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終わりなき重低音中毒

「どうしようもない」という話である。

学生時代、多くの人が通るバンドを私も通った口である。

別に弾きたい曲ではなかったけど、参加したバンド。

はじめてのエレキギターは、先輩から貰ったやつであることは覚えてる。

聞きなれない(当時はそもそも知識がないのは事実だが、後に考えても謎の)メーカーであった。

今はもうない。

売っちゃったのかな?(ごめんね。)

ここからが本題。

エレキには音を変えるためのエフェクターという機器が使われることが多いのである。

特に、ロックにおいては「ギュイーン」って言わせるやつを仕入れることはマストな・の・だ・が、

わたしは何を思ったか意味不明なエフェクターを最初のエフェクターとして仕入れた。

Electro Harmonixの「THE MOLE」というベースブースターです。

この会社が設立した頃に、売り出したエフェクターのリイシューで当時nanoシリーズってのが売ってたのだが、安かったんですよ。

他のBossとかが1万くらいだったのが、半額くらいだったかな?

そして何より、ツマミが1つ!

そもそも、アンプもツマミだらけで分けわかんなかったレベルの当時だからこそ、ツマミが少ないのは大きな決め手でした。

「か、画期的だ!!」

と思ってお買い上げ。

練習当日。

意気揚々とモグラ(THE MOLEは日本語でモグラらしい)を連れて、スタジオへ・・・

アンプにつないで、いざお披露目!!

アンプ:「ゴーーーーーーーーーーーーーーー」

doma:「?!」

ひたすら低音しか出ない。

読者には是非聴いてもらいたい。

分けわからないくらい、音がこもるのである。

これには驚いた。

も、モグラだーーーーー!!

実に使い道がない。

とっても恥をかいた。

ひどいモグラだ。

それから、モグラはほぼ冬眠させることになります。

でも、急に気になっては引っ張りだして弾いてみる。

弾くと、やっぱり使い道が分からなくて、また冬眠。

学校を卒業する頃、身辺整理でモグラは手放した。(リサイクルショップへに引き取ってもらった。)

ここからである。

地獄のループは。

ベースを弾き始めた頃、不意にモグラを思い出してしまった。

愚かにも、
「低音を支えるベースだったら、モグラを使いこなせるかも」
と思ってしまったのだ。

また、モグラが我が家に来た。

早速、繋いで弾いてみる。

アンプ:「ボーーーーーーーーーーーーーーーー」

doma:「・・・」

音のアタックが消えた。

ゴリゴリの現代音楽において、使う箇所は非常に限定される。

しかし、なぜだろう?

たまらなく愛おしい音なのである。(使えないけど。)

冬眠。

その後、引っ越しや転勤の度に売っては買って、買っては売ってを繰り返しています。

何周したんだろ?

いらないけど、なんか欲しくなる。

まさに「どうしようもない」のである。

ここのところは、ギターもベースも弾いていないのでモグラのことも忘れていられた。

しかし、年末に久しぶりにギターを弾いてしまったことから、チマチマまた練習をしています。

そう、ギターを弾き始めると思い出すのが「モグラ」である。

「モグラ」が欲しい。

そう思って、ネットをたたくが売っていない・・・

どうやら生産終了で、どこの店舗も在庫を吐ききってしまったらしい。

うわーーーーーーーーーーーーー!!

ネットフリマなどを見ると、中古のくせに新品より高いやつもある。

バカにしてんのか?

欲しい、欲しい、欲しい、欲しい。

誰か安く譲って!!

送料くらいは払うから!

わたしは「モグラ」中毒だ。

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doma
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