Casper

普通のオバちゃんです。我が子たちが大量の本を読み、文章を書く姿を見て、学生時代に下手な…

Casper

普通のオバちゃんです。我が子たちが大量の本を読み、文章を書く姿を見て、学生時代に下手な読書感想文しか書いてこなかった自分自身を顧みて、今ならどんなものが書けるかな、と興味を持ったので書いてみることにしました。ちなみにCasperは飼い犬の名前です。

最近の記事

【オバちゃんの読書感想文】 「パッとしない子」 辻村 深月 著

オバちゃんはかなり長いこと小説から敢えて離れていた。小説は読み始めるとあっという間に時間が経ってしまい、やるべきことができなかったりするからである。ビジネス関係の本や実用書、ノンフィクションだとそこまで没頭しないし、新しい知識を得たりすることもできるので、そのような本ばかり選んでいた。更に、ここ10年は本が手に入りにくい生活をしていたので、それも相まってかなりご無沙汰していた。そんな私がKindleで小説を読み始めてしまった。あー、危険。クリック一つで本が手に入る。禁断の果実

    • 【オバちゃんの読書感想文】 「楽園のカンヴァス」 原田マハ 著

      前回原田マハの「風神雷神」について書いたら、数年前に読んだ「楽園のカンヴァス」をまた読みたくなった。原田マハの世界に浸りたくなった。小説は危険。一度沼にハマると他のことが手につかなくなる。ここ数週間は優先順位が最優先のことを除いて本ばかり読んでいた。優先順位低いことでもやらなければならないこと、あるのに。。。 私には絵心や音楽の才能はないので、美術館や音楽会でその世界にどっぷりつかり、余韻を楽しみすぎて他のことが疎かになるという危険はない。でも、本の世界は危険だ。お風呂に浸

      • 【オバちゃんの読書感想文】 「風神雷神」 原田マハ 著

        私は昔から頭のいい人が好き。高校生の頃に友達から「どんな人が好き?」と聞かれたときに「頭のいい人」と言ったら、「え?なにそれ?◯◯(クラスでガリ勉と言われていた男子)みたいな人が好きなの?」と言われ、『分かってないなぁ』としみじみ思った記憶がある。 よくよく考えると、異性としての魅力について尋ねられたのに、私は人間的魅力について言ってたから、『分かってない』のは私だったような気もする。 私が魅力的に感じる人間は(異性でも同性でも)、いわゆる偏差値の高い人ではなく、状況を俯瞰

        • 【オバちゃんの読書感想文】 「女教邇言」 津田梅子 著

          本屋は本屋の楽しみ方がある。フラッと入って、ちょっと手に取ることで新しい本と出会えることがある。ネットは知りたいものを探したり、キーワードで素早く絞り込んだりというのが得意。どちらも良い。 この世の中に、本屋とネットの両方の良いところを兼ね備えたサイトも存在する。 本屋みたいな見つけ方ができるネット上の図書館、『青空文庫』というものに大変お世話になっている。私の一番最初の投稿で取り上げた「こころ」は手元に本がなかったのでここで探した。そして、膨大な収録書籍の中から「智恵子

        【オバちゃんの読書感想文】 「パッとしない子」 辻村 深月 著

        • 【オバちゃんの読書感想文】 「楽園のカンヴァス」 原田マハ 著

        • 【オバちゃんの読書感想文】 「風神雷神」 原田マハ 著

        • 【オバちゃんの読書感想文】 「女教邇言」 津田梅子 著

          【オバちゃんの読書感想文】 「智恵子抄」 高村光太郎 著

          前回「こころ」を読み、中学時代を思い出した。そこから高村光太郎の詩「レモン哀歌」を思い出した。詩の内容はおぼろげだったが、そのときに私の頭の中に浮かんだレモンのイメージが未だに鮮明に残っている。それは、窓際の真っ白なカーテンと一つのレモン。輪切りでもくし形でもない。もちろんレモン”味”でもない。そして、二つも三つもいらない。一つだけ。そんなイメージだ。 「レモン哀歌」を探し出して読んでみて気がついた。「智恵子抄」は読んでいない。有名だけれども読んでいない。「智恵子抄」は高村

          【オバちゃんの読書感想文】 「智恵子抄」 高村光太郎 著

          【オバちゃんの読書感想文】 「こころ」 夏目漱石 著

          私が中学校2年生のとき、いつもサッカーをして真っ黒だったS君が本を読んでいた。彼は根が真面目だったので、本を読んでいても驚くことはなかった。その時S君が読んでいた本が「こころ」であった。 私は色々な本を読んでいたけれども当時「こころ」は読んでいなかった。S君が読んで私が読んでいないということに、負けたような悔しさなのか、知への探究心を示した彼への対抗心なのか、なにか分からないが一刻も早く読まなければならないという気持ちになったことは鮮明に記憶している。 「こころ」は私にと

          【オバちゃんの読書感想文】 「こころ」 夏目漱石 著

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          小さい頃、読書感想文をどうやって書いたら良いのか分からず、いつも困っていました。本を読むのは嫌いじゃなかったけれども、感想文を書く必要がある読書は苦手でした。 時は流れ、良い歳のオバちゃんになった今、宿題として課されているわけでもない読書感想文を書いてみようかな、と思い立ってみました。というのも、我が子らが読書をし、色々書いている姿を見ているのですが、私とは受けている教育が違うこともあり、とても興味深い書き方指導を受けているのです。一方私はそんな指導は受けていないし、具体的

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