ドンマツオ、曲作りのぼやき。

 せっかく(new)ズボンズとして調子が出てきたので、こうなるとアルバムを作りたい作りたいという思いがあるのであるが、意識すればするほど曲が出てこない。

 ソロやクマズの頃は、放っておいても次から次へと、ふんふんふんと落書きでもするかの様に曲が出てきた…いや、クマズもバンドの形が見えてくると、出来るスピードが落ちたっけなぁ。つまり、このバンドはこれこれこういうスタイルや特徴があるのだから、そこに則って曲をイメージしようとすると、フリーハンドでサラサラと書く訳にはいかなくなるということだろうか。面倒なものである。

 ならば!ということで、色々他の音楽などを聴きつつ(まぁ、ほとんどはローリングストーンズだけど)、あ!まだこの曲の感じはやったことないなーとか、これならちょっとお借りしても大丈夫かもしれん、とか安置に作っても大した結果を産まないし、そこを無理を通して完成させてしまったところで将来的に自責の念に囚われてしまうことを経験的に分かっているので、やらない。

 だいたいが、もう何十年も作り続けているバンドに新たに開拓する場所はそれほど残っていない訳で、今までやってきたこと(過去)と、今感じていること(現在)を結合させることで、出来る限りの大きな化学変化を起こさせるしかないのである。

 年を重ねることで得た知識や思慮深さ(あったっけな)が、必ずしもロックミュージックにプラスに働く訳でもなく、衰えた身体性は明らかにマイナス要因だし…あ、だんだんと若老人のぼやきになりそうになってきてますね。いかんいかん。映画でも観てくるか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?