社が片手間にゲームを作っていると言われるほどの熱の入れようです。

これは☆6狙撃キャラのWのイメージソング「Renegade」なのですが、この曲は2020年ハリウッド・ミュージック・イン・メディア・アワード(HMMA賞)ビデオゲーム部門の最優秀オリジナルソングにノミネートされました。

この賞は、ハリウッドの音楽業界を代表する重要な賞であり、音楽部門のゴールデングローブ賞やアカデミー賞の、重要な基準となっているとのことです。

公式曰く「『アークナイツ』は常に愛するものに忠実であろうとしている。音楽においても、完璧をもとめている。」「音楽は本ゲームの中でも非常に重要な要素である。」だそうです。並々ならぬ情熱を注いでいることが窺い知れます。

どれくらい?というと、新規で実装される☆6ほぼ全てにイメージソングが発表されるレベルです。しかしゲーム内では一秒も流れません。いいのかそれで。

また、「ゲーム内世界に存在する架空の音楽レーベルのWebサイト」を作って、無料で大量の楽曲を公開、配信しています。儲ける気、ある?

ふーんでもイメージソングって、しょせんキャラソンみたいなもんでしょ?と思う人はこれを聞いてみてください。

どう考えても、意識高そうなお洒落なカフェ(誉め言葉)で流れてる曲なんですが…?これ、ゲーム会社が世界観を広げるためだけに趣味で作ってる曲ですよ。☆6狙撃パゼオンカのイメージソングです。

次は、高難易度コンテンツ「危機契約」のロビーで流れていたBGMを3曲。

先程とは全く方向性が違います。身体が自然と動きますねこのリズム。

これは上と同じ作曲家の方の曲で、危機契約のロビーBGMですが、☆6重装マドロックのイメージソングとも言われます。確かに歌詞もそんな感じ。サビが癖になります。

男性ボーカルも、もちろんあります。結構ハードなパンクロック。これ、2023年の音律聯覚では観客が一緒に「Burn me to the groud」と大合唱して非常に盛り上がりました。

洋楽に魂売ってる?というわけではなく、炎国(中国)イメージなら中国語の歌を作っています!

旧正月の記念曲だったかな。新年のお祝いで新曲出しちゃうんですか?本業はゲーム制作会社ですよね?独特の高音ボーカルとメロディが耳に残ります。

がらっと雰囲気が変わって可愛めのポップス。休日の朝にでもコーヒーを飲みながら聞きたいですね。これ、不死の病と天災が蔓延する世界の曲ですよ。(ロドス本艦の温室で草花を管理している女の子たちの曲です)

あとはこれ、MONKEY MAJIKがアークナイツに提供したイメージソングです。アニメの主題歌ではなく、単なるイメージソングです。イメソンにひたすらお金を投資する開発元、ハイパーグリフ。大陸版の生放送で記念に流すためだけに、アニメーション付きで公開されました。歌詞も雰囲気もアークナイツですね。ケルシー先生の無表情ダンスはシュールですが。

楽曲の作成だけでなく、音楽コンサートへも力を入れています。

「音律聯覚」はアークナイツの音楽コンサートです。これを全編無料配信しています。本当にタダでいいのか?また、この2023年のライブは、ハリウッド・ミュージック・イン・メディア・アワード(HMMA賞) のライブコンサート部門を受賞しました。優れたライブ演出が評価されています。

そして、Hypergryphのゲーム外での世界観への情熱は留まるところを知らず、何を思ったのか、オムニバスストーリー「ウルサスの子供たち」のドラマCDを全編無料で公開することを決定しました。(クリックで飛びます) 一応販売してたんですが、もっともっと広めたい、聞いてほしいという欲に勝てなかったのでしょうか…

更に、アークナイツのゲーム内では、イタリアをモデルとした「シラクーザ」出身のキャラクターにイタリア語ボイスを実装するなど、直接的な収益に繋がらないこだわりの追加要素をどんどん取り入れています。イタリア人だからイタリア語喋るんじゃない?みたいなノリで追加されてそう。なおアークナイツは、イタリア語版のゲーム配信はありません。

シラクーザ(イタリア)人のテキサスにはイタリア語ボイスが追加されている。

また、中国をモデルとした炎国出身のキャラクターでも、特定の地方出身の場合には中国語(方言)のボイスが実装されています。どんなこだわりだよ。

「中国語ー方言」は数名のキャラクターにしか用意されていない。

いかがでしょうか。開発元が「アークナイツ」というコンテンツ作りに、ゲーム以外の面でも大いなる情熱を注いでいるのがお分かりになると思います。ゲームの課金圧も緩いのに、こんなに無料で大量の楽曲を公開し、直接的な利益に繋がらないこだわり要素を追加する。熱意がすさまじいです。


私がアークナイツを続けられるのは、こういった運営のゲームへの情熱、プレイヤーに対する「自分たちの作ったゲームをもっと楽しんでくれ」という思いをきちんと感じられるからだと思います。中国でしか実施されなかったケンタッキーとのコラボ(限定コーデや家具を入手可能)も、4年越しに日本での実施を決定してくれましたし、二度と開催されないことが予想され、入手不可能なキャラがいたレインボーシックスシージのイベントも復刻が決まりました。ケンタッキーコラボについては、日本では4周年記念フェスでの発表でしたが、フェスで最も盛り上がった瞬間でした。版権関係で厳しいと思われたKFCコラボとR6Sイベント復刻は、運営がユーザーの声に応えようとする、ゲーム体験を良いものにしようという姿勢を、より強く実感させるものでした。

アークナイツはPVP要素がなく、だからこそSNSでの完凸や最高等級の自慢くらいしか他者にマウントを取れる要素がありません。それも、完凸してもステータス上昇値が誤差、最高等級でも追加報酬がないのでかなり平和です。常に全力でイベントを走り続ける必要がなく、自分の好きなキャラクターで、好きなように遊んでいけます。忙しくて休止しても、以前育てていたキャラクターがもう全部使いものにならない!と復帰できない状態になることはありません。ありがたいです本当に。ただ少し序盤だけは、他のゲームとの違いを理解して、攻略の効率化をしないと辛いかなと思い、記事を書いた次第です。

長々と書きましたが、プレイヤー同士を競わせる要素がないので自分のペースで進められる、お財布にも優しい素敵なゲームですので、一人でも多くの人がアークナイツをプレイしてくれたらいいな、と思います。みんなはまってくれ~~~~!!

2024/01/16 公開(最終更新 2024/10/31 天井、領主モジュール、Tierについての記述を修正)

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