ソロギター編曲の時に「しない」と決めた3つのこと
こんにちは。
はじめましての方が多いと思いますので自己紹介いたします。「どーめー」といいます。ソロギターやギターアンサンブル編曲をやったり演奏したり、楽譜販売をしていたりします。
現在、腕の骨折からの手の麻痺(ほぼ直ってるけど腱鞘炎気味)であまりギターが弾けないので、こうした記事を書いて考えを整理しています。
今回は、ソロギター編曲を効率良く行うために、「しない」と決めた3つのことについて書き残しておきたいと思います。
ソロギター編曲に興味のある方にとって、何かの参考になれば嬉しいです。
今回は考え方的な内容になりますので、手順諸々、具体的なことについては以下の一連の記事をご参照くださいませ。
1から編曲しようとしない
「編曲」と言うと、けっこうハードルが高いことだと感じている方が多いように思います。
ソロギター編曲に取り組む前の私もそうで、「何の力も借りずに自力で出来るようにしなくては」と考えていました。
しかしながら、いくつかソロギター編曲を行っていくうちに、「1から編曲しようとしない」ことによって、効率良く進めることができると気付きました。
具体的には、以下の2つを準備することでした。
①完成イメージに近い音源
②その音源に近い楽譜(ピアノ譜・バンド譜)
①は、そもそも「この曲を弾きたい」と思って編曲に着手するはずなので、基本的にはクリアできているかと思います。
②は、楽譜サイトで調べて買ったり、「曲名 ピアノ譜(TAB譜)」などの検索で、その手の楽譜再生動画を探してしまったりします。
※以下のようなものです。
これらを準備することで、ほとんどの楽曲を以下の手順でソロギター向けに編曲できるようになります。
・メロディ/和音/ベース音に分解
・ソロギター向けに最適化
「いやそれもう転記作業じゃん!」と思われるかもしれませんが、「既存の音源や楽譜を使ってはいけない」なんてルールはありません。
それに、実際のところ「それくらいの方が良い」ケースが多いと感じていまして、そう言うのも「期待されるのは原曲に近いアレンジ」なんですよね。また、その「転記」の中でもやはり個々人の個性が出るので、それが良い感じに「編曲」の要素になってくるように感じます。
前衛的なアレンジへの反応は、好きなアーティストのライブに行ったら、まさかのアコースティックVer.で「原曲を生で聴きたかった」みたいなやつに近く、かけた労力の割に反応はイマイチということが多かったように感じます。
音を無理に付け足そうとしない
これも、意外に思われるかもしれませんが、無理に音数を増やす必要性はないと考えています。
「できるだけ和音も入れて、厚みを出さなくては」と考えていた時期もありましたが、その結果「終始同じような音数の展開が続いてしまう」みたいな編曲になりがちでした。もちろん、音数を増やすと演奏時の難易度も上がりますので、自分でデモを弾く時や、楽譜を買ってくれた方が練習する際に苦しくなってしまいます。
それもあって、「メロディとベース音だけ」といった箇所も取り入れるようにしました。難易度や曲全体の流れと相談しながらですが、結果的にその方が「メリハリのあるアレンジ」になったと感じています。
こだわり過ぎない
「編曲」は数値化できないため、やろうと思えば無限にこだわり続けることができてしまいます。ともすれば「いつまでも未完」ということになり、好きな楽曲に取り組むと、容易にそのループに嵌ることになります。(基本、好きな曲を中心に取り組むのでほぼ毎回ですね)
対策として、以下のような基準をクリアしたらOK、ということにしています。
・期限を決める
・自分が弾くのに辛過ぎない難易度設定にする
・「満足度80%」を目指す
こうした基準を設定することで、概ね平均的なペースで、そこそこ安定した品質でこなしていくことができます。(それでも毎回、演奏・撮影には四苦八苦なのですが。。)
毎回、「今の段階ではこれがベターかな」と思っているものの、過去作品を振り返ると「ここはこうじゃないだろ」とか「こうすりゃ良かった。。」みたいなお話は尽きないのですけどね。
おわりに
ソロギター編曲の時に「しない」と決めた3つのことをまとめてみました。
総じて、「無理のない形で行う」といった要素が強いように思います。それなりの数をやってきた私も、新たな曲に取り組む際はどうしても腰が重くなりますし、初めての方・不慣れな方はもっとそうだと思います。
初めての方は「まずは1曲完成させる」だけでも大きな自信に繋がるかと思いますので、難しく考えすぎずにチャレンジしてみてくださいね。
よかったら、ソロギター編曲関連のマガジンの方もご覧ください。ソロギター編曲に興味のある方のお役に立てば嬉しく思います。
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