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子ども相手に本気になる?

最近、娘が

「どうぶつしょうぎ」

なるものを持っていて。

それは手駒も4つだけ、
マス目も12マスだけの、
簡易な将棋でして。

私もたまに相手をするわけですが。

子どもは10秒くらいで打つ手を選ぶけど、
こちらは5~10分悩んで打つ感じで(苦笑)

子どもはその場その場で動かせるものを
探している感じで。

「ウフフ~」「だと思った」

とか言いながら笑顔でテレビ見ながら
打ってます。

時々「まった!」は入れながら(苦笑)

一方の大人は余計な?頭をはたらかせて、

「う~ん」とか「あぁ~」

とかぶつくさ言いながら、しかめっつらで、
次の次くらいの手を考えて打つから、
時間がかかるわけですよ。

意外と対局に1時間近くかかったり
するんです、12マスでも。

まあ、相手が子どもであっても、
ゲームであっても真剣勝負する、
そんな教育方針の私ですから(笑)

ほとんど負けたことはないものの……

「どっちが楽しんでるかなあ?」

と言われると、確実に子どもに軍配が
上がる気がするわけです。

「ウフフ~」と「う~ん…」の差、

「笑顔」と「しかめっつら」の差、

「感情」と「理性」の差、

「冷静と情熱の間」

みたいな…

ウォッホン、

話を戻して……

でもですよ!

大人が「う~ん」とか「あ~」とか言って、
しかめっつらしている相手というのは、
対局相手である子どもではなくて、

「自分自身」

なんじゃないかと思ったりもするわけです。

いかに感情に流されずに、
いかに知恵を働かせられるか、

まさに自分自身と戦っているときに
漏れる声、それこそが、

「う~ん」とか「あ~」

なんじゃないかなと。

たぶん子どもは対戦相手と戦っている、
ただの遊びなんだろうけど。

大人は

「自分自身との戦い」

という

「より高尚な勝負」

を楽しんでいるわけじゃよ!

わかったか子どもたちよ!
フォッフォッフォ…
(どうぶつしょうぎごときでエラそうに)

そうだ!

イチローなんてまさにそういうタイプ
だった気がしません?

ピッチャーと戦ってるんだけど、
対戦相手と闘っているんだけど、
記録もねらっていたんだろうけど、

誰よりも「自分自身」と戦い続けていた選手
だったような気がするよね。

ようやく「イチロー」の引退について、
自分の考えがまとまったような気がするな。

超一流は、もはや相手とは戦っていない
のかもね。

子ども相手に本気になってる時って、
きっと「自分との真剣勝負」にすり変わって
いる時なんだろうね。

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