食後血糖値140mg/dLを目標にする理由
フリースタイルリブレ2を使って1週間が過ぎています。
以下はアプリの1週間の日内パターングラフです。傾向がみられてわかりやすいです。
食後血糖値目標の根拠について知る
LbreLink の目標グルコース範囲が 70mg/dL~180mg/dLでした
最初にお見せした画像で言えば、グリーンのラインが2つありますが、上は上限、下は下限の目標値です。
初めてアプリを使ったとき、上のラインは 180mg/dL にありました。
あまり深く考えず、『糖質疲労』にあったとおり 140mg/dL に上限目標値を設定変更しました。
なぜ 140mg/dL なのかを ChatGPT に教えてもらう
使っているうちに、LibreLinkの初期設定が 180mg/dL とか、『糖質疲労』の記述の 140mg/dL とかの数値の根拠が気になりはじめました。
こういうことは、いったん ChatGPT に聞いてみます。
すると、以下のことを教えてくれました
ヨーロッパで行われたDECODE(Diabetes Epidemiology: Collaborative Analysis of Diagnostic Criteria in Europe)研究では、食後2時間血糖値が140mg/dLを超えると、心血管疾患や死亡リスクが有意に増加することが示された
イギリスのUKPDS(United Kingdom Prospective Diabetes Study)では、食後血糖値の管理が糖尿病の微小血管および大血管合併症のリスク低減に重要であることが示された
アメリカ糖尿病協会(ADA)のガイドラインでは、糖尿病患者に対して食後血糖値を140mg/dL未満に維持することが推奨されている
日本糖尿病学会のガイドラインでも、食後2時間血糖値を140mg/dL未満に保つことが目標とされている
国際糖尿病連合(IDF)もまた、食後血糖値を140mg/dL未満に管理することを推奨しており、これは世界的な糖尿病治療ガイドラインの一環として広く採用されている
空腹時血糖値より食後2時間血糖値?
検索してみると、DECODE とか UKPDS というのは本当にあった大規模な臨床研究のようです。
さすがに論文まで読むことはできませんでしたが、いろいろと検索していると以下の記事をみつけました。
食後高血糖は有害か:臨床的エビデンスに基づく検証
http://www.igaku.co.jp/pdf/1312_tonyobyo-2.pdf
DECODE では、空腹時血糖値のみによる糖尿病診断では感度が不十分であることが示された
空腹時血糖が低くても、食後2時間血糖値が140mg/dLを超えると危険率があがり、200mg/dL を超えると、危険率がさらにその倍になる
その他類似の研究でも、空腹時血糖値よりも食後2時間血糖値のほうが、心血管疾患と強く関連していた
空腹時血糖値では110 mg/dL以上で,負荷後2時間値では140 mg/dLを超えると死亡リスクが有意に上昇することを示す研究もある
さまざまな研究が、食後2時間血糖値 140mg/dL あたりを境界として、心疾患等のリスクがあがることを示しているのです。ですから、国際糖尿病連合(IDF)やアメリカ糖尿病協会(ADA)、日本糖尿学会もその数値を採用しているものと推察しました。
食後高血糖は様々な病気のリスク
調べてみてわかったのは、いま現在糖尿病でなくても、食後高血糖になることそのものが健康リスクなのですね。
『糖質疲労』にも、食後高血糖の常習化は万病の元、と書かれていました。
フリースタイルリブレ2のよいところ
食後30分以内には、食事による血糖上昇がリアルタイムにみられます。
数値がグラフになっている、というのは良くて、さっと見て「あ、あがってる」とすぐにわかるのです。
食前にお酢を飲んでも、タンパク質や脂質を先にゆっくり噛んで食べても、糖質を減らしても、実際の数値がわからないことには改善されているかどうかがわかりません。フリースタイルリブレ2をつけていると、改善されることそのものがゲーム感覚で楽しくなります。
私の場合では、食べるものに気をつけて、その後動けばほとんど 140mg/dL を超えることがないこともわかってきました。
「毎日飯後に必ず庭園の内歩くべし」と山田朝右衛門もおっしゃっています。食べるものに気をつけ、食後は動くことが重要ですね。
まとめ
「自分は糖尿病じゃないし、空腹時血糖も低いし大丈夫」….ではないんです!
140mg/dL という数値は大規模な研究に基づいており、他の研究もそれを補強していることがわかりました。食後血糖値 140mg/dL を上限目標にすることで、おそらく健康寿命が長くなるはずです。
フリースタイルリブレ2を、もっと安く買えたらなぁ。と思いました。
サムネイルは Kampus Productionによる写真: https://www.pexels.com/ja-jp/photo/6829578/
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