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まったりM&A現場閑話★KADOKAWAがSONYに買収される?

さて、すでにみなさんご存じの通り。
SONYがKADOKAWAに買収を提案している模様です。
カクヨムもSONY傘下に!?などの考察は他のみなさんにお任せして、私は『買収額がいくらになるのか』を予測してみますね。
(ジブリの時は大外ししましたが、今回は上場企業TOB案件ですので、外れていないといいなぁw)


買収提案リーク前後の株価

KADOKAWA 株価でググると、14:40に3029円だった株価が、直後に一気に値上がりし3745円まであがりました。+716円(+23.6%)の急騰です。

Googleさんから拝借

早速Perplexityに聞いてみます。
「SONYがKADOKAWA買収を計画していることを最初に記事にしたのはどこで、何時に記事になりましたか?」

するとロイターが最初に記事にしたようです。
何時に記事にしたんでしょう? 元記事の時間がアップデートされちゃってますので💦X見てみると、14:51。ちょとおフライング気味じゃね?という疑問を残しつつ、本題に移りましょう。

KADOKAWAの時価総額はいくら?

上記のググった画面でも「5309.81億円」と出ていました。
これは、正しいでしょうか?

ある意味正しいのですが、厳密にいうと自己株を含めた時価総額なので、本質的には自己株を控除する必要があります。
ということで、自己株をチェックしてみましょう🎵

発行総数と自己株数から、自己株を除く時価総額を出そう

KADOKAWAの直近の有価証券報告書を見ると、9/30時点での発行済株式数 141,784,120株、自己株数6,236千株(発行済株式数の4.4%)です。

2025年3月期 半期報告書のP6より
2025年3月期 半期報告書のP7より

この情報から

  • 自己株を除く発行株数は135,548千株

  • 自己株を除く時価総額は5076億円
    (自己株含む5310億円に比べるとまあまあ金額の差が出るので注意ね)

ちなみにSONYは2,844千株(2.01%)を保有しているようです。

TOBを推察

50%超を狙いに来るのか、100%完全子会社化を狙いに来るのか。
前者の場合、KADOKAWAは上場を維持し、SONYと親子上場関係になる。
多分、SONYは嫌がるだろう(これまでも親子上場を解消してきた経緯がある。もしくは上場させるなら20%まで比率を下げている)

となると、やはり100%完全子会社化で提案してくるのではないかと推測。

プレミアムはいくらくらい?

TOBをする場合、それまでの株価に対してプレミアムを付けることが多いです。最近は50%前後のプレミアムがつくことも多々あるようです。

今回はいくらのプレミアムが提案されるのでしょう?
Perplexityに「最近のメディア企業もしくは出版社、ゲーム会社のTOBにおけるTOBプレミアムをリスト化してください」と聞いてみたところ……

カドカワ(旧ドワンゴ)に対するKADOKAWAのTOB(2019年)プレミアム率:約30%
ディー・エヌ・エー(DeNA)によるMobageの完全子会社化(2020年)プレミアム率:約41%
コーエーテクモホールディングスによる光栄特装機株式会社の完全子会社化(2021年)プレミアム率:約35%
サイバーエージェントによるCygamesの完全子会社化(2022年)プレミアム率:約25%
KADOKAWAによるドワンゴの完全子会社化(2023年)プレミアム率:約40%

※裏は取っていないです。ちょっと力尽きちゃいましたm(__)m

ということで、概ね25%から40%の範囲(平均34%)という感じです。

ずばり買収総額は?

記事リーク前の時価総額は約4千億円(株価3000円水準)
これにプレミアム35%として5,400億円
すでに2%は持っているので、98%を買い増すとして……

ずばり約5,300億円!

と推測しましたが、どうでしょう。

まあ、そもそもTOB交渉が円満に決着するかもわかりませんので、しばらく注目してみましょう!

※上記はあくまで素人分析です。投資は自己責任で!

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