言葉にすればするほど零れ落ちていく
混乱しているのだった。
混乱するのはいつものことだが、毎度訳がわからなくなっては、ぐるぐるとしてしまうのだった。
スターシード、という概念に出逢ったのは去年か一昨年あたりだったか。
確か「アシュタールという11次元の意識がなんたらかんたら」とか、そういう話だったような気がする。
なんたらかんたらのあたりはぼんやり把握してるんだけども、はっきりと言語化された状態で記憶してそれを思い出すのが難しい部分である。
「アシュタールという存在が何か種のようなものを魂に埋め込んだ人間をスターシードという」とか、そんな話だったような。
記憶力ポンコツな脳味噌から、じんわりゆっくりと記憶を手繰り寄せている。
その、種を埋め込まれた魂たちが、これからの時代、人類の意識の変容に大きな役割を果たすとか、そんな話だったような気がする。
で、スターシードたちは、宇宙由来の魂で、地球のルールに馴染めないし染まり切れないから、小さい頃から生きるのが大変で、自分の才能をうまく伸ばせずに燻っていたり、いろんな困難を抱えて生きていたりすると言われているのだった。
そして、自分の中にある埋め込まれた種が弾けて、自分を思い出し、自分を受容し始めると、意識が変化して、この地上で自分自身の才能を発揮して役割を果たすことができる、みたいな話だったと思う。
生まれてこのかた、なんでここはこんなことになってるんだ?と、ずっとこの世界をウォッチしながら生きてきて、かつこの世のなんやかんやに馴染むのが難しく、ドロップアウトして死にかけて半分寝たきりになったのち、謎の隠遁状態で生きている自分には、スターシードの話は非常に気になるのだった。
スターシード概念は、自分にもだいぶ当てはまる気がする。
でも、なんとなく、鵜呑みにも出来ないのだった。
そして、混乱してしまうのだ。
スピリチュアルな話、精神世界の話は大好物なほうだ。
オラクルカードやタロットカードは読むしチャネリングはするし宇宙語は話すし、なんなら宇宙語翻訳までする。
シンクロニシティやら超常現象やらが根付いた日常を生きている。
客観的に見たら「ガチなスピ系」の部類に入る人間だ、多分。
でもなんかこう、「スターシードが」「宇宙由来の魂が」「○○星人が」みたいな話に、すんなり入りこむことが出来ない自分がいるのだった。
だって、地球だって宇宙の一部じゃないか。
なんで地球と宇宙を分けるんだ。
というのが自分が最も納得いかないポイントで、要するに全体の中の一部であるにもかかわらず、それとこれを分けるということへの抵抗があるらしいのだった。
それに、自分の中には全ての要素があるのを感じるのだ。
自分の細胞の奥深くに、ホログラフィーのように、幾重にもたくさんの宇宙がある。
どんな星も、わたしだ。
勿論、地球も。
とはいえ、「スターシード」概念に救われ、自分がそうであると自覚することで生き生きとした生命力を取り戻し、生きることが楽になっている人もたくさんいるのである。
ある状態に対してそれを言葉にすること、名前をつけることは、その状態を意識化することである。
その状態が名前を与えられ、言葉にされて意識化されると、その質に価値が与えられ育っていく。
だから、ある状態に対して「スターシード」という名前をつけて、その質をみとめ、その質に価値が与えられ育つ過程で、その質を抑圧して苦しんでいた人たちが楽になるのは、とても納得いく話なのだった。
じゃあなんで自分がこの件に関して混乱してぐるぐるしているのか。
それは多分、どんなに名前をつけて言語化し価値を与えたとしても、言葉にした途端そこから零れ落ちる質があるのを感じてしまうからなのだ。
どんなに「スターシード」にまつわるストーリーを見聞きしたところで、そっかー!と腑に落ちて納得して、それでどんどん楽になる、というプロセスの担当ではなかったようなのだ。
部分的にしっくりくるけど部分的にはもやもやする、みたいなことはこれまでも山ほどあったけど、今回もそうだ。
言葉にしたそばから零れ落ちる自分自身の目に見えぬかけらたちを、余さずにかき集めようとしたところで、それは不可能なのかもしれない。
アプローチがズレてるのかもしれないし。
アプローチというか、視点か。
どのレベルからものごとをみると、最もしっくりくるかについて、もっと繊細に自分の感覚と意識を研ぎ澄ませるとよいのかもしれないな。
何にせよ、生きて、生きて、生きて、自分自身の生のプロセスを体験する、ただそれだけなのだ。
そのことこそが、たぶんだいじなことだったりするのだ。
それがどんなに訳の分からない、キテレツなことだったとしても。
モヤモヤしすぎて言語化せずにはいられず、思いのままに書き散らしてしまった。
このライブ感が重要な気がするので、特に推敲せずにそのまま公開します。
書いているうちに、こんなことでぐるぐるして悩んでるちっさい自分が、可愛くて人間臭くてクソ愛しくなってきました。