【猛暑】2024の皆生も暑そう【開催可否?】
ご存知のとおりもちろん今年は皆生には行かない。行かないけど、2017・2022・2023と走った大会だから気になるのは気になる。
毎年そうだが、皆生の日程は7月中旬の海の日に合わせた三連休の中日だ。今年は今週末の7月14日。出場する選手の皆さんはそろそろピリピリし始めていることだろう。ご愁傷様です😆
大会サイトには気になる情報が掲載されている。
何と「熱中症特別警戒アラート」が発令されたら「大会を中止する」とある。これはなかなか衝撃的な方針だ。
7月の中旬は、例年もれなく最も暑い日が続く。昨年の皆生も猛烈に暑かった。
最高気温37度。めちゃくちゃに過酷だった。よくやったな俺。
では「熱中症特別警戒アラート」は、いかなる基準で発令されるのか?上記サイトにはWBGT値が35を超えたとき、とある。全然知らなかったので、調べてみた。
WBGTとは、Wet Bulb Globe Temperatureの略で、湿球黒球温度という。
湿球とは、水を含ませたガーゼを巻いた温度計で測定するもので、乾燥しているほど気化熱により実際の気温より低い値になる。
黒球とは、温度計を直径15センチの真っ黒の銅球の中に封入したもので、当然屋外の日差しで熱くなるが、密封されているのである程度上昇すると平衡する。これは風のない日なたで感じる温度と相関しているらしい。
さらに屋外の場合、これらに加え「乾球温度」つまり普通の温度計の値も含めて、以下のような数式で算出する、とある。
WBGT =0.7 × 湿球温度 + 0.2 × 黒球温度 + 0.1 × 乾球温度
つまり、湿球温度の寄与率が7割、黒球が2割、乾球が1割という比率になるようだ。ということはやはり湿度が高い方がWBGTは上がりやすいということで、実際の暑さの感覚もそうだ。
さて、では実際皆生の開催される米子市では、どれぐらいの気温のときにどれくらいのWBGT値を叩き出していたのか?心配になる方も多いと思う。
手っ取り早いのは、昨年の猛暑の皆生、2023年7月16日の値を見ることだ。
これを見ると、当日の日向の直射日光の当たる無風のエリアでは体感気温が50度をゆうに超えていたことがわかる。
ただ、比較的湿度が低かったらしく、WBGT値は午後3時の31が最高となっている。
そして当月のWBGTが最高値を記録したのは28日11時の「32.6」だった。このことから(もちろん予断は許されないが)今年の7月14日もよっぽどのことがない限り35をオーバーして大会中止、といったことにはならないと思われる。
大会運営も同様に考えているのではないかな?
とはいえ、通常はWBGT値が28を超えると「厳重警戒」とされ、熱中症の危険が急激に上がるので「激しい運動は禁止」となる。まして31以上となると「原則運動は禁止」とされている。
まぁ、普通に考えて「どうかしている」のは我々トライアスリートは百も承知である。実際、それでもほとんどの選手は無事生還するのだから。
それはやはり日々の鍛錬によりしっかりと筋肉がつき、豊富な血流が体表の隅々まで行き渡るようになっているからだと思う。
それに加えてレース中の適切な給水、糖質や電解質の補給、被り水による冷却などが欠かせないのは言うまでも無い。選手の皆さんは是非、念には念を入れて暑さ対策に注力してほしい。
ところで皆生大会は昨年のレース後に大会運営についてのアンケートを実施していた。私は特にバイクコースの周回の解りづらさにヤラれたので、そのあたり改善してほしい旨記載しておいた。すると・・・
競技説明動画の中で、俯瞰した地図とともに(あの解りづらい)番号だけでなくきちんと1回目は何キロ、2回目は何キロ付近であることを明記してくれている。
その他装備類やルールについても細かく説明がされており全般にたいへんわかりやすい。ただ・・・
しょーもないツッコミはこの辺にして。
他にもランコースのあまりの過酷さに対処するため、画期的な施策が準備されているようだ。
まぁ、実際にはこの「アイス」がいつまで融けずに残ってるかわからないが、暑さに苦しむ選手にとっては最高のオアシスになるに違いない。是非、心臓麻痺に気をつけて活用されますよう。
そんなこんなであと三日ちょいに迫った2024皆生トライアスロンが無事に開催され、事故なく安全に選手の皆さんが練習の成果を発揮されることを心から祈っています。
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