USのデータ活用現場 - セルフサービスBI編
DomoのMasaです。
私のコーナーでは、主にDomoのBlogから抜粋したアメリカの最新データ活用の現場を、日本語でお届けしていこうと思います。
初回は、いかにデータ・ドリブンな文化を築くか:セルフサービスBIの活用、と題して議論を深めてきます。
はじめに
データ・ドリブンな文化とは、ユーザーがデータにすばやくアクセスできるだけでなく、データを「操作」して新しい洞察を得ることができることを意味します。
IDGによる最新の調査によると、ITリーダーの97%は、セルフサービスのビジネスインテリジェンスツール(BIツール)を最優先事項として挙げています。
彼らは、ユーザーにデータ探索機能を提供することで、企業は次のことを達成できると考えます:
• 意思決定のためのデータ品質/精度を改善
• データのセキュリティとコンプライアンスに対する信頼性の向上
• 業務効率の向上
• より広範なデータアクセス
• コラボレーション能力の向上
ただし、それらを実現するための機能はまだ限られており、先に長い道のりがあるという状況です。
ITリーダーのわずか30%だけが、自社の全部門のメンバーがBI /アナリティクス・プロジェクトのために会社のデータをフル活用できている、と言っています。
別の13%の方は、主にITとアナリティクスチームだけに限定してデータ活用可能な状態である、と述べています。
データアクセスによる洞察の強化
データ分析活動が制限されている場合、貴重なインサイトは隠されたままとなっている可能性が高いでしょう。
ここで、グローバル・ロジスティクス・キャリアであるDHLの一部門であるDHL Temperature Management Solutionsの事例について紹介します。
このグループは、物流全体の温度データを収集およびトラッキングすることで、例えば医薬品や生物学的商品が安全な温度範囲内にあることを管理しています。
「貨物のロジスティクスプロセス全体で周囲温度データを収集し、そのデータをデータベースに保存しています」と、プライシング・アナリティクス・マネージャのカルロス・パラシオスは述べています。
かつてこの組織では、全てのデータソースについて照合・クリーンアップを実施し、Excelファイルでピボットテーブルを作成し、経営陣と共有していました。
このプロセスには、少なくとも1週間ほど掛かっていました。さらに、彼らはそのデータを分析して実用的なインサイトを得ることができなかったと言います。
そこでDHLは、セルフサービス機能を備えた最新のBIツールであるDomoを導入し、温度管理関連のすべてのデータをまとめるだけでなく、各ユーザーがそれらを分析できるようにしました。
「今までのオペレーションと比較すると、本当に多くのことがDomoで実現可能となった」とDHL Temperature Management SolutionsのCentral Operations and IT 部門のグローバルリーダーであるディナバンは言います。
「私たちはデータとデータを自由自在に組み合わせることができます」と彼女は付け加えます。「これまで把握できなかったデータに対して、視覚化してアクションを起こすことができます。」
「例えば、特定の製品が特定のレーン、特定のステーションで何か問題が繰り返し発生していたとします。その際、Domoを利用してヒートマップを作成・活用して問題を特定することができます。そのような情報は、以前まではあまり明確に把握できていませんでした。」
これらの機能は、DHLが顧客体験を向上させるのに役立つだけでなく、データアクセスの制約や長い待ち時間なしに、各従業員がデータを視覚化してその背後にあるストーリーを確認できるようにします。
セルフサービスBIの開始
適切なレベルのデータガバナンスおよびセキュリティ機能を持ち合わせた壮健なセルフサービスツールは、Modern BIの基盤となります。
たとえばDomoでは、ユーザーロール・機能権限・アクセス権限を短期間で定義できます。本セルフサービスプラットフォームは、データパイプラインの統合を自動化し、すべてのデータソースをまとめ、数回クリックするだけでデータを適切な場所に配置します。
また、エンタープライズ・グレードのセキュリティを提供し、データの安全性とガバナンスを実現します。
最終的に、セルフサービスBIはデータ・インサイトを民主化し、ユーザーがオンデマンドで分析できるようにします。
データのセキュリティとコンプライアンスに対するITの信頼性を確保しながら、意思決定をスピードアップし、業務効率を高めます。
【参考】
セルフサービスBIの詳細については、電子書籍(英語版)がダウンロード可能です。
DomoがDresnerのセルフサービスBIベンダーのリストでトップになっている理由を確認するには、ここ(英語版)をクリックしてください。
記:本記事の元はInternational Data Group, Inc. (IDG)により作成され、Domoのマーケティング・キャンペーンの一部としてCIO.comに掲載された内容となります。
いかがでしたでしょうか。
これからもアメリカのデータ活用最新事例をお届けしますので、是非お楽しみください。