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自分自身を支援しろ


鏡には誰が映っているでしょう?
鏡を見ているのは自分なのに、そこに自分以外の人間が映っていたらと思うと、ぞっとしませんか。
だから僕たちは時々鏡で確認するのです、自分が本当にそこに在ることを。




人を支援する職業についているなら、自分自身をうまく支援できているかどうかで成功が決まる、というお話をします。


一致と不一致


自分自身を支援するということはどういうことでしょうか?僕たちは誰もが自分らしくあろうとしています。自分が好きな洋服を着たり、好きな物を食べ、嫌いな人とは付き合わずに自分が心地よいと思える人と時間を過ごしたいと思っています。僕たちは自分自身の感覚に素直になり、好き嫌いを判断できているからこそ自分らしい生活を送れるのです。けれどそれは困難の連続です。


■自分が気に入ってる洋服が世間の流行とは違うものだったり、誰かから似合っていないと言われた時

■本当は別の仕事がしたいのにお金を稼ぐために効率のいい仕事についている時

■好きでもない人と一緒にいなければいけない時

こんな時に僕たちは自分自身の本当の気持ちを捨て、誰かの感覚に従って生き始めます。流行を追い求めて洋服を探しに街へ繰り出し、お金を稼ぐためにやりたくない仕事をして、好きでもない人と会話してぐったりするのです。


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このように自分の気持ちを押し殺したり、自分の感覚よりも他人や世の中の常識の方に合わせてしまうことが誰にでもあります。ただ、自分で思考するよりも誰かの感覚や世間の常識に合わせた方が楽だからといってそのままでいると、人は少しずつ自分自身を見失っていきます。

このような心の状態を「不一致」といいます。

ニンテンドーのゲーム機じゃないですよ(それはSWITCH)。



逆に、自分の感覚を信じることができて正しいと思ったことや好きなことが出来ている状態を「一致」といいます。


僕たちの人生は一致と不一致の間を行き来するような人生です。


小さい頃、親からは危ない遊びを禁止されたり、先生から礼儀正しくありなさいと教えられます。そうして子供は自分の本当にしたいことよりも、親や先生の言うことを守ったり社会性を身につける方を選ぶようになっていきます。大人になってからも、付き合いの悪い人だと思われたくないから会社の飲み会に行ったり、「そろそろ結婚した方がいい」と周りから言われて乗り気のしない婚活をやってみたりします。


だからこそ僕たちは自分自身の感覚を大切にしたいという本能が働きます。


■人から離れて孤独になり、誰かの感覚や世間の常識から離れて自分自身を見つめる

■趣味に没頭したり本当に大好きな人との時間を楽しむ

■SNSでありのままの自分を発信する


このように「一致」しようとしてとる一連の行動こそが、自分自身を支援することなのです。


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僕たちは生きているだけで色々な方面から無言のプレッシャーをかけられています。

■上司に従うべきだ!
■慣習や礼儀作法を守れ!
■人付き合いをよくしろ!

これらに全て歯向かっていたら人生のエネルギーが全て反抗することに使われてしまうので、自分でも気づかないうちに嫌なことも受け入れてしまいます。


自分の感覚とは違うものを受け入れ「不一致」の状態が続いたとき、僕たちは自分自身を愛せなくなります。


自分を愛せない状況というのは、「もっと自分の感覚に正直になれ!」という心の叫びなのです。こんな時に人は自分自身を見つめ直し支援する必要を感じるのです。

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自分自身を支援しろ


さて、ここからは少し「支援」について深掘りしていきます。

介護保険法の第1条に「自立支援」が明記されている文として、

その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう

という一文があります。

介護職員は日常業務で利用者様の自立支援をお手伝いしているのです。



自立という言葉の意味を辞書で引くと、

自分以外のものの助けなしで、または支配を受けずに、自分の力で物事をやって行くこと。

と出てきます。


僕たちは社会的な動物であるゆえに、自分自身の感覚よりも常識や慣習に振り回され、その結果何者かに支配されてしまうのです。これでは支援する側である介護職員が自立しているとは言えません。だからこそ利用者様を支援する前に自分自身を支援しましょう。


自立していない人が自立を手助けできるわけがありません。


自分への支援は無意識に行っていることも多いですが、意識的に行うことで「他から支配されずに自分らしくある時間」をさらに長くすることができます。


僕がおすすめするのは瞑想を行うことです。

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瞑想と聞くと難しく感じるかもしれませんが、ただ自分の呼吸に意識を向けるだけでもいいのです。


瞑想のやり方はググればいくらでも出てくると思うので、とりあえずやってみてください。あんまり精神的な世界の話をしてばかりいるとメンヘラだと思われそうなのでこの辺でやめておきます(隠しきれないメンヘラ臭)。


まとめ


■誰かの感覚や世間の常識に合わせているうちに自分自身を見失っていくことを「不一致」と言う。

■自分の感覚を信じることができて正しいと思ったことや好きなことが出来ている状態を「一致」と言う。

■「一致」しようとしてとる一連の行動こそが、自分自身を支援することである。

■自立支援を行う介護職である以上、自分自身が自立する必要がある。利用者様を支援する前に自分自身を支援しよう。



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