ブルース•リーが去った後の香港映画の逞しさ
1974年のお正月映画、一本のアジア映画が公開されて、あっという間に日本中に大ブームを巻き起こしました。
まさしくブルース•リー主演の燃えよドラゴンです。
自分達鼻垂れの少年はアチョーアチョーの連呼で洗脳されまくり、町中ニセドラゴンで溢れまくりました。
しかし、そのブルース•リーはすでにこの世の人ではなく、にせドラゴン、なんたらタイガーなど溢れ返りましたが、一気にブームは去り我々鼻垂れ少年も現実に引き戻され、テレビの松田優作に憧れ、香港への熱も冷めていきつつあったその時!
そんな時に、ブルース•リーのアメリカ時代のTV番組の劇場公開の二本立てとしてロードショー公開されたのがMr.BOOです。悲壮感溢れるブルース•リーとは違う、ただただバカバカしさを追求した内容、バイタリティ溢れるキャラクター、香港の街のエネルギーを感じるものが詰まった作品で、理屈抜きでただ笑う事のみって内容だけに、評論家からは酷評されましたが、実際はスマッシュヒットとなりシリーズ化されたくらいです。このバカバカしさがブルース•リー亡き後の香港映画の底力を見せつけ、今に繋がった一つの要因と思います。
Mr.BOO!と共に香港映画を支えたのが、言わずと知れた、スーパースターのジャッキーチェン、現在までも、香港映画と言わずも世界的なスターのジャッキーチェンですが、Mr.Boo!の流れを汲む作品といえば、五福星、これでしょって感じです。
プロジェクトA、ポリスストーリーなどある中、バカバカしさを感じる作品といえば、これなんですよね。
サモハン監督のこの作品、変なメッセージなし、理屈っぽい表現なし、ただジャッキーチェンの勢いと、香港オールスターのただただバカバカしい、自分達が面白いと思うものを、自信持って送り出す。評論家の評価なんて気にして無いってとこが、逆に清々しくも感じる作品と思います。
少し褒めすぎですね。ほんと感動、為になるからは遠く離れた記憶に残らない、バカ映画です。
最後は、バカバカしさをエスカレートさせ、プラスアクションおまけにホラーまで詰め込んだ、エンターテイメント作品、霊幻道士です。かなりブームになって類似品も溢れた映画ですが、今見ても最初から最後まで飽きさせないパワーを持った作品です。しかし基本は香港映画理屈もメッセージもありません。ただただ楽しませてナンボの世界を行くのみって感じです。
長々と下手くそな長文申し訳ありません。ただ今回紹介した作品、機会があれば、ちょっと思い出してご覧になれば、感動は無いですが、楽しんでいただけると思います。