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5限目:地方の大学生向けの講義(フォトリーディング、ソフトスキル向上、思考の読書、速読術)

それでは、前回の4限に続いて、本日はStep3,4,5に移りたいと思います。
桐島です。
さて、フォトリーディングの5つのStepの中では、Step1,2が一番重要ですので、疎かにしないで下さい。

Step1~5を再掲すると、以下の通りです。

Step1:準備(1分)=最初に「本を読む目的」を決める。
Step2:予習(2~3分)=目次をチェック、Step1の目的と本が合致しているのか?その本を読み進めるのか?と確認する。
Step3:フォトリーディング=本のページを一定のペースでめくる。
Step4:復習(8分)=本の中身を簡単に調査し、気になる言葉(トリガーワード)を抜き出す。そして、本に対して質問を数個作ります。ここで少し休憩を挟みます。
Step5:活性化(15分)=潜在意識に取り込まれた本の情報を、質問によって意識に引き上げる。


Step3,4,5の解説に入る前に、読書に際して集中力を高める方法があります。
イメージ図は以下の通りです。これは、読書に限らず、何か目の前のことに集中する時に使うのに最適な方法です。ずばり、「ミカン集中法」です。

ミカン集中法

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プロのスポーツ選手も試合前に、何かしら集中力を高めるルーティンがあり、それによって、集中力を高めています。

例えば、イチローは、バッターボックスに入った時に、左手で右腕の袖まくりをしています。これは絶対に欠かせない、ルーティンになります。

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そのため、フォトリーディングがオススメするのが、ルーティンとしてのミカン集中法です。これは、集中力を高めるための1つのルーティン(儀礼)です。これをやると、集中スイッチが入って、携帯をいじったり、余計なことを考えずに、目の前の本にだけ集中できるようになる仕掛けです。

最終的には、自分の頭の斜め後ろの空間にミカンを浮かべて、そのミカンが自分を通して、本を見ているという、というイメージを思い浮かべます。

みかん⇒自分の目⇒本が一直線になるイメージです。

具体的な手順は、以下の手順をみて下さい。①、②のプロセスを踏まずとも、いきなり③に入って、ミカンを自分の背後の空間に浮かべて構いません。最初は、本物のミカンがあるとやりやすいです。
一度、本物のミカンで、実践してみると、すぐに出来るようになります♪

ブログ用 速読

集中力を高めて読書に入るための、おまじないみたいなものですので、あまり真剣になる必要はありません。しっくりこない人はやらなくても大丈夫!

アスリートの試合に対する姿勢と一緒で、読書に入るための意識付けという意味合いが強いです。

Step3:フォトリーディング

それでは、Step3になります。
Step1の目的を意識してから、目のモードを、フォトフォーカス状態にします。
「はっ、フォトフォーカスって何だ?」 となるのは、当たり前です。
これは、目の使い方です。普段、我々が目を使う時に、広大な大地を見る見方や夕焼けを見る見方と、目の前の文字を読む時の文字の見方では、全く異なります。

フォトフォーカスというのは、目の前の文字を見ずに、景色を見る目の使い方です。かなり、目に負担がかかるので、疲れると思います。

だって、景色を見る際は、遠くを見て全体像を捉えようとする目の使い方をしているにも関わらず、同じ目の使い方で、目の前の本を見るためです。
かなり疲れます、、、

この無理な目の使い方をするのが、フォトフォーカスです。

色々な教え方があると思いますが、
目の前の本のページを見るときに、出来るだけ、ページを写真として見る見方です。なるべく、1つの箇所に焦点を当てずに、ページ全体を見て下さい

後ほど、あとで種明かしをしますが、ボヤ―っとページを見る、というイメージです。

この状態のまま、順番にゆっくりとページをめくっていきます。

2秒に1回のペースで、「リー♪ラックス、リー♪ラックス、ページを♪めくって♪1,2,3,4」と、リズムよくページをめくりましょう。

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掛け声は何でも良いです。同じペースでページをめくれば大丈夫です。

さて、一度でも何度でもいいので、納得がいくまで繰り返して終わりです。

最後に、自己肯定をして終わりです。
「私は、これで●●に関して、全て理解することが出来た」と唱えます。
●●は、Step1で設定した自分がなぜ、この本を手に取ったか、この本から手に入れたい内容になります。

はい、Step3は以上です。

Step4:復習

それでは、Step4です。Step4は、1.調査、2.関連ワード抜粋、3.質問作りの3つで構成されています。

1.調査は、2~3分で、筆者が繰り返し主張している内容や、図やイラストを把握します。
2.関連ワード抜粋は、次に1と関係しますが、筆者の繰り返している重要ワードを抜粋します。書き出さなくてもいいので、重要ワードがどこにあるのか、いくつか拾って下さい。
3.質問作りでは、著者が目の前にいるとしたら、どんな質問をしたいのか、キーワードと関連付けて、2~3個質問を作って下さい。

ひとまず、これで一旦、目の前の本は置いて下さい。これで終了です。

Step5:活性化

Step5のプロセスは、目の前の本を置いてしばらく休憩を取った後に、行います。しばらくというのは、5分でも構いませんし、翌日でも構いません。
どのぐらい、内容を覚えているかの記憶を蘇らせる作業になります。

内容が思い浮かばなくても、もう一度、本をざっくりめくって、どこの辺りにどのようなことが書いてあったか思い浮かべて、勘所を掴んで下さい。

そして、この後、時間を決めて、読みたい所からでも構いませんので、勢い(スピード感)を持って、読書に臨んで下さい。

以上が、Step1~5までの一連のフォトリーディングの流れになります。


種明かしタイム

さて、後で種明かしをすると言った、Step3のフォトリーディングに関しては、賛否両論があると思います。

私、桐島は、科学を信じています。正確には、カール・ポパーの反証可能性の態度を信じます。
※反証可能性は、「ある言明が観察や実験の結果によって否定あるいは反駁される可能性をもつこと」

しかし、そもそも、このStep3のフォトリーディングに関しては、実証実験の結果は得られていません。そもそも、効果があるかが、科学的に証明されていません。

更に言えば、読書に関しては、以下のことが科学的に証明されています。

読むスピードを上げると、読んだ気になるだけで内容の理解度はむしろ下がる(理解とスピードはトレードオフの関係にある)
読書のスピードと時間を決める要素の中で、目の動きや周辺視野が占めるのは10%以下しかない
引用元:カリフォルニア大学サンディエゴ校の論文
https://journals.sagepub.com/stoken/rbtfl/0GSjhNaccRKTY/full

しかし、このフォトリーディングの手法の効果を批判すれば、私が受講した10万5000円の2日間の講座に意味が無かったのではないか?!ということになります。

いえ、意味はありましたよ♪
やはり、日本では、大学時代に、ソフトパワースキルを鍛える授業がほとんど提供されていないため、そもそも、読書術なんて習ってもいません。そんな中で、フォトリーディング講座は、私の読書に対するコペルニクス的転回をもたらしてくれたと言っても、過言ではありません。

相変わらず、多くの人は、聴覚以上に、視覚から沢山の情報を取り入れます。特に、大学生は、パスコン、スマホ、本から多くの情報を取り入れる必要があるため、媒体や目的に合わせた情報の取り入れ方を学ぶ意義は、これまで以上に高まっています(*‘∀‘)

こういった観点で、まずは、読書を皮切りに、大学生のOS(ソフトスキル)をアップデートするのは、意味のあることだと思います。

まずは、速読術(フォトリーディング)を学んで実践していくことで、本に対するアレルギーを無くして、本を好きになってもらう。

それから、自主的に、思考の読書を、どんどん実践して貰う。

こういった内容の講座(京都大学、同志社大学、立命館大学、長崎県立大学などで実演した内容)を、是非とも、日本国内の津々浦々の地方の大学で実演していきたいと思います。

関心のある地方大学の教員の方々、学生の方々は尻込みせずに、桐島まで以下の連絡先に連絡下さい!
※桐島は、信頼のおける国家公務員@霞が関です(笑)
https://note.com/dokushozamurai/message

それでは、次回、6限目で改めて、読書の重要性を解説します。

See you soon.


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