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私がnoteを始めたきっかけ

今更になってしまうが、私がnoteを始めたきっかけについて少し書いておきたい。

私は食品会社で品質管理、品質保証の仕事をしている。

この仕事は何かと文書を作成することが多い。商品の仕様変更案内、製品の安全性に関する証明書、お客様からのお申し出に対する報告書などなど、”品質”を”保証”するための文章を、相手に伝わるように書かなければいけない。

私は昔から国語が得意で、作文もそこそこできる方だったから、文章を書くこと自体は嫌いではなく、むしろ好きな方だった。食品に関して専門的な勉強はしてこなかったけど、文章を書くスキルが意外に活かされているなぁ、と思ったし、やりがいのある仕事だとは思う。

ただ、長く働いているうちに、品質保証の作る文書というのは、あまりおもしろいものではないな、と思うようになってしまった。つきつめて言ってしまえば、「これって本当に大丈夫なの?」「どうしてこんな不良品が出るの?」というお客様に納得していただくための文書だから、マイナスを埋めるための仕事であって、プラスを生み出す仕事ではないよなぁ、と思うようになってしまった。

もちろん、それもとても大事な仕事だと理解している。だけど、書いていてつまらないとか、苦しいとか考えるうちに、もともと好きだった文章を書くということが、だんだん嫌いになり始めていた。好きだったこと、自分が得意だと思っていたことが嫌いになっていくのが辛くなってきた。

どうせなら、自分の好きなことについて書きたい。もっと書いていてわくわくすることを、伝えたいと思うことを書きたい、と思ったのが、noteを始めたきっかけだ。

好きなことについて書くのももちろん難しい。書いてみて、自分は思っていたほど文章を書くのが上手なわけじゃないと痛感したし、好きなものの魅力を思ったように表現できないもどかしさも感じる。

だけど、好きなことで悩むのは思っていたより楽しい。そしてこんな自分勝手な記事にも”スキ”をいただけるのはとても嬉しかった。ちょっとここ最近感じたことのない嬉しさをいただいているので、しばらく続けたいと思います。

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