『王国(あるいはその家について)』2020年イギリスガーディアン誌に掲載されたレビューの紹介
こんにちは、『王国(あるいはその家について)』は10月20日に2度目の試写が終わり、より深く映画を鑑賞していただくため、興味を持ってもらうための宣伝のフェーズに入ってきたことを実感します。
今回はイギリスの大手一般新聞ガーディアンに2020年に掲載されたレビューを紹介します。執筆者はイギリスの映画評論家、ピーター・ブラッドショーさんです。こちらではサスペンスフルなシナリオ構成を着目して言及されています。事実、同じシークエンスの繰り返しは、彼女の謎を深めることに作用しています。
一部のテキストをDeepLで翻訳しましたので抜粋します。
eerie echoes of a world in isolation
孤立した世界の不気味な響き
※1 pirandellian(ピランデリアン)
現実の性質と人間のアイデンティティの複雑さを探求する文学作品、真実と幻想に対する観客の認識に挑戦する演劇や小説を指すそうです。
人間の存在の不条理を伝えるためにユーモアと皮肉を使用することで知られるイタリアの劇作家、ルイージ・ピランデッロの作品を説明する形容詞でもあるとのことです。
いかがでしたでしょうか。日本では、その実験性や身体性、演技論という部分で多くが語られていますが、実験的な映像の中で見事に構成されたスリリングでサスペンスフルなシナリオライティングも見どころです。
気になるかたはレビュー元サイトで全文ご覧になってみてください。
脚本は高橋知由さんが手掛けています。高橋さんはその他、草野なつか監督『螺旋銀河』(2014)、濱口竜介監督『ハッピーアワー』(2015)に参加、10/6公開の冨永昌敬監督『白鍵と黒鍵の間に』も手がけています 。
作品名: 『王国(あるいはその家について)』
公開期間:2023年12月9日(土)
劇場:ポレポレ東中野(最寄り駅:中央線東中野駅、東西線落合駅)
澁谷麻美 笠島智 足立智充 龍健太
監督:草野なつか
脚本:高橋知由 撮影:渡邉寿岳 音響:黄永昌 助監督:平波亘
美術:加藤小雪 衣裳:小笠原由恵 ヘアメイク:寺沢ルミ
編集:鈴尾啓太、草野なつか
写真:黑田菜月 演出助手:神田友也
手紙文作成:高橋知由、澁谷麻美
イラスト・タイトルデザイン:さいとうよしみ
エンディング曲:GRIM「Heritage」
エグゼクティブ・プロデューサー:越後谷卓司 プロデューサー:鈴木徳至
愛知県美術館美術品収集委員会・オリジナル映像部会委員:天野一夫、岡田秀則、岡村恵子、酒井健宏
企画:愛知芸術文化センター 制作:愛知県美術館
配給:コギトワークス
宣伝プロデューサー:村上知穂
宣伝:大橋咲歩、本多克敏
宣伝デザイン:三浦樹人
予告編:川添彩
2018年/カラー/スタンダード/150分
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