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スイーツメモリー(栗スイーツ)
栗でスイーツを作るなんて、コロナステイホーム前には、考えたこともなかった。ところが今では、栗を見ると、買わずにいられない。特に、道の駅なんかで、いかにも「今朝、採ってきましたぁ。つやつやでっさぁ」なんて、言いながら(言ってないけれど)台の上に並んでいると(今、買わずして、いつ買う?)という気分になってしまう。
ある日の道の駅 戦利品
手始めに、「栗の渋皮煮」を作ってみた。
毎年、アンサンブル
おかしな童話(おとうとレモンくん)
ねえさんレモンちゃんたちがいなくなってからというもの、おとうとレモンくんは、まいにち、そらをみて、ためいきをついていました。
あまなつちゃんが、ぴったりよりそって、おせわをしても、ぼおっとしています。おもしろい、なぞなぞをだしても、レモンくんは、うわのそらです。
れもんくんは、そとのせかいをしらないから、こわいきもちもあるけれど、ねえさんレモンちゃんたちが、みなによろこばれているのをみてから、
おかしな童話(ねえさんレモンちゃん)
あまなつちゃんは、いつもレモンちゃんたちと、いっしょにいました。あまなつちゃんは、レモンちゃんたちより、大きいから、おねえさんぶっているけれど、ほんとうは、ちょっと気が小さかったのです。だからいつもレモンちゃんにいっていました。
ところが、ある日、一ばん上のねえさんレモンちゃんがいなくなったとおもったら、おおきなこえがきこえました。
れもんちゃんは、すべすべおはだの まるはだかになっていたので
おかしな童話(おいもちゃん)
あきの、かぜがきもちいい日、りんごのおうりんくんと、みかんのうんしゅうちゃんが、さんぽをしていると、むこうに、おおきなものが、ごろんとねころがっていました。
「なんだろう? あれ。くじらかなぁ」「くじらは うみにいるんだよ」「じゃぁ、ぞうかなぁ」「そうかもねー、ぞうかもねー」「うわぁ、おやじギャグだぁ」
おうりんくんとうんしゅうちゃんが、のぞきこむと、なんとそれは、けたはずれに大きなおいもちゃ
おかしな童話(こうぎょくちゃん)
ポポは、げんきなおとこのこです。空がまっさおな日、おさんぽをしていました。
「ぽぽ ぽぽ ぼくはぽぽ~ そらはあおいよ ぽぽ ぽぽ~~♪」
すると、むこうのほうで あかくてまるいものがころころころころ。 よく見ると りんごのふじちゃん。ふじちゃんは、ぽぽをみつけると、いいました。
「こうぎょくちゃん? なんだ、それー? 」ぽぽは こうぎょくちゃんがなんだかわからなかったけれど、いっしょに、
スイーツメモリー(わらび餅)
「醍醐天皇が好物としており太夫の位を授けたという言い伝えがあり、そこからわらび餅の異名を岡大夫とも言う。また同時に凶作に見舞われた農家の非常食でもあったという言い伝えもある」(Wikipediaより)
ところで、写真のわらび餅の乗っている角皿は、学生時代友人、U君が焼いてくれたものだ。彼の趣味は、陶芸、華道、俳句。(なんというシブい学生!)自分で焼いた花瓶に、自分で花を生け、それを見て一句詠む、
スイーツメモリー(フルーツゼリー)
アガーなんて、最近まで知らなかった。お菓子作りで固めると言えば寒天かゼラチン。ところが、アガーはまったく透明に固められる。
透明は素晴らしい。「行ってみたい世界の絶景」によく出てくる、海水が透明すぎて、船が宙に浮かんで見えるところがある。透明は素敵だ。
水泳は得意だった。透明な水の中にいることが好きだった。学生の頃のある日、一緒にスイミングスクールに通っていた美人のE子が、レッスンの最後に、プ
スイーツメモリー(ベリーベリータルト)
「ベリーベリーのタルト」と言うだけで、赤毛のアンに出てくるデザートのようだ。木綿のワンピースに、白いエプロンつけた女の子が、籠を持って、ベリーを摘みに行く絵が浮かぶ。並べるだけで、心が弾む。
赤毛のアンは、始終お喋りをして、夢見がちで、何にでも名前を付けている。コロナでどこへも行けなかった春、私たちは近所の公園の奥にこっそり集まって、リコーダーを吹いていた。赤毛のアンのお菓子を作ったからには、ア
スイーツメモリー(マンゴーケーキ)
南国の果物はカラフルでおおらかだ。南国で思い出深いのは西表島だ。ずーっずっと昔、伝手をたどって、西表島の白浜に、居候した。その頃の私は無知もいい所で「西表」と書いて「いりおもて」と読むことすら知らないままに、行ったのだった。飛行機と船を乗り継いで行き、ようやくそこがイリオモテヤマネコで有名な西表島と知ったのだった。
早速、集会があるとか、一緒について行った。Hという若者がホワイトボードに「夏祭り
スイーツメモリー(マンゴームース)
最近では、マンゴープリン、マンゴーかき氷、マンゴームース…等、マンゴーはなじみのある果物になったが、国産はとても高い。南国の屋台で買えたらいいのに。
今から30年ほど前、年の離れた長兄が、家族でマレーシアに赴任していた。始めは、単身赴任だったので、奥さんと二人の小学生の子供と私とで、冬休みに会いに行った。仕事が忙しかったのか、私と、義姉と子供達は、海辺のリゾートのコテージに放り込まれた。コテージ
スイーツメモリー(桃の薔薇ムース)
缶詰の桃を薄くスライスして花びらのように一枚、一枚並べて薔薇の花のようにしてみた。
薔薇の花が好きで、庭に三本植えてあるが、なかなかうまく咲かない。それでも深紅のビロードのような薔薇が一輪でも咲くと庭が明るくなる。「バラが咲いた~ バラが咲いた~♪」
高校から歩いていける距離に、大きな公園があった。春と秋、季節になると、見事な数の薔薇が咲く。薔薇の中を散策していたある日、唐突に(私の前世は白