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駅ピアノでの出会い

私の趣味はピアノを演奏することです。
自宅にピアノがあるのでいつも弾いています。

今回は、自宅にあるピアノではなく、
おばあちゃんに駅のピアノを聴いて欲しいと
思い、寒い冬でしたが
自転車で早速駅までおばあちゃんと向かいました。

道中、坂がありおばあちゃんが自転車で登れるのかどうかと心配していましたが、
余裕で乗り越えているおばあちゃんを見て、
たくましさを感じたと同時にこのままであって
欲しいとも思いました。

20分後、やっと駅に着きました。
駅にはちらほら歩いている人がいました。
私は凍えている手を温めては手を動かしてピアノを弾く準備をしました。

おばあちゃんが見守る中、
私は清塚信也さんの「Baby,God bless you」と
ショパンの「ノクターンop9-2」の2曲を
演奏しました。

弾き終わった後、あるお婆さんが
ピアノの椅子に座っている私に
声をかけてくれたのです。

お婆さんは私のピアノを聴き終わった後、
こう語ってくださいました。

人生は、常に勉強よ。
お婆さんもまだ旅の途中。
学ぶ姿勢を忘れないでね。
自分に何ができて、その先どうなりたいか
考えて行動していれば
きっと誰かが見ていてくれるよ。
今日はいい演奏ありがとう。
あなたに出会えてよかった。』

そのお話を聞いて、涙が溢れてきました。

音楽の道に進もうとしていた私は、ある挫折をして音楽の道を閉ざしましたが、音楽が大好きという気持ちは幼い頃からずっと変わっていません。
その気持ちがあのお婆さんに少し伝わったかな?と思って救われた気持ちになりました。

私は、音楽の力で駅を歩いている人たちに
少しでも心地よくなってもらえたら幸せだと
思っています。
これからも駅ピアノを弾き続けたいです。






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