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【道南EXPOレポート①】 道南の未来を考えよう-地域と教育編-

道南EXPOレポート第1弾🔥

「道南の未来を拓く」をテーマに開催された道南フェスティバル2024。

全国で活躍するローカルプレイヤーをお招きし、
道南の未来、在り方を考えるトークセッションやワークショップを開催しました!

学びと発見の2日間。
さあ、これからやってくる道南の未来とは?
そんな2日間の一部を皆さんにお届けします!

初回となる今回は「道南の未来を考えよう-地域と教育編-」
セッションのモデレーターを務めた大室果瑚ちゃんにレポートしてもらいました!


■道南の未来を考えよう-地域と教育編-

こんにちは!「地域×教育 道南の若者が挑戦した先にあるのはどんな未来?」でモデレーターを務めた大室果瑚です。

ゲストでお招きした比屋根さんの30年間の取組は、学びにあふれていて、会場が夢中になっていく様子を壇上で感じていました。聞きに来てくれたみなさん、ありがとうございます。
今回のレポートでは、私なりの「道南の未来」を考えてみたいと思います。

セッションテーマは、「若者が挑戦した先の道南の未来」です。
読んでいるみなさんも、道南の未来に思いを馳せてみてください。

▼登壇者をPick Up!!▼ 
◯比屋根隆さん(株式会社うむさんラボ 代表)※オンライン参加
目指すのは県民ひとりひとりがワクワクしながら、新しい沖縄の在り方を育んでいく「株式会社沖縄県」。セッションでは、沖縄の学生をシリコンバレーに派遣する「 Ryukyufrogs 」や沖縄県初となるインパクト投資ファンド「カリーファンド」などの事例を紹介していただき、うむさんラボがつくるソーシャルビジネスのエコシステムについて学びます。

◯Moderator:赤井義大さん(Yakumo Village 代表)
◯Moderator:大室果瑚さん(一般社団法人いとのこ 理事)
「任意団体Ptolemy」のメンバーでもある二人。「Ptolemy=星座を作る人」だとか。道南で活動する様々な人(=星)を繋げて、道南で新しい取り組みを作りだすため日々奮闘中。今回は自分たちの活動の先にいる比屋根さんに狙いを定め、沢山の質問を投げかけます!

■30年の挑戦が見せてくれた、道南の未来の地図

比屋根さんとは初めまして。事前に赤井さんから「比屋根さんはおれらがやりたいことをやってる。とにかく聞きたいことを聞きまくろう」と言われ、わくわくしながら壇上に上がりました。

最初のセッションにも関わらず、沢山の人が来てくれました!

軽くそれぞれの自己紹介をして、比屋根さんからの事例紹介がスタート。

比屋根さんの活動のきっかけは、「沖縄が安く売られている」ことにショックを受けたこと。そこから今日まで続く、30年の取り組みを一気に話してくれました。

初めの挑戦は「沖縄でもできる」を自分で証明すること。そこから現在に至るまでにプロダクトの創造や人材育成、そして県民一人ひとりの寄付で支える地域循環まで、活動を進めてきました。

沖縄の30年間の歩みは、まるで私たちにとって道標のような話でした。30年の確かな積み重ねを目の当たりにし、私たちも同じようにできるだろうか、と期待と不安が入り混じった感情になりました。

実は、今年の夏、挑戦をサポートする「任意団体Ptolemy」を立ち上げました。道南で「社会を変えようと挑戦する人」をもっともっと応援してサポートするための団体。仲間同士で切磋琢磨したり、資金を支援してもらえたり。

Ptolemyのメンバー

「挑戦」はいつも孤独で、ゴールが見えなくて、泥臭い時ばかり。
けれど、みんなの挑戦にできれば、一人では超えられなかったものを超えて、想像できなかった未来になると思って。Ptolemyを通じて、自分たちもサポートの形で挑戦に加わりたいと思っています。

比屋根さんは、「若者の挑戦が沖縄の未来をよくする」と信じて、語って、共鳴をたくさん生み出して、たくさんの人や企業を巻き込んでいました。

私たちも、たくさんの人を、企業を、地域を、「巻き込みたい」と思っています。
でも、巻き込むからには、「相手にもwinがないと」「メリットが提示できないと」そんなことも同時に考えては、中々進めずにいました。

セッション中で、

「自分たちは次に何をしたらいいですかね?」

と、比屋根さんに相談すると、

まずは自分たちがやれることからやったらいいよ。自分たちも、最初は2人の学生をシリコンバレーに連れていくことから始めた。そこから少しずつ成果が出て、協賛してくれる企業が増えていった。」

沖縄から熱い想いを届けてくれた比屋根さん

そうだ、やれることをやればいいんだ。
Ptolemyを一瞬で作ったように、私たちの「すぐやっちゃう」スタイルは強みだと感じました。

道南の地域性を活かし、顔の見える関係の中で支え合い、「とりあえずやってみる」という文化を育てていきたいと考えています。比屋根さんが教えてくれた、まずは小さくてもいいから「やってみる」ことの大切さ。その助言を胸に、まずは私たちから挑戦していきたいと思います。

道南は小さなエリアだからこそ、互いにすぐに助け合い、「give」が自然と根づいている場所です。すぐにお互いの場所に行っては、助けたり、手伝ったり、話をきいたり。
毎年開催している「give」をテーマにしたキャンプでも、誰もが当たり前に自分のなにかを振る舞っています。

▼giveをテーマにした「道南サミットキャンプ」の様子はこちら

この2日間で、「道南らしさ」のカケラにたくさん出会いました。
私たちのアイデンティティを磨いて、自分たちなりの挑戦をしていきましょうね!

■希望がある、道南の未来


「道南は希望があるね!」 「今回、希望を感じました。」

そんな感想を耳にしました。
わたしも、宝物のような、希望を受け取ったような気持ちがあって。

でも「希望って期待のこと?」「理想とか夢があるってこと?」と。
私の感じた「道南は希望がある」ってどういうことなんだろう?

希望とは何か?

「Hope is a Wish for Something to Come True by Action.」

玄田有史さんの『希望の作り方』には、このように希望の説明が書いてあります。

まさに。
私たちの中には、「社会を変える挑戦をしたい人をサポートすることで、未来をつくる自己実現をひろげたい」という強い思いがあったことが掘り起こされました。
そして今回の勢いに乗ったまま2月に沖縄で行われるイベントに行くことに。11月には静岡も。
もっと学んで、つながって、道南のサポーターを増やしながら、挑戦のタネを若者が拾えるような機会を作ることにしました。

「希望は、なにかを実現したいと思って行動する気持ち」

「若者が挑戦する道南を作りたい」そのために、やれることからやろう。

セッションの中で、ステージ上で、赤井さんと一緒に感じたこの気持ちこそが、私の感じた「希望」だったのだと思います。

このセッションを通じて、また新たな挑戦を生みました。
その希望を大切に育て、地道に歩んでいきたいと思います。

華やかではないけれど、一歩一歩の積み重ねが道南の未来を支える力になると信じて。

学生が書いてくれたグラレコ📝

▼この記事を書いた人
大室果瑚 -Omuro Kako-  一般社団法人いとのこ 理事
2000年山形県山形市生まれ。2023年北海道教育大学函館校を卒業。
大学進学をきっかけに北海道函館市に移住。在学中には、「同世代との共同生活」と「地域での表現活動」をテーマにした大学生向けシェアハウスを立ち上げ、運営に携わる。また、高校生や大学生が「自分らしく社会で生きる」ためのサポートを目的とした教育団体も設立。卒業後も函館市を中心に、高校生/大学生のプロジェクト活動やインターンシップのコーディネートを行い、一人ひとりの可能性を引き出し、表現するための環境づくりに取り組む。

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