Domoによる相関係数の求め方 ~CORP関数を使って相関関係を見てみよう!~
今回はDomoのCORR関数を用いて相関係数を求める方法を、Domo(ドーモ)のKaiがご紹介します。
Domoに使い慣れてくると、自分が受け持つKPIが良いか悪いかの概要、悪い場合はどの地域/部署/製品等が悪いか、がすぐに見られるようになります。
そしてさらに運用が進むと、より分析は進み、”相関が見たいのですが相関係数を出すことができますか?”という質問を受けます。
❚ 相関関係とは?
まず相関関係とはどんな意味かおさらいします。
相関があるから必ずしも因果関係があるとは限りません。1に近いほど正の相関、-1に近いほど負の相関、0に近いほど相関がないことを意味します。
❚ Domoでの相関係数の求め方
ExcelではCORREL関数やオプションの分析ツールを使うと相関係数を求めることができますが、DomoではETLのCORR関数を使います。
必要なデータは、
・相関係数を計算する単位(グループ)
・相関関係を見る2つの変数
です。
設定は、ETLの「グループ化」を使います。集計方法は「スクリプトを追加」から、「CORR」という集計関数を用います。
”③新しい列をどのように集計するかを定義します”に、以下のように入力しします。
CORR('売上(千円)','WEB広告費(千円)')
※参考:集計関数の一覧はこちらで確認できます。
>>「新しいMagic ETLでサポートされている関数」https://domohelp.domo.com/hc/ja/articles/360044289573-%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84Magic-ETL%E3%81%A7%E3%82%B5%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E9%96%A2%E6%95%B0
すると、結果は下記となります。製品単位で相関係数を出すことができました。
数字を見ると、製品A(相関係数:0.8766…)と製品C(相関係数:0.8906…)は強い相関があり、WEB広告を出すと売上に貢献していると推測することができます。もちろん、他に要因があるかもしれませんので1つの可能性です。
相関は相関があるものを見つけるのに注目しがちですが、相関がないというのも1つの発見です。
❚ 外れ値の確認
関数で相関係数を求めるだけでなく、アナライザーで散布図カードを作成して外れ値がないかも確認しておきましょう。
❚ おわりに
Domoはグループ単位で一括で相関係数を求められますし、カードを作成しておくと可視化まで連携して表示されるので楽です。
ダッシュボードでの全体把握、問題箇所発見から1つ進んで、統計を使ったデータ分析を行いたい方はぜひ試してみてください。
なお、他にもDomoの使い方に関するブログを書いています。良ければこちらもご覧ください。
また、Domoのコミュニティでは毎月こういったDomoの使い方や事例の勉強会を開催しています。ぜひ皆でスキルアップしていきましょう!
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