水深1000mまで迎えに来て / Carpe diem
多分、病んでいたのだと思う。その先が全く見えなかった。
どうしても息ができなくて、足が動かなくて、圧力で心臓は小さくなった。体も冷たくて、暗いし何も見えない、誰も声も聞こえない、鼓動がうるさくて、この世に自分しかいないように感じて気が狂いそう。
深海に沈んでいく。足を動かそうともしたくない、浮かび上がって光を探そうという意思ももう無くなってた。あーもうこのまま消えていくのだわ、と思っていたのに、自分の存在だけが嫌になる程感じられる。自分を感じたくないのに自分だけがそこに居