KEIBA dominic #11 俺たちのJC
ドミニクだ。
野郎ども、ついに来たぜ、ジャパンカップだ。世間では3強対決の話題ばかりだが、他の出走馬もなかなかレベルが高い。話題性に振り回されず、全ての馬をしっかり調べていくのが礼儀ってもんだ。ジャパンカップだろうと何だろうと、俺の流儀は変わらない。全ての馬を多角的にチェックした。それが、この素晴らしいレースをつくってくれた人馬への感謝の形だ。
今回は、いつもの週中にアップする【馬具から考える】を拡大版でお届けする。ジャパンカップ全頭チェックに京阪杯の注目馬のオマケつきだ。
ジャパンカップ、ビシッと当てるぜ。
○ジャパンカップ【馬具、臨戦チェック】
カレンブーケドール
シャドーロール、ガムチェーンはいつものスタイル。立ち回りは上手く、優等生。毎回エクイロックス使用しており、キッチリ仕上げてレースに挑むにはある程度間隔が開く方が良い。最内枠を引いてしまったため、先行しないと外に出せず、レースパターンは限定されてしまう。
アーモンドアイ
こちらもシャドーロールにガムチェーンの国枝スタイル。ガムチェーンを使うパドックだが、チャカつくことはない。毎回フルパワー競馬をするタイプで、レース後の疲労がかなり大きい。当初参戦の予定はなく、紆余曲折あり出走を決めたあたりが嫌な点。それでもプレッシャーからの早仕掛けで1.57.8で勝ち切った天皇賞は強かった。疲労を考えればスムーズなレースがしたい。
ワールドプレミア
昨年の有馬記念時は、ガムチェーンを外してもパドックで歩けていて成長していた。ビットガードにノーズバンド、操縦にコツがいりそうなタイプで、武豊が上手く乗っている。最終追い切りを見ればなんとか間に合わせた程度。流石に仕上げてきた他馬には劣る。
キセキ
昨年あたりから拗れてしまった気性は、改善したというよりは、調教含めて、関係者がうまく扱えるようになったというところ。前走は久々に前に行ったが、前半のラップを見れば、前々走と大差なく、やはりテンは早くない。距離が延びる今回は再び前につけるはず。得意の持続力戦に持ち込めれば。ちなみに、気性は個性的だが、馬具はシンプル。持続力戦ならパフォーマンスはかなり上げてくるだろう。
デアリングタクト
馬装はシンプル、とにかくスタートが悪い。それでも三冠がとれたのは、他馬を超越する脚の回転力。ストライドは普通でも、オークスを勝ってしまうのだから、回転力が凄まじいということ。初の古馬対戦、同じスタイルでどこまでやれるか、だが、秋華賞後、すぐにジャパンカップを目標にしていた点は評価できる。三冠レースのプレッシャーから解放される松山はきっと大胆に乗るはず。
コントレイル
3000m、さらにアリストテレスに最後までプレッシャーをかけられ続けたことは、秋の3歳馬にとって、かなりのダメージがあったはず。さらに、三冠を確実にとるために、ステップレースも使ったため秋三戦目になる。最終追い切りで、らしさ、を見せたが、仕上げてきた他馬よりは劣る臨戦過程。なぜ福永が調教に跨ったのか、これまでやらなかったことをした今回は気になる。馬装はシンプルでレース巧者。右手前が強いため左回りはかなりパフォーマンスを上げる。
ミッキースワロー
安定して力を出せるようになってきたが、前走舌を縛っていた。その前走はリズムを崩して凡走していて、まだまだ気性難は消えておらず、不安定ということ。走り方をみると、長い直線に向くタイプではなく、パワーを活かせる舞台向き。
ウェイトゥパリス
海外レースの映像が手に入らず、馬装は見れなかったが、気性は荒いとのこと。馬体、走法からパワータイプは間違いなく、日本だとダートに使われてしまいそうな馬。身体の硬さも見られるだけに、どこまでやれるか。
トーラスジェミニ
ガムチェーン使用で、レースではトライアハミということで、かなり前向きなタイプ。逃げて好走は納得。前走負けているが、そもそも小回り向きの走り方ではなく、広いコースで穴を開けるタイプだろう。
パフォーマプロミス
スタートよく、立ち回りも上手いまとまったタイプ。その裏返しで爆発力は無い。繋ぎが短く、立ち蹄のため、この舞台は向かない。仕上がりはかなり良く、調教だけなら◎にしたいくらい。
クレッシェンドラブ
早い上がりが使えるタイプではなく、この舞台は微妙。他馬バテのレースで捲るスタイルのため、操縦性は高いものの、今回はかなりきびしい。
マカヒキ
スタートが悪いため、ここも後方からになる。チークピーシーズを解除した前走、チークピーシーズの効果が薄かったことが明らかに。調教は動いても、レースへの気持ちは戻らないのだろう。
ユーキャンスマイル
勝ちにいった前走は、スタートから内側に押し込まれ、直線は前が壁、仕方なく内をついたが時すでに遅かった。敗因は外に出せなかったことに加え、58キロ。外枠、57キロなら状況は好転するが、再度の東京への輸送であり、仕上げを手控えている点から、悩ましい。毎回エクイロックス使用しており、レース間隔が欲しかった。
ヨシオ
200万を得るために、隙間をついての出走。いかにも森厩舎。否定する気はさらさらないが、芝を走れる馬ではなく、先行示唆も、スピード負けしてしまうだろう。
グローリーヴェイズ
使い分けのせいか、一流馬とガチンコで当たる経験が少ない。また、海外に使うため、臨戦過程が不安定になりやすかった。その点では、今回は京都大賞典を快勝して、さらなる上積みがある状態で挑む良い臨戦過程。意外にも東京が初。京都の勝ち方から、助走を活かして加速するタイプだけに、初の東京の直線で末脚が使えるのか、課題はそこだけ。ガムチェーン、ノーズバンドのクセ馬だが川田なら問題ない。
○ジャパンカップの展開
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