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やばたにえん~レトルトのゲーム実況が面白い~
やばたにえん
ゲーム実況界隈では有名なレトルト氏だが、最近は「やばたにえん」の動画をアップしているようだ。
このnoteには実況のネタバレを含みますので、下記の実況動画を純粋に楽しみたい方はそちらを先にご覧ください。
というか、下記の実況動画がゲームのネタバレになっているので、ゲームを純粋に楽しみたい方は、ゲームしてから実況動画をみて、気が向いたらこのnoteを見ていただけたら嬉しいです。
クローズドサークルという状況で生還するゲームであり、本で言うと「そして誰もいなくなった」とか「十角館の殺人」などのミステリーのようなものである。
ただ、ドット絵とはいえ、グロい表現も少々あるため、映画で言うところの「SAW」の要素もあるかもしれない。
実況1つ目(全3話)では、「全員生還どころか、バッドエンドにたどり着くことすら難しい」という評判を考慮し、全員生還を考えずに、謎解き部分を色々とイジっていく流れだ。
ゲーム実況というジャンルにおいてトップクリエイターであるレトルト氏。
想定する課題(全員生還)に対して、とりあえず色々やってみるという行動力はさすがだと思う。
普通だったら、難しいと言われているものに着手する際には慎重に熟考を重ねながら行動してしまいがちだが、結局は進んだ先で、初期段階では分からなかった問題点が出てくるものである。
これは所詮ゲームだし、実況とはいえど取り直しは可能なため、リスクはほぼ無い。
Youtuberとして成功したのも、企画やトークの面白さもあるが、そういったレトルト氏の早い行動力によるものかもしれない。
数多のゲームをしてきたレトルト氏は、1回目でバッドエンドとはいえクリアを成し遂げる。
しかも、5つ用意されたエンディングの中で、そこそこレアなエンディングでクリアするのだが、エンディングのタイトルが「復讐鬼」なのである。
ただでさえビックリなエンディングだったが、タイトルがいまいち繋がらない。
他のエンディングも見ないとストーリーの全貌が分からないあたり、上記に挙げた本の複数視点の感じを彷彿とさせる。
2話目、3話目ですべてのエンディングを回収するのだが、それによってやっと、このゲームのストーリーを理解することが出来る。
同時に、1話目での「復讐鬼」や最後の「侵略者」の意味も繋がってくる。
ミステリー好きなら分かっていただけると思うが、こういうものは2週目が面白い。
1話目の「この『生物』は電話に敏感」とか「この子はすでに登録されてる」とか「遅いぞこの野郎!」とか「オレには一切ご執心ではない」とかがジワジワと効いてくる。
以前も似たようなnoteを書いたが、やはり部分情報のまま先入観をもってしまうと、何が正しいのかが正確に判断できない。
メディアの叙述トリックに騙されないような、情報リテラシーを鍛えるために、是非ともミステリー小説を読み漁ることをオススメしたい。
とりあえずは続編の「滅・やばたにえん」で楽しく鍛えるぐらいでいいのかな。今後もレトルト氏から目が離せないぜ!