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神代桂のペンダント

このペンダントは神代桂(じんだいかつら)という木でできています。

着けているとなんだかホッとするような、どこか御守りにも似た安堵感を覚えますね。

火山の噴火によって何千年、何万年もの昔に地中に埋もれた木々が、なんらかの理由によって出土、発掘されたモノを神代木と言うんだそうです。

もちろん桂だけに限らず杉や松など、当時生い茂っていた全ての植物がそれに当てはまります。

この神代木は建築資材として古くから活用されていて、今となっては大変貴重なモノなんですね。

インスタを通じて知り合った甲陽建設工業株式会社様は、古民家再生も手掛けているとのことです。

その際に出る廃材の中には、当然そんな貴重な神代木が含まれていることもあります。

まったくその通り。捨てるなんてとんでもない。日本には昔から「もったいないオバケ」というのがいて、もったいないことをすると罰が当たるのですよ。

そんな本来は捨てられてしまうはずだった木材に再び命を吹き込み、ペンダントやキーホルダー、時計などといった(作ろうと思えば何でも作れるそうです)新たな形として生まれ変わらせる。なんて素敵な取り組みなのでしょうか! 

これぞSDGsの精神ですよね。

物作りに携わる一人の人間として、その想いに激しく賛同した私いっつうは早速ペンダントを発注した、というわけです。

…て、あれ?

よくよく考えてみれば昔の人も、たまたま掘り起こされた木材を捨てずに有効利用することを考えていたわけです。

色々複雑で難しいと考えてしまいがちな「持続可能な社会」ですが、その礎はこの国に住む我々の先輩方がすでに指し示してくれていたんですね。


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