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筆の止まる時を大切にする

 教室で、生徒さんの筆が止まった時を大事にして、見逃さないようにしている。
 集中して、思いをのせて描き続けていたのに、その先をどう続けて良いのか分からなくなってしまうのだ。
 

 その理由は色々にある。しかし分からずに先を続けると、大抵は失敗に終わる。
 たまに無理やり進んで良い結果を出す事もあるが、珍しい。
 妥協して教則本に従い、心ならずの結果を受け入れることもあるだろう。

 どの選択肢をとっても、その選択の意味を理解しているように、考えている。

 立ち止まって、そのまま終わるのも決して悪いことではない。
 もちろん、これは自分のことでもある。

 最悪は自分を見失って、気がつかないことだ。

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