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■No.26「はじめに」③

公立小学校教師の古舘です。この度、「教師と子どもを育てる学級通信」という本を書かせていただきました。明治図書さんから発売になります。そこで、「はじめに」部分をちょっとずつ紹介しようと思います。(全6回!長い!)

また、書籍に関する情報は随時更新していきます。
応援よろしくお願いします!

はじめに(No.25,No.25の続き)

 書いている時間は、学級のこと、子どもたちのことだけを考えていました。時間が経つのを忘れ、何度も読み返して修正していました。ある意味、「管理職通過」を願うばかりでした(笑)。


 今では、ちょっとした時間があれば学級通信を書き上げられるようになりました。学級に対する思いを以前よりは言葉にできるようになり、文章の調整や書き直しをせずとも、それなりに一枚に収められるようになりました

 だからと言って、学級通信に対する熱量が下がったわけではありません。

 目の前の子どもたちの心に染み渡るように、保護者の心に届くようにと願って書くことに変わりはありません。そのための力を身につけたいと、今でも試行錯誤を重ねています。残念ながら、若い頃に時間をかけて書き上げた達成感を感じにくくなっている状況は事実で、少し寂しい気持ちもありますが……。

 そんな中、これからも続く教職人生で、「学級通信」を書かなくなる時が来るのかな…と考えたこともあります。例えば、若手と学年を組んだ際、無理強いしてしまうのではなかいと考え、発行が難しくなるかもしれません。仕事の状況によっては、「今年は書かない」と自分で決断する場合も考えられます。

でも私は、自分の未来を考えた時、「どんな形でも書き続けていくのではないか…」と予測しています。


 その1つ目の理由は、子どもたちを育てていくためです。担任は願いを込めて通信を書き綴ります。子どもたちは、その願いを必死に感じ取ろうとしながら読みます。思いつきで話した内容や、場当たり的な指導では入っていかないような言葉も、通信に書くことで子どもたちの心に響き、成長させるきっかけになるからです。そして、そうした子どもたちを目の当たりにしてきたからです。

 2つ目の理由は、教師を成長させてくれるからです。私の中では一番大きな理由です。先にも書きましたが、学級通信は私自身の成長に欠かせないものでした。学級通信は、私が感覚的に行っていた学習指導や学級経営を言語化し、意味づけするための場になっていました。「学級通信を書くことは教師の力量形成につながる」というメリットを大変感じています。

 以上の理由から、きっと私はどんな形であろうとも、通信を書き続けていくだろうと考えています。


 以上、第3回「はじめに」でした。次回、「メリット」について少しお話しさせていただきます。

 お読みいただきありがとうございます。次回もよろしくお願いします。

あ、「ちょこっとアイテム」発売になります。ランキング、結構上がってます。笑

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