【豪雨】皆生トライアスロン【JETT】
先日の記事で「皆生は今年も暑いと思うけど、開催はきっと大丈夫だよ!」という話をした。
実際自分が出た年以外でも、ほぼ「皆生=猛暑」というのは皆さんの共通認識だったはずだ。
ところがこれを見たお天気の神様がヘソを曲げたらしく「そない言うんやったら雨降らしたろ」ということで、なんと今年は「豪雨の皆生」になってしまった。
当日は朝からいつものようにJETT Endurance Rideを走りながら、途中でちょいちょい皆生の速報サイトを見たりして、知り合いの皆さんやJETTの仲間たちの動向を見守っていた。
今年はJETTからは主力級のDevinが出なかったりしてメンバーが少なかったのだが、50代の雄Tadashiがよびかけて参加者を募り、若手のホープKojiが取りまとめて今年もチーム戦にエントリーしてくれたのだった。ちなみに昨年はGOUチームがウヨウヨいたのでJETTは善戦するも3位にとどまっていた。
そして何といっても今年は日本海新聞の皆生特集に取り上げられるほど「Soheiの雪辱なるか?」というのが話題になっていた。もうすっかり有名人じゃん・・・
当日の米子市の天気予報はほぼ終日雨。こりゃー大変だな、猛暑よりはマシかもしれないけど、あのアップダウンしかない中盤以降、落車とかがなければいいんだけど・・・残念ながらこれは杞憂では済まなかった。
冒頭の写真(日本海新聞YouTubeより拝借)でも分かる通り、皆生は相変わらず1000人の一斉スタートだ。たぶん八尾監督がまた例のスピーチをしてくれたんだろうけど、これだけ一斉だと猛烈バトルに耐えるか、後方でやり過ごして数分ロスするかの二択だ。
スイムアップ時点で、元スイマーのGou、Kojiが7位という好位置につけた。一方スイムがそれほど得意ではないSoheiは30位前後からの巻き返しとなった。
その後Endurance Rideを終えた自分はトレミランを経て犬の散歩〜バイク実走に出て、ちょくちょく休憩をしては皆生の動向チェックに勤しむ。
バイクではモンスター(注:チーム名)の篠崎選手が圧倒していた。途中ラップで後続をどんどん引き離している。Soheiの途中計時が抜け落ちたりして肝を冷やしたが、次第に順位を上げKojiも抜き去る。ただ、そのままでは篠崎選手までは届かない印象だった。
後で判明したのだがSoheiは途中落車に見舞われていたらしい。痛いこれは痛い(色んな意味で)。それがランにも影響してしまったようだ。
そのまま圧倒するかと思われた篠崎選手は、なぜかランで失速し、そこへグイグイと上がってきたのがパルポートの高橋選手だった。昨年女子総合優勝の高橋真紀選手のダンナだ。そして最終的に優勝してしまう。夫婦そろって強すぎやろ。
これも後でわかったのだが、篠崎選手はT2に入る時に何かトラブルがあった模様で、それがランに響いていたらしい。
一方Kojiは無難にバイクを終え、得意のランで巻き返しを始めた。途中計時はそんなに数が多くないので展開はよくわからなかったのだが、フィニッシュではついに5位に躍進していた!!すごい・・・Top 5…😳
彼によると、大山あたりの豪雨は凄まじく、視界は悪いし顔に当たる雨粒は痛いし、あちこちで落車してるし、大変な状況だったとのこと。
苦戦したSoheiだったが、それでも7位に食い込んだ。さすがとしか言いようがない。本人は「ふがいない成績でごめんなさい」などと言っていたが、総合Top10でふがいないとか、ないよね!
もう一人、チーム編成に名乗りを上げてくれたのが「ツム弟」さんだった。彼はスイムでは苦戦し400位代だったのだが、そこはJETTメンバー。バイクで猛然と追い上げ200位近辺に躍進、さらにランでも追い込んでなんと総合57位でフィニッシュと大活躍。すばらしい・・・
チームを取りまとめてくれたTadashiもスイムで出遅れたもののやはりバイクで挽回し、得意のランもまとめて見事10時間切りで総合70位と健闘した。しかし実はバイクでスローパンクに悩まされ何度もロスタイム、さらにランではゼッケンベルトに挟んだ紙コップが落ちてしまってペナルティを取られるなど、反省しきりのレースだったようだ。
やはり、実戦ではいろいろ想定外のことが起こるものだなぁ。。
そして、JETTからはもう一人、3年越しで皆生完走を目指していたA井さんがいた。彼は2022は熱中症でDNF、2023はゴールまで辿り着いたもののほんの数分差で完走ならずというとても悔しい思いをして、今年こそ!という意気込みだったが、ついに完走を果たしていた!素晴らしい・・・🥹
さらに知り合いでは佐渡・宮古・五島を制し、皆生で国内ロング総なめを目指していたU原さんもタイムオーバーまであと数分というところで劇的な生還!これまた素晴らしい・・・(タイムオーバーを気にしながら必死にゴールを目指すつらさ、私も富士五湖ウルトラで痛感したからね)
いやー、ロングって、いいもんですね!サイナラ、サイナラ・・・(違
明けて翌日。公式記録を見たメンバーから嬉しいサプライズが届いた。
なんと昨年3位の雪辱を晴らし、ついに優勝したのだ!素晴らしい・・・
昨年優勝したチームが同じメンツで乗り込んできてたらヤバかったのかもしれないが、それはタラレバだし、優勝は優勝、確固たる事実として
歴代チーム名が刻まれた栄えある優勝カップに「JETT」の文字が刻み込まれたのだ!!こんな嬉しいことはない。
これは貢献した各選手の頑張りもさることながら、今年もチーム戦出ようよと言い出しっぺになってくれたTadashiの進言なくしては実現しなかったかもしれないのだ。彼が経験豊富なチーム最年長としてみんなの精神的支柱になってくれたのは間違いない。Tadashiには改めて感謝せずにはおれない。
そんなこんなで、今年も波乱万丈だった皆生トライアスロン。自分は出てなくて、ただ知り合いやチームメンバーの結果を見ているだけでもこんなにワクワクさせられる。本当に面白い競技だと思う。
「全然理解できない」という人がほとんどだと思うけど(わざわざ読んでくれてる人はそうでもないか)、もし「こいつら面白いな」とか「JETTって楽しそうだな」などと思う奇特な方がいらっしゃれば、ぜひZwiftのJETT主催のライドに参加してみてほしい。
もしかするとあなたの人生が変わるかもしれないから(大袈裟ではありません)。
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