名刺がわりの10選 (G) 後編
No.6 「水のかたち」宮本輝
吉本ばななさんとの対談本で知った宮本輝さん。輝さんが書く女性が主人公の小説は、この本に限らず、のほほん、ゆったりな雰囲気で、物事を見る目線が優しくて、他にもオススメがたくさん。
No.7「彗星物語」宮本輝
『全然本を読まないがおススメの小説を知りたい』と言われたらまずオススメする一冊。ホームドラマを見ているような、熱さ、楽しさ、ほろ苦さ、涙のバランスが整っています。
No.8「1Q84」村上春樹
一世を風靡した(?)この本。それまでにも村上春樹さんの本は何冊か読んだことはありましたが、私にはピンと来るものがありませんでした。ミーハーな気持ちで「1Q84」読み始めましたが、もう!!
私の中で、大恋愛小説家です。
No.9「アンダーグラウンド」村上春樹
地下鉄サリン事件の被害者と直接お会いして、それまでの人生、事件当日のお話し、その後のお話など淡々と書かれています。本になると理解した上で、話しようと決められた被害者の方の知性が光ります。
No.10「職業欄はエスパー」森達也
私が子供の頃は、テレビで超能力者や宇宙人を扱ったバラエティ番組が時々ありました。そんな番組表に出られていた超能力者とのやりとりをドキュメンタリー作家である森達也さんが切り取ったこの本。信じる、信じないというテーマではなく、超能力者の方もそれぞれ個性も苦悩もあります。