2台のカメラに監視されながらWebテストを受験してみた(ビジネス著作権検定 体験記)
先日、ビジネス著作権検定なるものを受験しました。
しかも、わりと本格的なWebテスト方式で。
今回は、今後同様の方式で試験を受ける人の参考になればと、体験した感想や注意点を簡単にまとめてみます。
「わりと本格的なWebテスト方式」とは?
まずは以下サイトをご覧ください。
なんと、デュアルカメラ方式!!
もしかしたら以前からあるやり方なのかもしれませんが、私からするととても新鮮で驚きました。
PCのカメラはもちろん、スマートフォンのカメラも駆使して不正を防止しようというのですから、なかなか気合い入ってますな。
私がホームページを見る限り、ビジネス著作権検定としては、この6月の試験が初のリモートでの実施だったようです。
ただ、実施母体の株式会社サーティファイは他にも様々な検定を運営しているので、リモートWebテスト自体はこれまでもやっていたのかもしれません。
試験会場 or リモート、結局やりやすいのはどっち?
私の結論は、
試験会場に出向く方がよっぽど楽
です。
なぜなら、環境整備に気を取られなくて済むからです。
片付けなきゃ、セッティングしなきゃ、事前シミュレーションしなきゃ、邪魔が入らないようにしなきゃ、
けっこう考えることはいっぱいあります。
もう試験問題に向き合うことだけに専念させてくれーーという感じです。
点数不足・実力不足で落ちたならまだ納得できます。
でも、カメラや機器の動作不良、机周りの片付け不足で落ちたりしたら、一気にやる気ダウンですよ。
そんなよくわからん理由で落ちたくはないです。
8,000円をドブに捨てたくないです、はい。
ただ、とはいえ、感染症リスク低減という面ではもちろん優れています。
それ以外でも、都市部に住んでいない方、事情があって会場集合方式だと実力が発揮できなかったり大変な労力を要する方にとっては、Web方式という選択肢(今回は一択でしたが)があることは大変意義深いことだと思います。
あくまでも、私の住環境や居住地、性格等を考えると、通常の会場実施の方がいいように感じられたということです。
自宅でやるのは諦めた
今回のWebテストは、一応自宅もしくは職場等での受験を想定しています。
ただ、冒頭で貼ったWebテストの説明サイトを読んでいただければわかる通り、机の上に置くものの制限や壁掛けカレンダー禁止を含め、かなりシンプルでクリーンな周辺環境を用意する必要があります。
安いアパートに一人暮らししている身としては、「こんな環境用意できるかよ!」と悲鳴をあげそうでした。
このときほどミニマリストならよかったと思ったことはありません(笑)
試験勉強よりも物の移動&部屋の掃除の方が大変だと悟った私は、事務局に問い合わせてみました。
そして、自宅で環境整備が難しい場合、個室の学習スペース等を利用して受験してもよいという回答を得ることができたのです!
というわけで、今回私は個室の学習/会議スペースをレンタルし、本番に臨んだのでした。
周辺環境の注意点
試験本番の注意点
デバイスや持ち物の注意点
■ PC(Windows)■
■ スマートフォン(Android)■
■ 持ち物(私の場合)■
PCと電源コード
スマホ(フル充電!)
スマホスタンド
ブルーライトカットめがね
Wi-Fiルーター
長袖の服
受験後~合格発表までの注意点
勉強した内容について
結論から言うと、とてもおもしろかったです、著作権。
めちゃくちゃ身近にある権利なのに、なかなか触れる・学ぶことのない存在。改めて学んでみる価値がありました。
インターネットが普及して個人が簡単に発信したり検索できるようになり、
私たちは知らないうちに著作権侵害をしまくったり/されまくったりしています。
実は著作権法も、制定当初には想定していなかったIT技術・サービスの進展を受け、どんどん新しい内容を盛り込む改正を繰り返しています。
コンテンツの種類や表現・利用方法は、これからも多様化/複雑化していくでしょう。
ビジネス著作権検定の上級の内容を一通り学んできた私も、インターネットやSNS利用における著作権侵害の判断にはまだまだ自信がありません。
SNSに文字や画像を「アップする」という行為は、(それが著作物である場合)これまで学んだ内容から判断すると送信可能化にあたる可能性があり、注意しないと公衆送信権(著作権の1つ)の侵害に該当します。
ただ、現実世界での発生パターンはたくさんあって、どういう使い方をするとどうアウトなのか?という点は、ネット上の著作権問題に詳しい専門家を交えてより実務的に学んでいかないと、判断できるようにはならないと感じます。
将来的には、簿記検定の商業簿記/工業簿記のように、基礎著作権/ネット著作権のように大きくジャンルが分かれるのではないかと思うほどです。
よくできたテキストと考えさせる試験問題
私が今回使ったテキストは、
ビジネス著作権検定 公式テキスト[初級・上級]第2版 です。
個人的に、このテキストの文章や構成はけっこう好きでした。
著作権法の内容だけに終始することなく、民法や他の知財法、契約の概念と絡めつつ、「著作権とは何か」を浮かび上がらせる構成が優れていると感じました。
また、実際の条文や過去の判例を都度示したり、複雑なことを無理に単純化せず、適度にほぐしたり時に流したりしながら論理的に展開していく進め方が、私の性格にマッチしたのか不思議と心地よかったです。
そして、試験問題。
4択だからとナメてかかってはいけません。想像以上に骨のある問題が多いです。
覚えるというよりはしっかりと考えさせる内容となっており、「著作権とは何か」を考え整理して捉える力が問われます。試験問題としては良問なのですが、受験者側としてはヒイヒイ言わされました。
上級でもわりと合格率高めなイメージだったのですが、油断しない方がいいです。
「さて、明日はようやく合格発表の日です。」
と書こうとしたのですが、書き上げて公開する前に合格発表の日が来てしまったので結果を書いておきますね。
得点率86%で合格していました。
やったね!
'23/08/09 最終更新