通勤定期券のちょい技
知っている人も多いと思うのでそんなたいした内容ではないのですが、楽しいので書かせてください。
電車に乗っていて、
あれ1駅先で降りても同じ料金なんだ?
という経験が誰しもあると思います。
(今は紙の切符を買う機会が減っているからあまりないかも...)
そうです。
鉄道運賃は、線路を何キロ走ったかという「道のり」に応じて算出されています。
「営業キロ」などと呼ばれるようです。
これはJRの幹線の普通旅客運賃表ですが、やはりキロ数が基準になっています。
こういった運賃計算方式により、近い距離にある駅だとどちらで降りても運賃が変わらないということが起こり得ます。
定期券でも同じです。
私は今回「私鉄+JR」の通勤定期券を買ったのですが、通勤経路の両端を2駅ずつ伸ばし、同じ料金でも合計4駅分長い定期券を手に入れました。
調べたことがない方は、次買うときに調べてみてください。
東海道本線とかはちょっと厳しいですが笑、通常の鉄道路線、特に駅が密になっている都市部の路線はわりとおもしろいはずです。
単一鉄道会社内の定期券であれば、始点側に1~2駅、終点側に1~2駅、あるいは始点側・終点側両方に1駅ずつ伸ばせないか。
2社以上の路線をまたぐのであれば、乗り継ぎ駅を起点としてそれぞれ始点側・終点側に1~2駅伸ばせないか。
ちなみに営業キロの考え方からいくと、例えば同一鉄道会社区間内を10駅移動するうちの2駅分を定期券でカバーできたとしても、節約できるのは10円とか20円とかそのレベルです。
節約効果が大きいのは、短いけどそれなりに乗る機会が多い区間を定期券でカバーできた場合です。
例えば、自宅から2駅隣の友だちの家に遊びに行くとき、1駅隣の乗換駅に行くとき、職場から2駅先の商業施設に行くとき。
(自転車乗れよという声はスルーします・・・)
鉄道というのは、どれだけ短い区間であっても最低120円くらいはかかってしまいます(あくまでも肌感)。
そのちょい乗りの120円を定期券でカバーできると大きいですよね。
あとは職場最寄りから1~2駅分伸ばしておけば、出勤するとき・帰るときに職場近くの2駅を選んで使えるというのも、人によってはメリットかもしれません。
ただ、決まった通勤経路以外はあまり乗らないという方であれば、お得感は薄いと思います。
また、同じ料金で1~2駅伸ばせるということは、裏を返せばあと1駅分近かったら、あと数百m近かったら、定期代がガクッと安くなっていたかもしれないということです。
ものは言いよう、ですね。
1つ断っておきますが、通学定期券ではこれをやらないでください。
実は私自身、大学生時代に1駅分どうにかごまかして伸ばせないかしらと考えたことがありますが、結局思いとどまりました。
通勤定期券は、正直どの区間を買おうが自分の自由ですが(会社に領収書の提出が必要なケースがあるのでそこは注意してね)、
通学定期券は学生のために大幅にお得な料金設定になっています。
購入の際は各種証明書の提示が必要になっていますし、ズルが見つかったら学校・鉄道会社双方から怒られます、たぶん。
ルールの範囲内で楽しい鉄道ライフを!
'20/11/15 最終更新