まったりM&A現場閑話★KADOKAWAがSONYに買収される?Part3
Part1、Part2で無謀にも買収価額の予想を大公開したどまんだかっぷ!
果たして予想は当たったのか? 外れたのか?
答え合わせをしてみましょう。
Part2でのどまんだ予想はこうでした。
35%プレミアムの完全子会社化で総額5300億円!(株価4050円相当)
もしくはノーディール(SONYの価格目線に合わない)
第三者割当増資でした!
本日、16:40に両社から適時開示がなされました。
KADOKAWAの開示の方が(当然)内容が詳しいです。
事業面については置いておいて、M&A視点で内容をかいつまんで見てみましょう。
資本業務提携(第三者割当増資)
TOBで買収かというニュースでしたが、結局、出資をするという内容に落ち着いたようです。
約500億円弱を出資し、既存保有株式約2%と合わせて、合計10%弱の大株主になります。
え?10%出資に留まったの?とお思いの方。はい、そのようです。
もしかして、株価が高くなりすぎてTOB諦めた?
でも完全撤退だとイメージ悪いから、10%弱の出資の止めた?
株価
第三者割当増資の株価は4146円です。
本発表前である本日の終値は4389円。
ニュースが出て以降、ちょっと過熱しすぎの熱量のまま、4400円前後で推移。
ほら、市場は過熱しすぎで、SONYが引き受ける株価は4146円とどまんだ予想(4050円)に近いじゃん♫……とは言えません。
どまんだかっぷは100%買収前提での株価。つまり。コントロールプレミアムが乗っているのです。
でも今回は10%までしか出資しませんので……いやー、KADOKAWAさんもSONYさんも頑張りましたね!
それ以外のM&Aらしい条件
1年間のロックアップ(一定期間売っちゃダメ!)がありますね。
あと、競合への譲渡禁止も。
この辺りはM&A交渉だからこその条項ですね♫
M&Aアドバイザリー費用
500億円ディールで2億3千万円のアドバイザリー等費用?
え!? ちょっと安すぎですね。
単なる数%出資に留まったからかな。おそらく最初からこの値段目線だとMUMSSはFAを引き受けなかったんじゃないかな?
だとすると、最初は100%出資を目指していたけど、価格条件折り合わずに10%に留まった説、やっぱりあり得るかも?
筆頭株主
最後に株主構成についてです。
SONYは⒐68%の第3位株主に。
でも、1位、2位株主は投資信託会社なので、実質の筆頭株主はSONYになったと判断されたようです。
答え合わせ
さて、どまんだの予想はどう採点されるでしょう?
買収としてはノーディールでした!
しかも、やはり条件合わずだったからの可能性も?
ということで、意外といい読みしてたんじゃないでしょうか?
いや、10%出資で落ち着くところは想定できていなかった〜💦
ざんねーん💦
おまけ
TOB期待で膨らんでいたKADOKAWAの株価……やはり明日は……?
投資は自己責任で!