見出し画像

自己矯正記62「伝える力の研修」

とある介護事業所の責任者をしながらスタッフ研修に力が入ってスタッフがついて来れない熱量の男、Tatsuyaです。

ラーニングピラミッドという学習定着率を数値化したものによると、
読書で5%
視聴覚で20%
グループワークで50%
人に伝える(アウトプット)で90%

の学習定着率だそうです。

これを読んでいる方の中にも職場やセミナーなどこんな経験はないでしょうか?

「教える人によって内容が違う」
「きちんと教えてもらってない」
「言葉が難しくてよくわからない」

こういった経験から自分なりに分析して今回の新人教育に関する研修内容を「伝え方」に絞って話してみました。

あくまでも自論の域を出ない話ですが、素人ながらやや分析力には自信があるので参考にしていただければと思います。

【「なぜ?」を残さない】

まず第一に「何を伝えるのか」です。

例えば美味しいカレーの作り方。

具材を切ってからフライパンや鍋に油を敷いて炒め、その後に水を入れて煮込みルーを溶かすなどして味付けを調整。
ハイ、一応完成です。

細かいところは省きましたが、最低限これでカレーはできます。

しかしなぜ煮込むのにも関わらず一度炒めるのでしょう?

料理がわからない人にとってはそれって意味がわからないですよね?

これは野菜の余分な水分を飛ばしたり煮崩れするのを防ぐためです。

このように業務としての手順・工程だけを伝えると、過程や取り組みにおける「なぜ?」が置き去りになります

説明するときは相手に「なぜ?」が残らないように説明しましょう。

【PREP法】

PREP法(プレップ法)という手法をご存知でしょうか?

P=point(結論)
R=reason(理由)
E=example(例)
P=point(結論)

先に結論を伝えその後に理由と例えを挟んで最後にまた結論を言う手法。

メリットは受け手側が思考を絞れると言うところ。

相手の伝えたいことは何なのか?
ということを考えながら聞くよりも、ゴールがわかった状態から聞く方が思考を割かずに聞きやすいです。

相手に聞く姿勢を作りやすい手法であるため、仕事を説明するときなどには有効です。

ただし、これは物事の説明などでは有効であっても、ストーリー仕立てで結末にピークを持っていくべき話には向きません。

相手に想像力を求めるような場面ではIERP法(導入・例・理由・結論)などが有効ですので、場面によって使い分けをしましょう。

【〇〇を二つ以上使わない】

これはキングコング西野さんが話していたお話。

聞いていて「確かに!」となりました。

相手に物事を伝えたい時は「相手の知らない単語を二つ以上使わない」です。

人の話を聞く時は物事の全体像や細部を理解するためにいろいろなことを考えながら聞いています。

そのため知らない単語を使われると思考は「知らない言葉を考える・探す」ということに割かれてしまう。

セミナーで資料を配られ、講師がそれを読み合わせをしている最中に補足で知らないことを言い始めた時、

「えっ??それ資料のどこにあるの!?」
って探したことはないですか?

おそらく大半の方が言葉を探している時、講師の説明は話半分以下しか聞けていないと思います。

そのために誰かに物事を伝える時は相手のわかる言葉に砕くか、言葉に対する説明を挟んでから話を進めた方が良いでしょう。

【全ては客観で解決するかも】

前述の3つの共通点は「聞き手の立場で話す」ということです。

セミナーや教育といった立ち位置になるとつい「教える」となりがちですが、今回お伝えしているのは「伝える」という話。

「投げたボールを取らせる」のではなく「相手が構えたところに取りやすいよう投げる」気遣いが必要です。

どんな立派なことを言っても相手に伝わらず吸収してもらえなければ、その辺の雑談と変わらないのですから。

みなさんも人に物事を伝えたい時は「自分の意見」や「自分の想い」よりも先に聞き手の気持ちを考えてから話してみてはいかがでしょうか?

※ちなみに私はまだできていません!

いいなと思ったら応援しよう!