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【思考実験】新しいiPhoneが出たけど

もう数世代くらい前から、新しいiPhoneが出ても「ふーん」「高っ」で終わり、というサイクルが続いている。最低でも3世代くらい経過しないととてもじゃないが買えない価格帯だ。

今使っているのもXS maxで、もう6年落ちだけど別にあんまり困ってないのでたぶんまだ当分買い替えないだろう。

そんな中、iPhone 16および16Proが発表された。役員の皆さんがこぞって「Even better!!」と強調する山のような新機能、高性能化・・・確かに良いけど、そこまでせんでええから安くしてほしいよね。

さて、その辺の話はいろんなガジェットニュースサイトに任せるとして、気になった「A18は3nmプロセス」のあたりを掘り下げてみることにした(知りたいおじさん発動)。

「3ナノメートル」と聞いてどれくらいの長さなのかパッとわかる人はあんまり居ないと思う。私だってそうだ。なんせめちゃくちゃ微細な世界だということだけはわかる。調べてみると・・・

1ナノメートルとは 10億分の1メートル
ということは1億分の10センチ
さらに1000万分の1センチ
そして100万分の1ミリ
つまり3ナノメートルとは 100万分の3ミリ ということ

まぁ、十分想像を絶する世界だ。こんなのを開発してる人のアタマの中はどうなっているんだい?

それはともかく、気になったのは「ここまで配線が細くなったら、原子が見えてくるんじゃないの?」ということ。そこで「金(Au)」の原子について調べてみた。

金の原子」一個の大きさは 約1億分の1センチ
つまり1000万分の1ミリ

なんか、そう遠くない単位の差しかないぞ!
ということは。「幅3ナノメートルの配線」には「金の原子が30個しか並ばない」ということ・・・!!

マジか・・・もう限界近いよねこれ。今後はメモリーみたいに3D積層していくんだろうな(ちなみにメモリーの積層は1,000層くらいが視野に入ってるらしい)。

で、そんな超微細化の結果、最新のCPUのチップひとつに詰め込まれたトランジスタの数はなんと「190億個」にもなっているそうだ。190億個ですぞ。190個置くんちゃいますぞ。

そこで「そういえば脳神経の数ってそれどころじゃなかったような」と思って、また調べてみた。すると

ちなみに脳の神経細胞の大きさは モノにもよるけど 0.1ミリ〜0.005ミリと、最新の半導体に比べ圧倒的に大きい。
しかし、脳全体にある神経細胞の数は千数百億個にもなる。
さらにその接続構造は驚異的に複雑で、軸索などを全部繋げると100万キロに達するという。

これまたなかなか強烈な話が出てきた。100万キロっていうと「地球25周」とか「月まで行って帰ってまだ足りない」とかいう、まさに天文学的な数字である。そんなのが自分のアタマの中に詰まってるとか、もうね・・・

ついでに言うと、100万キロは光の速度でも3.3秒ほど掛かる。なるほど、なんか思い出せなくて3秒くらい頭がフリーズするのは当たり前のような気がしてきた(笑)。違うと思うけど。

しかし、脳ってのは頭蓋骨の容積にミチミチに詰まっているので、割と体積はある。どれくらいかというと、平均で「1,250cc」くらいらしい。

一方、最近のCPUのダイサイズは10ミリ平方ぐらいで、厚みは0.8ミリほどとのこと。ということは、一個のダイの容積は「0.08cc」である。

仮に脳の体積にCPUをミチミチに詰め込んだらどうなるかというと「15,625個」のCPUが収まることになる。もちろんCPUだけ詰め込んでもダメだけど、まぁただの思考実験ということで。

すると、全部でトランジスタ数は・・・

296兆8750億個

ワロタ。ワロタ・・・

そんなんで接続とかメモリーとか、ソフトとかどうすんだ、という気もするけど、そのへんまで行ったら本当に「シンギュラリティ」がどうの、という世界になるのかもわからんね・・・(発熱で自身が焼けてしまうのかも?)

知らんけど。

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