ズボンズ進捗。
ズボンズは、このひと月の間はライブも無く、ぼちぼちとスタジオに入ってるうちに新曲もたまってきていて、アルバム制作突入まであと数歩といったところだ。
考えてみたらボクが最後に本格的にアルバム作りをしたのが、かれこれ5年以上前。その間も曲作りやレコーディングをやっていたけれど、どれも突発的というか、思いついたらすぐにという感じで、あまり練り上げることを良しとしていなかった。なんというか「練り上げる」という作業が、この時代の自分にとって意味のある事でなかったからである。(むしろスピードとか、どれだけ簡単にやってしまうかの方が、ボク自身の時代感であった)「これを作って世界を変えてやる!」というピュアでエモーショナルな気持ちを持ってなかったと言わざるを得ない。そんなでは実にバンドマン失格であるが、これは正直な話で、若さから離れていけばいくほど、直球な熱量は無くなっていってしまう。
思えば30代を過ぎて40代に入った頃から、どうにかして自分を鼓舞する為に、何か理由をつけなければならなかったように思う。どうせこれやったって何も変わりゃしないんだけど、と分かっていながら、それでもロックを信じて!とか、おれはまだやれる!とか、良くがんばったなー。
エライゾ。
今は、そのようなある種のパワーゲームみたいな状態からは脱している。その分、自分の内側に問いかける必要が増えている。これを本当に自分がやりたいのか。自分が納得できる作品とはどのようなものか。曲は作って演奏したら出来上がりというものではない。やはりレコーディングして固定化する必要があり、レコーディングには常にチャレンジングでありたい。どうあることが「今の自分」にとって満足いくものなのか、やはりまだ考え中なのであります。
という訳で、今度の金曜日には下北沢ベースメントバーでライブです。若手ロック注目株の暴動クラブ、マイティマウンテンズと一緒に。どちらも直球なエモーション満載であろう。ボクらも本気で。
皆さん、来てください〜
(イラストby マッタさん)