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-2000年の映画 イギリス編-
今年もあとわずかですね。令和という言葉にも慣れてきて、平成がかなり昔に感じます。グレゴリオ暦でいうと来年は2025年、2000年になって四半世紀が過ぎます。ふと、2000年ってどんな年だったのか、どんな映画が封切られて私は観に行ったのか気になり過去に遡ってみました。
ミレニアムと言われ、コンピューターに誤作動が起きるのではないかと固唾を飲んで見守った年。個人的にはそれに関連したロンドン土産を友人から貰った記憶がある(1999年12月)
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調べてみると当たり前だが数が膨大になるのでイギリス映画からピックアップしていきます。
「ビューティフル・ピープル」
「フェリシアの旅」カナダ合作
「チューブ・テイルズ」
「ひかりのまち」
「素肌の涙」
「リトル・ダンサー」
「いつまでも二人で」アメリカ合作
「8 1/2の女たち」フランス他合作
「ジャンヌのパリ、そしてアメリカ」こんな感じ、結構見ていたな
この中で一番好きな映画は。。。「リトル・ダンサー(Billy Elliot)
2番手はそうですね「ひかりのまち(Wonderland)
3番目は「ジャンヌのパリ、そしてアメリカ」(A soldier’s daughter never cries)
・リトル・ダンサー 監督:スティーブン・ダルドリー脚本:リー・ホール
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1980年代のイギリス北部の炭鉱町が舞台。男子はボクシング、女子はクラシックバレエが習い事の定番になっていた。主人公のビリー(ジェイミー・ベル)はボクシングよりダンスに興味があってこっそりバレエの教室に通うようになる。
彼の才能にいち早く気が付き伸ばしてあげたいと奮闘するバレエコーチ(ジュリー・ウォルターズ)のおかげでロイヤルアカデミー入学まで漕ぎつける。
男がバレエだと⁈と憤慨する父親(ゲイリー・ルイス)も息子のひたむきな姿にいつしか応援をするようになる。色々と出費がかさむがお金がない、ストライキ中の炭鉱に罵声を浴びながら出勤していく姿には涙が出そうになった
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幼馴染のマイケル(ビリーにくっついて応援するゲイ)この子がこの映画のアクセントになっている。
最後は大人になりロイヤルアカデミーバレエ団の頂点にまでに上り詰める。現実ではありえないけど、映画だから許してね。ラストシーンは鳥肌ものだから是非観て欲しいです。
余談ですが、ロンドンに旅行に行った際ミュージカルも観てきました。それほど気に入った作品でした。
・ひかりのまち
監督:マイケル・ウインターボトム 音楽:マイケル・ナイトマン
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伝言ダイヤルで恋人を探すアラサーのナディア(ジーナ・マッキー、大好きな女優さんの一人)はカフェで働く平凡な女性。素敵な恋愛をしたいと思っているけど中々現れない。27歳という年齢が足かせになっている感じ。三姉妹の真ん中で、姉はシングルマザー、妹は既婚でもうすぐ母になる
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いい人に中々巡り合えない暗さをロンドンの煌びやかなネオンが照らす。この作品はヒューマンドラマだけど、もう一つの見どころは映像美。邦題にもなっているように“ひかりのまち”が綺麗に表現されている。この映画が何故琴線に触れたかというと、同じような年齢だったから共感することが多かったと思う。10代の甥の肌を見て羨ましがったり、ちょっと若い子の恰好を真似したり。。。
派手さはないけど、等身大の姿、ロンドンの日常がシンプルに映し出されている作品です。
・ジャンヌのパリ、そしてアメリカ 監督:ジェームス・アイボリー
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ジェイムズ・ジョーンズ(シン・レッドライン作家)の娘の自伝的なお話。時代は1960年代、パリに住むジャンヌ(リリー・ソビエスキー)一家は男の子を養子に迎える。一人娘で可愛がられていたジャンヌは弟に嫉妬心を抱く。しかし、次第に打ち解けていって可愛がるようになる。
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暫くすると心臓病を発症させて父(クリス・クリストファーソン)の治療のためにアメリカへ戻るようになる一家。思春期を迎えたジャンヌは色々な事に巻き込まれていくが、自分がしっかりしないといけないと頑張る。母を支え、弟を守る強いお姉ちゃん像がそこにはあった。
父娘の繋がり、異国での暮らしなど、フランスとアメリカの違いも感じ取ることが出来る作品です。
お父さんっこには持ってこいの映画です。
次は、どこの国をフューチャーしようかな。。。続く