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Domino Server をV14 にバージョンアップ!

今回はDomino Server を最新のV14 にバージョンアップする為の手順や考慮点などをご紹介します。

バージョンアップの手順については、HCL社が詳細な手順を公開している為、それを確認すると特に迷うことなく作業は行えると思います。
※ 今回はWindows Sevrer 環境での情報を中心にまとめています。

バージョンアップ手順

バージョンアップの手順については、こちらの記事をご確認ください。

上記の記事では、Domino Server のインストール手順が簡略化されてる為、こちらの記事も合わせて確認すると良いでしょう。

ランゲージパックやFix Pack(FP)などの適用時の注意点などが、下記の記事に掲載されています。また、 dominoblog.ntf をご利用の場合は、記事の中に最新モジュールのリンクがありますので、必要に応じて差し替えると良いでしょう。

実はV14のアドレス帳(names.nsf)には、共有フィールドにバグがあります。修正箇所は以下の記事に掲載されていますので、Domino Server のセットアップ完了後に修正してください。

基本的な作業手順に関しては、以上です。

ここからは、V14 のインストール時に意識しておくべきことや補足情報をご紹介します。

ルーティング障害の対応IFを適用する

2024年12月13日以降のDomino 再起動後にメールがルーティングされない障害の修正対応版のIF が提供されている為、必ず適用してください。各FP 毎にIF が提供されている為、間違わないように注意しましょう。
※ IFのインストールは、対象のFP のインストール後に、IF のインストールをします。

V14 は64ビット版のみ

V14は64ビット版のみの提供となります。ただ、最近のサーバーは、基本的に64ビットかと思いますので、あまり意識する必要はないかもしれません。

notes.ini の場所が異なる

これまで notes.ini は、プログラムフォルダ内にありましたが、V14 では、データフォルダ内に場所が変わります。サードパーティの製品で、notes.ini を参照している場合は、その設定を変更する必要があるでしょう。

Java がバージョンアップされている

V14 ではJava もJava 17 へバージョンアップされています。これにより、よりパワフルなアプリを構築できるようになった反面、既存のJava エージェントやXPages など、Java に関連する機能で不具合が発生する可能性があります。
その為、Designer ヘルプに掲載されていない独自の処理などは、事前に動作確認をお勧めします。
もし、エラーが発生した場合は、以下の記事が参考になるかもしれません。

アドレス帳のカスタマイズ

V14 のインストールを行うと、アドレス帳(names.nsf)の設計がV14 用のテンプレートで上書きされます。その為、ビューを追加しているなど、カスタマイズされている場合は、念の為、事前に設計のバックアップを取得しておきます。

カスタマイズしていた設計要素は、設計のプロパティで『更新時に再設計/設計の置換を禁止する』のオプションが有効にされていれば、バージョンアップ後も残っていると思いますが、もし対象の設計要素が欠落した場合は、必要に応じてバックアップしておいた設計からコピー/貼り付けしてください。

インストール時のプログラムフォルダは空の状態で!

バージョンアップでは、旧バージョンと同じプログラムフォルダやデータフォルダを指定してインストールしますが、その際、プログラムフォルダ内にデータフォルダ以外の旧バージョンのファイルやフォルダが残っている場合、HTTP タスクが起動しない問題が発生します。
発生した場合は、アンインストールしてから、再度インストールが必要となる為、事前によく確認してからV14 のインストール作業を行いましょう。

FP3 はXPagesが思うように動かない

V14 FP3 を適用したところ、XPages のアプリで、ナビゲーターの展開/省略、ダイアログが表示されないなどの現象を確認しました。
HCL社の情報では、FP4で改善されるようです。それまでは、XPagesのアプリを運用されている場合は、FP2を利用すると良いでしょう。

もし、適用したFPのアンインストールが必要な場合は、インストールに利用したインストーラーを利用することで可能です。

また、稀にこのアンインストールが上手く実行されないケースがあるようですので、その場合はこちらの記事を参考にしてみてください。

ご利用の環境によっては、上記以外の事象が発生する場合があるかもしれませんが、HCL社から多くの情報が公開している為、インターネットで検索してみたり、有効なライセンスがあればカスタマーサポートポータルから問い合わせることで、スムーズにバージョンアップを進めることができるでしょう。

※ 原則カスタマーサポートポータルからの問い合わせが望ましいですが、ログインできない場合などは、こちらから問い合わせるとなんらかのフォローを受けることが可能だと思います。

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