買ってはいけない?COOLMAXのマスク
COOL MAXとは?
COOL MAXとは、繊維構造による優れた吸水速乾性を持つ布素材のことである。
マスクの需要
マスク不足は解消され、毎朝ドラッグストアで並ぶ人たちを見かけなくなり、いたる所でマスクが普通に山積みに売られている。
少し前までは、フィルター機能がどうとか、国内生産かどうかとか、洗濯で劣化しようが関係なく、「マスクのかたちをしたなにか」であれば奪い合うように求めていた。
今となっては、「もうマスク作るな運動」が起きている始末である。
アパレルテクノロジー合戦は、マスク業界にも。
マスクが市場に出回り、「量」が担保されたことで、今度は「質」が求められるようになった。
モノの価値をきめる要素というのは色々ある。
マスクは本来、菌やウイルスの体内への侵入を防いだり、感染者の飛沫を防ぐ医療用具としての位置づけであったが、それも崩壊しつつある。
やれ、どこのブランドネームが入っているだとか、某アイススケーターや某棋士がつけているとかで、アイドルグッズ的に買う層もいる。
そのマスクの捕集効率なんてものはどうでもいいのだ。
捕集効率が必ずしも第一優先項目とならない現在においては、「通気性」が重要な指標となっている。
菌やウイルスをより多く通すほど、マスクとしての価値が上がるのである。
とはいえ今日び、いきなりステーキマスクをつけて街中を歩くのはアバンギャルドすぎる。
そこで、現在主流の形状をしたマスクで、快適性を重視した素材「COOL MAX」を使ったものが非常に売れている。
COOL MAXにプレミアムが出た!?
私が、友人に「クールマックスのマスク、すごくいいよ!」と言われてgoogleで「COOLMAX」と検索した所、一番上に来たページが上記のリンクである。
信頼する友人がすすめる商品の新商品とあれば、すぐに買わなくては!とページを進めていくうちに、なにか分からないが違和感を感じた。
「水素水?あぁ~、そういう感じか。」
一応言っておくが、私は水素水を飲む人やエレキバンを貼る人、車のタイヤに窒素を入れる人たちを否定しない。
各々が主張している論文のデータは、間違っていないと思うし、効果を「期待する」ことに違法性は無いと思うが、自分も使うかと言われればタダでもいらない。
親の顔が見てみたいわ!
人の人格形成に、「環境」というのは大きく関わっている。
よって、その人がどういう人なのかを知るには、その人と環境をより多く共有した人物、つまり多くの場合は両親を知ることで分かることがある。
まずは友人のいうCOOLMAXの会社を調べた。
どうやらインビスタという会社が製造販売しているらしい。
しかし、よく調べてみるとCOOLMAXはアメリカのデュポン社が開発製造をしているとの情報もあった。
どちらが偽物なのかを調査した結果、デュポン社が親会社で、日本支社をインビスタという名前で活動しているようだ。(多少の語弊があるかもしれない。)
クールマックスプレミアムの会社
このインビスタ及び、デュポン社の水事業が、クールマックスプレミアムを製造販売しているアクアバンクという会社なのか?
色々調べたが、どうにも関連性が見当たらない。
しかし、アクアバンクは「COOLMAX®(クールマックス)」を35万枚出荷しているらしい。
正直、私は商標登録というものの法律について無知である。
後ろに見たことある「®」がついているが、COOLMAXのフォントは各社で違っている。
また、「COOLMAX」を「COO LMAX」として登録、または「COOLMA X」として登録し、ホームページ上はCOOLMAXと詰めて表記した可能性は考えられないだろうか。
結局インビスタのを買った。
3社すべてが関連会社かもしれない。
インビスタとアクアバンクは違う会社だとして、どちらが先にCOOLMAXを作ったのかは分からないし、必ずしも先に作った方が本物と呼ばれ、後追いで市場に広めた側が偽物というわけではない。
私は、今回はインビスタ社のCOOLMAXを購入したが、アクアバンク社を偽物と言いたいわけでもどちらかを「買ってはいけない!」と言いたい訳でもない。
あくまで「買ってはいけないんじゃない?」もっと言いかえると、「その商品、本当にあなたにとって必要なものかしら?」と一度疑問を持ってほしいという事だ。
与えられた情報を疑うことなく、信仰することが常にダメなわけじゃないが、ある程度の情報リテラシーをもつことで、人生におけるリスクはマネージメント出来るのではないだろうか。
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