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IRONMAN Malaysia 2023 詳しすぎるレポート【その③レース前日編】

訂正

まず、先の記事にて「渡航して現地初日の夜に右ふくらはぎに違和感」というところを訂正しておきたい。嫁さんと話をしていたら「アンタ行く前からふくらはぎに謎の筋肉痛が〜言うてたやないの」「えーそうやったっけ」というわけでよく考えると確かにそうだったことを思い出した。人の記憶とは儚いものですなぁ・・・

で、渡航の日はあまり気になってなかったのが、初日を終えてまた存在感を示し始めた、うわーどうしよう・・・という流れだった(ようだ)。

恒例前日朝ラン

(気を取り直して)現地二日目、10月6日金曜の朝だ。まいど恒例の前日朝ラン5キロで調子を伺っておく。一応5時に起きたが、タイムゾーンのズレの関係でまだ真っ暗けだ。すこしダラダラしてからゆっくり準備をしてホテル前から空港方面に向けて走り出す。

行って帰って5キロ

前日夜から明け方にかけてだいぶ雨が降っていたようだが、幸い走る頃にはほぼ止んでいた。昨年もそうだったが、気温はまぁまぁ下がっているが湿度がすごい。昨年も参照していたランコースの目標をひとつひとつチェックしながら走る。

カート場のMORACを過ぎるまではちゃんと街灯があって危なくはなかったが、その後空港の横はまったくの無灯。足元もろくに見えない。そんな中、先頭だけライトつけてあとは無灯火のバイク集団(つまり今回の選手たち)が対向から走ってきて泡食った。お、お前らアホか・・・?まぁ、人のことはほっとけほっとけ。

ペースは6分台から始まり、じわじわと上げて最終的には5分切るくらいまで行けたのでまぁまぁオッケー。昨晩心配したふくらはぎの違和感も特に悪化することはなかった。

本日のメインイベントはT1へのバイクチェックインとT1/T2へのバイクギア・ランギアチェックインである。いずれも抜かりなくやらないと出場できない。なるべくさっさと済ませて午後にゆったり準備する時間を残したかったので、T1オープンと同時にバイクチェックインすることにした。

WKさんとA木さんのナディアス組はT2で13時〜実施のSam酒井さんによる日本人向けブリーフィングの出席を優先する方向。自分はオフィシャルのブリーフィングビデオも確認したし、最悪日本語ブリーフィングは出られなくても良いかな。ということで早めに昼飯を済ませて12時半オープンのT1に向けて移動する。

ホテルからは15キロちょい

市街地を抜けてある程度山道を踏むことになるが、BB30がパキパキいうことはなかったし、昨年のようにフロントディレイラーのレバーが緩んで勝手にインナーに落ちたりすることもなく快調だった。狙いどおり開場15分前に着。続々と選手たちが詰めかけている。

12時半、ほぼ時間どおりに開場。まずはヘルメットチェック、そして車検。前後ホイールの回転、タイヤ空気圧、ブレーキの効き、ハンドルの緩みなどをザッと確認してもちろん合格。あとは自分で自分の番号のラックにかける。

昨年「これ前向きか後ろ向きかどっちなの?どっちの人もいるけど?」とちょっと迷った場面があったが、今年はブリーフィングビデオで確かに「ハンドル掛けろ」と言ってたのでそれに従う。ただし、試合当日はサドルを掛けた方が出しやすいので、それは当日掛け替えてもかまわないとのことだった。

右のブレーキレバーがガッツリ食い込んでしまいそうになってちょっと困った

次にバイクギアバッグを掛けに行く。注意点は、さっき被ってきたヘルメットとバイクシューズをギアバッグに入れておくこと。その前提でサンダルも持ってきているので大丈夫。まだ外が眩しいのでサングラスだけは当日の朝バイクにセットすることにする。

右側がスイムアップして走ってくるところ、奥がチェンジテントで左から出てきてバイクラックへ行く
初動が早かったので周りはまだスカスカ

他の中身はジェル、BCAA顆粒、足拭きタオル、ソックス、グローブ。ソックスはランまでそのままの予定。グローブはハメやすく、振動吸収パッド入りのやつにしている。

しかるのちにもう一つ必要不可欠なのがタイミングチップの受け取り。日本のアンクルバンドとはだいぶ雰囲気が違うタイプだ。

これでT1業務は完了

ここまでで20分くらいで済んだ。よしさっさとシャトルバスに乗ってT2へ向かおう。バス乗り場に行って「これT2に行くよね?」と聞くとそうだ、13時に出るぞ、ということだったので他の皆さんともども安心して乗り込む。

まぁ南国の人たちだから結局出たのが13時5分くらいになったのは別に驚かないが、T2の横を普通にスルーしたのには参った。他の皆さんも「あれ?スルーしたよね?え?」という顔をしている。やられた・・・どうやら先にペランギに行くようだ。それならそう言ってくれよ・・・

結局ペランギに着いて、別のバスに乗り換えて、またぐるっとナディアス方面を回ってからやっとT2についた頃には14時近くになっていた。一応ブリーフィング会場を覗いて見たが既にもぬけの殻。まー、しゃあない。WKさんA木さんたちはT1に向かった後だったようだ。

ちゅーことで後はランギアのチェックインへ。五島もそうだが、アイアンマンではバイクはキャッチャーがラックに掛けてくれるのでT2のラックは気にしなくて良い(これ、地味に嬉しいんだよね)。

T2ランギアチェックイン

コースはMIECの広大なフロアを端から端まで行って帰ってするようになっている。こちら側の折り返しはここだけなので、昨年のようなややこしいことにはならなそうだ。

結構長い。手前の線は、タイミングチップ読取のアンテナ
手前のラックからバッグを取って、奥のチェンジエリア(男女別)に入って、さらに奥から出る感じ
これでOK!

アスリートインフォをよくみるとバイクギアに必須のものとしてビブナンバーが入っておらず、ランだけつければ良いことがわかったので、ゼッケンベルトはランギアバッグに入れてある。後はランシューズ、命綱のセンシベルトボトル、キャップ(後頭部日除け付き)、ジェル、BCAA顆粒、あと念の為タオル。

この奥がチェンジルーム(左右どっちから入っても同じ)

チェンジルーム内には中央に使いおわったグッズを入れたランギアバッグをドロップする柵があり、周りに椅子が並んでいる。椅子は十分あって、少なくとも昨年椅子がなくて困ったことはない。

驚いたことにワセリンと日焼け止めまで置いてあった。使わないけど。

再度T2の動線をシミュレーションしておく。よし大丈夫。まだホテルに帰ってもたっぷり時間はあるから夕方までのんびりできる。という感じでMIECからバスの方に行こうかと思って出てきたら、あれ?どっかでみたなあの小柄な女性。あ!藍ちゃんじゃないの?え?マレーシア来るとか言ってたっけ??

後でいろんな人に話聞いて確認したら、ホンモノだった。今回は70.3に出るらしい。うひょー横トラで走ってるのを遠巻きに見て以来だなー。まぁレースは違うけど、同じところで走れるのは光栄だなぁ。言っとくけど彼女は日本のトライアスロン界の誇りです。ですよね?

そんなこんなでちょっとコーフン気味にホテルに帰還。まだ晩飯までだいぶ時間があるので、せっかくだから海でちょっと泳いどくか。2014年の珠洲DNS事件以来、前日試泳というのは鬼門になっているのだが、さすがにもう9年も経ってだいぶ反省したので大丈夫かなと。

随分風が強くてヤシの木もごらんの有様で海もランカウイにしては荒れ気味だったが、まぁ泳ぐ分には遠浅だし特に問題なし。というか、周りで誰一人泳いでないほうが気になった。

スカッと晴れて暑い!明日もこんなんだと・・・ヤバいな・・・

例によってFenix5先生はご乱心である。たぶん多くても400mくらいしか泳いでないのにログは500mを超えてて、軌跡は飛びまくり。もうあかん。来年は買い替える!∑(゚Д゚)クワッ!!

なんぼウルトラトラックモードにしてるとはいえ、ひどすぎる

後はホテルでゆっくり休んでから最後にストリートギアバッグ(スイム用)の準備。キャップ、ゴーグル、心拍バンド、テーピング、ワセリン(シャモアクリーム)、ガーミンとその充電、タイミングチップ、スタートまでのBCAA他、ジェル12本ブチ込みボトル、水(エアロボトル用)、トライスーツ、塩タブ、タトゥシール、、、こんなもんかな。

ヨシ!んじゃ後は飯食いに行って寝るだけ。おっとその前に風呂入ってスネ毛剃りの儀式(自転車野郎なのでこれだけは外せない)。

レストランは早朝4時半に開くと聞いていたが、それだと5時出発に対して軽量化が間に合わないのでどうしようかということになり、嫁さんが気を回してサンドイッチを買ってくれていた。ところが晩飯食いにレストラン行って確認すると、4時に開けるという。これは助かった!

これで万端整ったはず・・・!!明日はやるしかない。おやすみなさい。

【その④レース当日・スイム編】につづく

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