入社後の定着→活躍に向けたフォローの具体的な打ち手。
入社6ヶ月目に注目!フォローアップ面談により勤続年数が2.3倍に改善した話
すごくリアルで納得感がある!
圧倒的な経験値から導いた打ち手なので参考にしたい!
不平不満がでてくるタイミングは「6ヶ月目」
橋本氏:1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、12ヵ月のタイミングで、だいたい同月入社、もしくは同クォーター入社の中途社員の方々に集まってもらい、お茶とかお菓子とか食べながら、「最近どう?」みたいな話をそこでするようにしました。おもしろいことに、最初の1ヵ月目ってあまり不満が出ないんですよ。「やりたかった仕事につけてよかったです」みたいな。わりと前向きな意見が出るんです。
-とりあえず、周りがあまり見えていないため、がむしゃらに働く感じですよね。
橋本氏:そうなんです。3ヵ月間ぐらい経つと、部署や周囲の人たちの顔と名前と性格を一致させることができるようになってくるんですよ。それで6ヵ月経つじゃないですか。おもしろいことが起こるんです。ここで初めて不平不満がでてきます。ほとんどの会社がここのタイミングで不満の声を拾えないから、そのまま1年後に退職につながってしまいます。
ちなみに、一番最初に転職するタイミングで、いつが一番多かったかというと、1.8年で退職する人が非常に多かったんです。平均勤続年数も1.8年でした。退職者インタビューをしたときに、「どこでやめる決断をしたのか」と聞くと、「1年と1ヵ月目で決断した」とほとんどの方が答えるんですね。「そのきっかけはどこだったんですか」と聞くと、半年だったんですよ。「あの違和感がスタートでした」っていう、半年なんですね。そこのフォローをきっちり実施したおかげで、一気に退職者数が年間50人からググッと減りました。
この仕組みが非常におもしろくて、タイミングが実はすごく大事で、これ、はずしちゃだめなんですよ。1、3、5とかでもだめなんです。1、3、6なんです。
-12ヶ月目では何をするのでしょうか?
橋本氏:最初は私がおこなっていたのですが、「この1年どうだった?」という振り返りを、その人と上長と専務取締役で三者面談のようなかたちでおこなうようになりました。上長が、いかにその人がこの1年間がんばってきたのかをプレゼンテーションしてくれます。
最終的に、専務取締役から「経営サイドとしても君のがんばりはいつも見てるよ、これからも一緒にがんばろうよ」って伝えると、その1年1ヵ月の壁を越えて、さらに仕事に励んでくれるようになりました。