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「汚い」と「小汚い」なら小汚いのほうがなんかイヤ

 こんにちは、ド奈落うつけです。
 突然ですが皆さん、「汚い」と「小汚い」なら、どちらのほうがイヤですか?

 なんか、「小汚い」のほうがイヤじゃありません?


"汚いと小汚い"

 ね? そう思うでしょ。
 他の人もそうなのかな? と思って調べてみたんです。

 そしたら、気になるデータが見つかりました。


"非常に興味深いデータ"

 こちら、全俺を対象に行われたアンケートです。
 どうやら2023年に取られたようですね。
 このアンケート結果を見ても、人間が「汚い」より「小汚い」のほうへイヤさを感じ取るのは一目瞭然です。

 コレって不思議じゃありません?
 だって「小汚い」なんですから、「汚い」よりも不潔さのスケールは下がっているはずなんです。なのに「小汚い」と言われたほうが、人は不快感を示す。
 矛盾してません?
 気になって、他にも似たような事例はないかな、と集めて参りました。

 まずはコチラです⬇


"悪党と小悪党"

 うわ〜、イヤ!
 なんかこう「小悪党」って、イヤじゃないですか? 小物感がして。
 みみっちさと言うか、「悪党」より「小悪党」のほうがゲスさが一段階上って感じがします。「悪党」のほうが遥かに悪いことしてるはずなのに、「小悪党」は路地裏でバレないように犬とか蹴ってそうです。それがイヤ。



"ツルッパゲと薄らハゲ"

 ハゲの人、ゴメンなさい。
 でもなんでしょう、僕にそういう意図は全くないのですが、何処か本能的なところで「薄らハゲ」のほうがイヤさが見え隠れするというか。
 明らかに「ツルッパゲ」のほうが毛量が少ないはずなのに、なんでしょうこのモヤモヤ。
 いや、違うんです。僕にハゲを馬鹿にする意図はないんです。
 本能的なものなんです。
 じゃあよりダメか。ゴメンなさいでした。



 いや、それにしても不思議です。
 悪さのレベルは下がっているのに、印象は上がってしまっている。
 言葉の意味と、想起されるものがアベコベです。

 ……待てよ?


 これ、今まで「悪い印象」を抱くワードばかりチョイスしていたけれど、逆に「良い印象」を含む言葉たちなら、どうなるんだろう?

 早速やってみましょう。


"綺麗と小綺麗"

 おや? おやおやおやおや?
「小綺麗」のほうがイイ感じがするぞ。なんかこう、清潔感って言うか。
 確かに「綺麗」という言葉の持つきらびやかさ、みたいな点は損なわれたんですが、なんていうか、上手く纏まった感みたいな。
 変に気取らないスタイルが、逆にイイ。



"上手いと普通に上手い"

 一見「上手い」が勝ちそうですが、「普通に」と付いたほうが、心から出た本音って感じがします。心がこもっている。
 ふとしたとき、ポロッと出てしまったかのような。
 そういう真実みがあって、言われた側も思わずニヤ付きそうです。



"幸せと小さな幸せ"

 なんか、安心しません?
 枕に「小さな」と付いていたほうが、イイもののような雰囲気があります。
 デカい幸せを求めることより、日々の些細な良いコトを享受しているほうが、なんかこう、高尚な感じがする。
 友達に「大きな幸せより小さな幸せだよね〜」とか言われたら思わず「だよね」と返してしまいそうです。

 ……いや、その友達はなんかキモいな。



"透明と半透明"

 ちょっと違うかな、と思いつつ入れました。
 ストレートに「透明」と言われるよりも「半透明」と言われたほうが、こう、エモくないです?
 透明な〇〇より、半透明な〇〇のほうが、詩的でステキ。
 いや、やっぱりこの括りじゃないですね。
 スミマセン。



 ──とまあ、ここまで色々な例を見てきたワケですが。
 やっぱり中途半端な物言いをプラスしてやると、辞書的な意味とは反対に、その言葉の持っているイメージが強められるようです。

 ここからは少し考察。

 こういう現象の裏には、恐らく思考の解像度が関係するんじゃないのかな、と。思うわけです。
 どないこっちゃ? と言いますと、例えば

 と、

 だったら、
 どっちが想像しやすいですか? ってことです。
 つまりですね、言葉のスケールが下がることで、イメージがより身近になり、結果鮮明になるみたいな。
 あとは、「中途半端である」というタグが付いたことにより情報量が上がり、こちらも結果としてイメージが鮮明になる。
 ──このような現象が起こっているのではないか? と。

 もちろん、価値観は人それぞれなので、解像度が上がった結果、僕のイメージとは逆の部分が、肥大化する人だって居るはずです。
 なのでまあ、今回はあくまで「ド奈落うつけの価値観の場合」ということになります。
 ここまで予防線を張ったので、批判とか送ってこないでください。

 では、判明したこれらの現象を、有効活用する方法を考えてみましょう。
































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