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Ⅳ.ファイナンシャルプランナー1級に挑戦(残り59日)~社会保障のどこが問題か 「勤労の義務」という呪縛~
国家公務員をしている桐島です!
前回の続きです。前回は、FPを目指す理由を記載しました。
2025年1月26日(日)の本番まで、残り59日です。
今回は、書籍の紹介と、学習の進捗状況の報告です。
問題意識からはじめる
私は、慶應大学の「国際会」というディスカッションサークルに所属していた際に、「議論や問いを立てる時には、常に問題意識からはじめなさい!」という手ほどきを受けました。
そこで、大学1年生以降、問題意識を作ることを大切にしてきました。
社会保障の問題意識
FPの勉強で、何か問題意識を作れないかと探していたところ、この本に出会いました♪
その名も、「社会保障のどこが問題か 「勤労の義務」という呪縛」です。
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社会保障のどこが問題か 「勤労の義務」という呪縛
福岡大学法学部教授の筆者の問題意識は、以下です。
1.社会保障の制度が複雑過ぎて、使い勝手が悪いこと
2.制度を利用するときに抵抗感がある
(生活保護の受給には抵抗感があり、自治体も受給を阻もうとする)
3.日本の社会保障は、働き方によって適用関係が分かれている。
(自営業者・個人事業主(フリーランス)は、傷病手当金や出産手当金も得られず、さらには、労災保険や雇用保険にそもそも加入できない)
私は、こういう「問題意識」や「問題提起」は、世の中に対する異議申し立てや問いかけになり、現状の問題を解決して、世の中を少しでも良くしていこうという発芽(契機)になるため、大好きです。
日本の社会保障の体系
まずは、日本の社会保障は、社会保険、社会手当、社会福祉サービス、公的扶助の4つの制度から成立しています。
そのなかで、社会保険の特徴は、強制加入、強制適用です。
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そして、社会保険には、老齢、医療、失業、労災、介護の5つがあります。
このうち、介護保険だけは、本人の働き方と無関係に40歳以上の国民全員に適用されます。
それ以外の4つは、労働者と自営業者で適用される内容が変化したり、適用がなかったりします。
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問題の根本は労働者(サラリーマン)と自営業者の差
さて、ここまでで気付いたかもしれません。
上で示した表では、自営業者は、失業保険と労災保険は~適用なし~になっています。
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また、医療保険でも、入院中、産休中の生活費の保障の差があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1732432752-AZvyNjdQum7COKX0qB6xtfkH.png?width=1200)
医療保険の入院中の差
まずは、私生活上のけがや病気で仕事を休まざるを得なくなった場合、所得保障の有無に差があります。
これは「傷病手当金」の給付です。
労働者(サラリーマン)なら、けがや病気で休んでいる間、最長で1年半、給料の約60%が傷病手当金として給付されるのです。
医療保険の産休中の生活費の差
出産の前後(前は42日、後は56日)に仕事を休む期間の収入がカバーされます。
これは「出産手当金」の給付です。
産前産後の休業中も、給料の約60%が出産手当金として給付されます。
サラリーマンは超優遇されている?!
これらを見ただけでも、サラリーマンは超優遇されているのがわかります。
さらには、サラリーマンであれば、失業保険や労災保険の適用もあります。
自営業(フリーランス)にはありません。
サラリーマン優遇国家、日本!!!
あれ、スタートアップとか自由な働き方とか推進してませんでしたっけ?
そこで、疑問です。日本政府は、サラリーマンを優遇するような、社会保障を整備しています。
でも、サラリーマンって、JTC(Japanese Traditional Company)に勤務していて、革新性も生産性も低そうだから、日本政府はスタートアップや自由な働き方(フリーランス)を推進していませんでしたっけ?
そうであれば、サラリーマンを優遇しているっておかしな話ではないでしょうか?
そうなんです。これぞ、筆者の問題意識です!!!
なぜ、社会保障制度でサラリーマンが優遇されているのか?
答えは、以下のグラフに隠されています。
![](https://assets.st-note.com/img/1732434883-TjJq9Oo7dtbceP2ah43LSwHk.png?width=1200)
なぜ、社会保障制度でサラリーマンが優遇されているのか?
に対する答えは、社会保険の制度が整備された時代には、自営業=農林業が中心で、彼らは生産手段(田畑)を保有していて、生活上の困難が生じても多人数で同居する家族が支え合うという想定が可能だからでした。
しかし、サラリーマンは定年がある会社からサラリーを貰うだけ企業に搾取されているの存在!
農地のような生産手段を持たないので、社会的弱者と想定されていました。
しかし、令和2年度(2020年度)には農林水産業の割合は2.3%にまで減っています。
今の時代、サラリーマンが搾取されていて、農林水産業の方が、有利と言ったら笑われるでしょう!
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本の感想
日本の社会保障制度では、サラリーマンが相当程度優遇されています。
現在の国の方針(労働者の雇用の流動性を高める、フリーランスの働き方を支援する、労働者の生産性を上げる)とは頃なり、社会保障では大企業(JTC)のサラリーマンを優遇しています。
欧州各国や韓国でも、自営業者を失業保険の対象に含める仕組みが出来上がっているのに、日本ではまだまだです。
日本の社会保障制度は、現状に適合できていない所が多数あり煩雑だということがわかりました。
現時点の達成度合い
さて、学習の進捗状況ですが、④穴埋め演習の2週目を終わらせました。
また、A.ライフプラニングと資産計画の箇所の、①FP完全講座を見て、テキストも読みました。
A.ライフプランニングと資金計画
B.リスク管理
C.金融資産運用
D.タックスプランニング
E.不動産
F.相続・事業承継
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今週は(11月25日~)は、テーマ別1問1答に取り組もうと思います。
テーマ別1問1答は、以下の分野A、B、Cだけでも各200問近くありますので、まずは、A、B、Cに集中して、時間があればD、E、Fにも手を出したいと思います。
A.ライフプランニングと資金計画→250問
B.リスク管理→191問
C.金融資産運用→234問
D.タックスプランニング
E.不動産
F.相続・事業承継
Time is Money♪
次回は以下です!