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19限目:行政書士試験の勉強法(読書術・速読術の活用)

本日は、最近、脚光を集める行政書士の試験の解説をしたいと思います。

合格するための勉強は、社会人として役立つものばかりで、読書術・速読術を活用できる内容になっています。


どのぐらい人気なの?

日本でのコロナ感染の初確認は、2020年1月15日でした。

2020年(令和2年)の行政書士試験の受験者数は、41,681人でしたが、2021年(令和3年)は、47,870人になり、約15%増加しています(合格率は、10.7%→11.2%になっています)。

2022年(令和4年)も、受験者は47,850人と、2021年と変化がありませんでした(合格率は12.13%、合格者数は5,802人)。

コロナの影響で、おうち時間・勉強可能な時間が増えました。
そして、行政書士が社会から必要とされるシーンが増えたため、行政書士の勉強を開始する人が増えて、人気資格になりました。
(例えば、中小企業の持続化給付補助金の申請業務、事業規模縮小、移転、業態変更のための許可の届け出、日本国内に在留延長する外国人の在留資格の延長などで、行政書士が必要になりました)

試験内容は?

試験の内容としては、1.法令、2.一般知識の大きく2つがあります。

法令科目は、憲法、行政法、民法、商法・会社法の4分野で構成されています。

一般知識は、政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解で構成されています。


合格得点は?

300点満点のうち、60%を取れば合格です。
ただし、一般知識は56点中24点以上を取らなければならない足切りが存在します。


試験日は?

毎年1回、11月の第2日曜日の13時~16時に実施されます。
2023年は11月12日(日)の予定です。


合格者の平均年齢は?

法律系資格の合格者の平均年齢は、司法書士とともに、40歳を超えていて高めです。


勉強の進め方は?

法律初学者は、予備校が提供している入門講義のレベルに達していません!!!

私は、予備校(アガルート)の講義を受講しましたが、入門レベルを終えていることが前提の講義になっています。

そこで、おすすめは、伊藤真先生の、以下の4冊入門書です。
Amazonで、Kindle Unlimitedを期間限定で契約すれば、無料で読めます。


行政法・民法が重要!!!

行政書士試験の得点のWeightは、行政法と民法に偏っています。
以下を見ると、

行政法が、76点+16点+20点=112点
民法が、36点+40点=76点

合計すると、188点になります。
法令科目の満点が244点で、その77%を占めています。
この2科目だけで、合格点の180点を超えるWeightとなっています($・・)

行政書士試験はどのぐらい難しいの?

行政書士試験の合格率は、2020年(令和2年)10.7%、2021年(令和3年)11.2%、2022年(令和4年)12.1%です。

私、桐島が過去に取得した資格は以下ですが、
ファイナンシャルプランナー2級は20~60%です。振れ幅が大きいですね。

英検1級は10%ですので、同様の合格率です。

桐島の取得資格

英検1級レベルだと、どのぐらい難しいか全くわかりませんね!

そこで、行政書士の世界のカリスマ教師の横溝慎一郎先生(LEC所属)のお言葉を借りたいと思います。

行政書士試験は比較的易しい資格試験だ」という情報が依然として流布されている。(略)こういった情報はもう30年以上前の行政書士試験の対するイメージですね。当時であれば、6カ月もあれば充分対策を立てて、合格を勝ち取ることはできました。
(中略)

さて、現在の行政書士試験の難易度はどうなっているのでしょうか?
たとえば働きながら6カ月で合格することが可能かというと、「不可能ではないが難しい」というアドバイスをしています。
予備校を利用した場合でも、初めて受験する人の準備期間は平均10~12カ月ぐらいでしょうか。独学の方でも同じくらいか、それ以上の準備期間が必要になると思います。
これは、社会人の方が平日平均1~1.5時間、週末も含めて1週間で15時間くらいの学習時間を確保できた場合の計算です。

行政書士 シンプルで最強な合格戦略 横溝著

つまり、初学者ですと、15時間×4週間×12カ月=720時間ぐらい学習時間が必要な資格ということです。

どういう資格か知ろう♪

ネットを探していたところ、ちょうど、横溝先生の書籍が改訂版として、2023年7月に出版されていました。
前回の2019年2月に出版されてから、4年半たってようやく改訂したため、最新の情報がわかる書籍になっています。

勉強のスケジュール管理

また、学習の具体的なスケジュール管理のために優れた書籍は、以下です。
予備校の指導より、この本の内容に従うことをオススメします!

横溝慎一郎先生シリーズ

行政書士試験の世界では、ひとまず、横溝先生の書籍をこなせば、間違いないと思います。

行政書士試験の横溝慎一郎先生は、司法試験で言えば、伊藤塾の伊藤真先生に該当します。

アガルートの豊村慶太先生は?

ちなみに、最近、アガルートの露出度が大きいため(やたらに宣伝を打っています)、豊村慶太先生も有名です。

豊村先生は、2004年からLECで講師をしていましたが、2017年2月からアガルートの講師になっています。

司法試験業界では、アガルートの工藤北斗先生は、既卒者向けで、既にある程度法律の勉強をしていることが前提の講義を提供していると言われていますが、豊村先生にも同じ雰囲気を感じます。

そのため、アガルートの豊村講座を受講する前に、基本的な法律の学習を済ませておく必要があります。

独学の場合の進め方は?

独学の方は、以下の順番で進めてください。

まず、行政書士業界のカリスマ教師の横溝先生のガイドに従う

次に、法律のド基礎を固めるために、伊藤真先生の法律入門を読む

その次に、行政書士の勉強方法を学ぶ

最後に、過去問を見てみる(解くのではないことがポイント)

こちらの順番で進めると間違いありません

速読術の活用

法律初学者の方は、「新しいことを学ぶんだ!」というわくわく感を大切にしてください。

そして、行政書士になったら、どのようなことに挑戦できるのか、「行政書士 1冊目の教科書」を手に取って思い浮かべてください。

「あ、これ、楽しそうだな!」

「法律の勉強っていまの自分に役立ちそうだな!」と思い立ったら吉日です。

伊藤真先生の書籍を、パラパラでもいいので、一気にめくってみて下さい。

イラストが多く読みやすいです。

はじめは、わかりにくい点があると思いますが、高速で何度も目を通せば、徐々に難しいことがわかってきて、興味が湧くと思います。

そうすれば、ラッキーです。

次に、具体的な試験のイメージを持つために、最強の合格戦略を見てみましょう。どのぐらいの時間を要するのか(最低720時間)、どのぐらいのペースで勉強すればいいのかわかります。

最後に、過去問を眺めてみましょう♪

ここまでで行政書士に対する具体的なイメージが湧き、行政書士試験に対する挑戦の気概が芽生えてきたら、それは、試験にチャレンジしても良いということです。


予備校の講座の受講の検討

上記のプロセスを一通り経験した後に、講座を受講するか検討してみて下さい。

講座を受講すると、お金も時間もかかります。

上記の作業を終えるだけであれば、1万円ぐらいで済みます(*‘ω‘ *)


桐島の場合

私、桐島の場合は、過去に法律を学んだことがなく、正直、法律に対して苦手意識があるため、アガルートの2023年合格目標入門総合講義/入門総合カリキュラムの入門カリキュラム総合フルを申し込み、2023年2月11日から受講を開始しました。

価格は、18万3,260円でした(2024年向けは、20%オフでも20万9,440円となっています)♪

アガルートを申し込んだ理由は、価格面で他の予備校より安く、私は通学の予定がなくオンラインで受講したかったためです。
また、1発合格すれば受講料がすべて返金される特典も魅力的でした。

申込みしたところ、以下の教材が送付されてきました。正直、行政法と民法の教科書所の分厚さに驚きました。

なお、2月や3月のスタートは、2023年11月12日の試験日を見据えると、かなり遅めのスタートと言えます。豊村先生は、「3月に学習開始する人は、Rocket Startで常にTop Speedで学習する必要がある」と言っています。

これは、上記の横溝慎一郎先生(LEC所属)の言葉と一致しています♪

アガルート講座のテキストの一部(あくまで一部です笑)

勉強の進め方

まず、豊村先生の講義を、行政法から聞き始め、2月中に終えることを目指していましたが、分量が多く3月にもつれこんでしまいました。

豊村先生の講義のみでは、全体像が掴めなかったため、上記で紹介した伊藤真先生の入門講義の憲法と行政法を同時に読み進めて、理解が進みました。

3月にはミャンマー語の試験があったため、2~3週間はミャンマー語の勉強に集中し、行政書士試験の勉強の時間が確保できませんでした、、(;´Д`)

4月からは憲法を開始して講義を聴き終え、民法の講義も見え始めましたが、民法の講義を受け終わるのは5月にもつれこみました。

5月時点では、予定していたスケジュールを1カ月以上遅れていてBehindがある状況になっていました。

6月15日時点で、ようやく行政法、憲法、民法の講義を見終えた段階で、商法に講義を見ることや、過去問に手を付けられていませんでした。

6月中に過去問を仕上げようと思ったものの、体調不良が続き、スローペースになりました。結局、7月に行政法と民法の過去問を終えるつもりが、行政法のみしか終えることができませんでした。

過去問に時間がかかってしまったのは、最初に講義を見た際に、①復習をしなかったこと、②講義を見てからすぐに関連個所の過去問に手を付けなかったこと、が理由です。

初めてでも、講義を見終わるたびに、その個所の過去問に手を付けた方がよいというのは、資格試験の王道で知っていましたが、色々と言い訳して実践しませんでした。

そのため、行政法であれば、2月に講義を視聴した内容が、6月にはほとんど頭に残っていない状況になってしまいました、、、( ゚Д゚)
そのため、過去問1週目を終えたのが、8月でした。

8月に民法の過去問に手を付ける際にも、結局、テキストをもう一度見る必要があり、講義を再度、視聴することになってしまいました、、、

8月末時点で、民法の過去問が終わっていない状況ですので、かなりの危機感を抱きました。

8月25日に上記の記述対策の問題集を手に入れたため、9月9日までに一通り無事終えました!

そして、9月16日~20日にて、憲法と民法の過去問を終えて、21日~22日で記述の過去問も終える予定です。

商法は9月15日、16日で終了予定でしたが、民法は9月いっぱい時間がかかってしまいました。民放の過去問をなぜ、もう少し早めにやらなかったのか、非常に後悔しています。

いよいよ、10月になりました。ラストスパートは、行政法、民法を固めて、スコアを一気に上げるしかありません…

最後の最後まで、ギリギリ過ぎて、油断ならない状況でした…( ´Д`)


※資格取得の注意点(挑戦時の年齢)

資格取得の注意点を以下に記載しました。

35歳と45歳の壁を意識する必要があります

35歳になると、語学のように何千時間も投入しなければいけない、新たな分野に挑戦するための時間の確保が難しくなります。

更に45歳からは学ぶ意欲自体が衰えてしまう可能性があるため、45歳までは今までに触れたことのある馴染みの分野の周辺分野であれば、新しいことに挑戦した方が良いです。

行政書士は、資格取得者の平均年齢が40歳の資格です。
しかし、受験者が法律入門者で、35歳以上の場合は、かなりの勉強時間が必要になりますので注意が必要です。
受験の動機があやふやだと、合格までのモチベーションを保つのが難しいでしょう。

私の動機は、
●仕事の関係で法律に触れる機会があり、興味を抱いていたものの、法律未習者で、体系的に学習する機会•時間がなく、いつか体系的に学習したいと強く願っていたこと!
●ミャンマー人の友人から、「桐島が行政書士であれば、在留資格の取得申請の際、入管庁に提出する申請書の作成を依頼したい」と言われたこと!
(半分冗談だと思いますが、この時に初めて行政書士の仕事内容を知りました!)

私の歳になると、自分のために何かを目指そうとする気概は無くなってきます。

その代わり、他人のために役に立てる事であれば、目指そうという情熱は燃え上がりやすいです。

人生短いなかで「あなた、その資格って、趣味のための取得ですか?!時間が有り余っているのですね!」とツッコミたくなるような時間の浪費をしている人も身近に見かけます。

35歳以上の方であれば、資格取得は、趣味ではなく実用性を求めるべきだと思います♪(´ε` )
例えば、35歳以上で新たな言語に趣味で手を出すのは、かなり危険な選択です。
人生の残り時間の短さを意識した判断・決断が必要です!

やる気の出るメッセージ

最後に、やる気の出るメッセージを再共有します。

スティーブ・ジョブズの人生に多大なる影響を与えた、発明家リチャード・バックミンスター・フラー(Richard Buckminster Fuller)の言葉です。

私は、若者の精神などまったくあてにならないと考えている。

古い世代にしつけられた。でも私の考えたことの方が真実で、社会が信じろと言ったことの方が真実じゃなかったことが何度も何度もあったんだ。

人生を振り返ろう。

若き日に挫折し、捨て去った願いや好奇心を呼び覚まそう。

あらゆる人にしてほしいには、澄んだ心で考えることなのだ。

今回は、珍しく資格試験の解説をしてみました♪

続きは以下の記事です。


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