投獄の日々と陽光の街と(和歌もどき 其の10) 9 毒多 2016年10月16日 11:57 朝陽刺す永遠の廊下を繋がれ歩く 時の流れを巻き戻しつつ 窓の外を踊る光りに心弾むこともなく目を瞑る 嘆き仰いでも癒やされることなき寂しき採光 あの階段を登り最後の陽光をみつめてみたい判決の前 冤罪の君も見つめただろうか丸き明かり滲ませて 木陰ゆれる午後の秋 時を貪る幸せしみじみ 昼下がりはバイオリン 見つめる少女の背惚けつつ ブランドのウインドウに映されし 虚構の姿に憧れる君 昼下がりはバル 柔らかな陽とビールに戯れて流されて 祭りの脇の静寂を知るひともなき小徑 運河に揺らさることもなし きっと大丈夫なんて誰がいえるのか階段のむこうの永遠は 希望にみちる日々もあったことを遺しておきたい午後の公園 いいなと思ったら応援しよう! よろしければサポートお願いします チップで応援する #写真 #街角スナップ #モノクローム #留置所 #市政資料館 9