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書評 GIG WORK~やりたいこと迷子のあなたへ~

私はやりたいこと迷子である。常に目標や夢を探しそれを達成することを欲している。達成できたらまた次の目標や夢を探す。まるでラットレースのように…。

魅力ラボの12月ラボセミナーのゲストがこの本の著者の長倉顕太さんであった。セミナー中で印象的だった言葉が「自由とは選択肢を増やすこと」。私の考える自由と同じだった。やりたいことを探しているけれど、そんなにやりたいことはない。そんな私にとって自由とは何かをやりたい時にやれることだった。

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著者のところにはそんな迷子が訪れるという。そして、著者自身にもやりたいことはないそう。

目標なんかいらない。
そもそもなんで探さなきゃいけないのか。そもそもやりたいことはないといけないのか。そもそもやりたいことならやってるでしょ?ってオレはツッコミたい。
だから、オレは現在地の把握は必要だけど、目的地はいらないと思ってる。
自分を還元していけばいい。
今できることしかできないわけで、それをどう周りに役立てるかを考えることが重要だ。
生きているだけでテイクしまくりな状態のわけだ。
ギブ-テイク=チャンス
目の前のできることを一生懸命やっていたら、次に何かやらせてもらって、そしたらできるようになって、やりたいことが出てくるみたいな。もちろん、やりたいことが出てこないこともあるだろうし、やりたいことなんてなくてもいいんだけど。

目標や夢とは今の私が持っていないものだ。つまり、無い物ねだり。世の中には当たり前だが、私が持っているものより無いものの方が多い。世の中を支配したい人たちは無いものに私たちをフォーカスさせて不安を煽り搾取していく。今思っている不安も強迫観念も誰かが作り出した嘘なのかもしれない。場所と時が変われば、また違ったものになるかもしれない。「前提を疑え」そんなメッセージを受けた。
そして、著者の言う現在地も高度なスキルやテクニックではない。人間、誰しもが数十年生きていたら何かしらの考えやスキルを持っている。それは何か、知っていてどんな場面でどう感じるかということだ。知る一つの手段として他者との比較である読書がある。ただ読んで終わりだけでは現在地をスルーしている。読書とは何を思い考えたかを作者と会話をしていくこと。
持っているものが多いほど選択肢は増えていく。

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私自身もたくさんの本を読んでいたが面白かったで終わりスルーしていた。この書評noteもスルーしたくないから書き始めた。魅力ラボや読書部に頼まれて書いているわけではない。場所を提供してもらっているだけ。1つの書評を書くのに何度も読み返しメモ魔し推敲していく。今までと比べて読む本の数は格段に減った。しかし作者と会話をしている感覚はあるし読書は格段に充実している。同じ本を未来に読んだとして「どう感情をもつか」は分からないが少なくとも「今、私が持っている感情」については分かる。今、私が出来ることは「私の今持っている考え」をこうやって発信すること。それで誰か同じことを考えている人がいたら一緒に考えられたらいいなと思っている。

また、やりたいこと迷子になったら著者のこんな声が聞こえそうだ。

くだらねぇ。
お前はどうしたいのよ?

執筆 Asami

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