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⑥ミャンマー入門(桐島、ミャンマー語るってよ!)

桐島です。仲の良い友人から「ミャンマーを基礎から知りたい」と言われました。そこで、今回は「桐島、ミャンマー語るってよ!」を開講します。

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ミャンマーってどこやねん?

ミャンマーは、ざっくり言えば「インドと中国の間」にあります。中国、インドの2大国に挟まれていて、更にバングラディッシュ、タイ、ラオスとも国境を接しています。
日本からですと、ANAの直行便で8時間半で行けます。

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ミャンマーの首都はどこ?

ミャンマーの首都は、「ネーピードー」です。2006年にヤンゴンから遷都されたばかりです。いまでも多くの人・企業はヤンゴンに集まり、ヤンゴンが実質的に経済の中心都市として機能しています。

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ミャンマーって、どういう国?

ヤンゴンの町中の様子ですが、こんな感じでパゴダ(仏塔)が町中にあって、小乗仏教が中心の国です。優しい、あまり欲の無い仏教徒が多いイメージです。

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夜になるとこんな感じで、ピカピカと煌びやかになります。

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休日になると、家族でパゴダに集まって、思い思いの時間を過ごしています。生活の一部としてパゴダや仏教が根付いています。

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世界三大仏教遺跡ってどこ?

我々、日本人はあまり敬虔な仏教徒ではないので、難しいかもしれませんが、世界三大仏教遺跡はどこか分かるでしょうか?

まずは、①カンボジアのアンコール・ワットです。12世紀に造られた、最初はヒンドゥー教寺院でしたが、後に仏教寺院になりました。

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そして、②インドネシアのボロブドゥールです。ジャワ島に9世紀初めに造られました。

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最後に、③ミャンマーのバガンです。

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このような、パゴダが特徴で、パゴダが数千とあります。以下のような形で雑誌でも特集されています。

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ミャンマー人が顔に塗っている白い模様は何?

塗り方は人によって、違います。これは、タナカ(thanakha)と呼ばれ、天然の化粧品です。日焼け止め、保湿の効果もあるため、ファンデーションとして顔全体に薄く塗ってから、部分的に濃く塗るという塗り方をします。

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こんな、丸の形のタナカの木をすり潰す土器のようなものを使います。

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やり方は非常に単純で、少量の水と一緒すり潰し、ペースト状にして使います。私、桐島も実際に現地に行ったときは、自分でタナカを作っていましたが、男の人は、肌に模様をつけるとゲイだと思われるので、笑われます( ;∀;)

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ミャンマーはたくさんの少数民族がいるって本当?

本当です。中国には56、ベトナムには54、ラオスには50の少数民族がいますが、ミャンマーには135の少数民族がいます。

ミャンマーの地形は、東西が900kmで、南北が2200kmと南北に長いのが特徴です。北部には、東南アジアの最高峰の「カカボラジ山」があります。

そもそも、以下の地図のように、ある程度の自治権が認められている州と、中央政府の統制が強い管区に分かれています。

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ビルマ族が管区に多く、少数民族は州に多いです。例えば、①シャン州はシャン族、②カレン州はカレン族、③ラカイン州はラカイン族、④モン州はモン族というような形ですが、ビルマ族とこれら4つの民族を合わせた5つの民族で90%に達しますが、残りのミャンマー人口の10%(約570万人)に135-5=130民族が含まれます。

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主に、平地にビルマ族、山岳地帯に多数の少数民族が住んでいます。

カカボラジ山は、ミャンマー北部のカチン州最北部に位置して、標高5,881mです。そこから南に行くにつれて、標高が下がっていきます。

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中央平原+沿岸部に多くのビルマ族が住んでいて、高原地帯は、恐ろしく標高が高い所も沢山あります。

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このような北高南低の地形のため、河川は北から南に流れています。
エーヤワディー川の流れた先のエーヤワディーデルタに、経済都市ヤンゴンがあります。

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なんで少数民族って山岳部(高原地帯)に多いの?

山岳部に住んでいる少数民族は、同化がされにくいためです。
平地ですと、人々の行き来がし易く、交流が盛んですので、言語や生活習慣が似通ってきて、何世代か経過すると一緒になりますが、山岳部だと起こりにくいためです。

更に知りたい方は、詳しくは以下で紹介しているので、御覧ください。

山岳部で生活するゾミアは、ビルマの高地に多いことが分かります。

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バルカン半島にあったユーゴスラビアは、その複雑な歴史と国家形態から、『七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字、一つの国家』と形容されました。

ミャンマーの指導者は、ユーゴスラビアみたいな分裂国家にはなりたくないと願っています。しかし、現状は、『135の民族、多数の言語、多数の宗教、多数の文字、1つの国家』です。
イギリスの植民地でしたが、独立する際に、民族問題、領土問題など、様々な問題を内包したため、その解決は一筋縄ではいきません。


そういった問題が、ロヒンギャ問題、軍事政権、民主化、ナショナリズムの盛り上がり等、各種の様相を呈しています。

例えば、ロヒンギャを136番目の民族として認めると、その他の多くの少数民族が自分たちの主義主張を強めて、独立に向かうかもしれません。そうなってしまえば、ユーゴスラビアのように国家が解体してしまいます。

日本は、世界の国々と比較すると「民族問題を考えなくて良く平和だ」とつくづく感じます。

その代わり、ミャンマーのように多くの問題を抱える国は、世界中を見渡せば多いので、知的好奇心が湧いてきますね♪

See you soon.


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