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毒親完全脱出マニュアル 心理から実践まですべてがこの1冊に詰まっている


第1章 自分の親が抱える心の問題点を知る 
第2章 毒親が抱える負の感情を知る 
第3章 親子間に境界線を引く 
第4章 親から離れる前の心構え 
第5章 毒親の依存を断ち切る 
第6章 手紙の書き方 
第7章 毒親以外の人たちに対する対応 
第8章 毒親が家に押しかけてきたときの対応 
第9章 親が会社、パートナー、パートナーの親に連絡してきた場合の対処法 
第10章 自立するための準備 
第11章 実家を出る際に持ち出したいもの 
第12章 親の追跡を防ぐためにやるべきこと 
第13章 新しい生活をスムーズに始めるために 
第14章 親からの脱出後について 
第15章 自分軸で生きるために 
第16章 権利行使 

前書き 

毒親の害から逃れるためには、物理的にも心理的にも距離をとることが重要になってきます。
 
実際今すぐにでも、距離を置きたいと考えている毒親育ちも多いかと思います。
 
しかし毒親と離れたいけど、具体的にどう行動していいのかが分からない、毒親から自立 するためにはどんなことが必要なのか知りたいという方は多いでしょう。
 
本書は、毒親から脱出するための心構え、具体的にとるべき行動、そして距離をとった後にどのように自分の人生を歩むべきかについて書いています。

本書が皆さんの背中を押して、毒親から脱出を果たすのに役に立てば幸いです。 

2024年5月 
佐々岡慎太郎 
ささしん


第1章 

自分の親が抱える

心の問題点を知る

1-1毒親とは何か?
毒親という言葉の語源は毒親問題のバイブルとも言われているスーザンフォワードの著書「毒になる親」だと言われています。多分一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?この本が初めて出版されたのは1999年です。

それが直接のきっかけになったというわけではありませんが、このころから徐々に毒親つまり家庭内で親の役割を果たさない親が存在することが少しづつ世に知られるようになってきました。

最近では、タレントの青木さやかさんや小島慶子さんなどの著名人も親子関係に問題があって、そのことで傷ついた経験があることをカミングアウトすることが段々増えてきました。

毒親問題に悩んでいる人は世の中にたくさんいることを認識してください。決してあなたは1人ではないので安心してください。

人間の考え方や価値観というのは人によって違って当たり前なわけです。それぞれの違いを認めあい尊重することが大事だし、それで共同社会は成り立つわけです。この共同社会というのは学校や企業だけでなく家庭も含みます。家庭というのは共同社会の最小単位です。

親子であっても価値観や考え方が違うのは当然です。そうであればそれを認め尊重しあうのが大事でしょう。まともな親であればそのことがわかっています。子どもが自立して自分の人生を歩んでいくのを見守り、助けを求めてきたら初めて手を差し伸べます。

ところが毒親には考え方や価値観の違いを認め尊重しあうという発想がまったくありません。自分の考えがすべて正しくそれと違った考えを持っている子どもはおかしいのだから、そういう子どもは矯正なければならないと考えているわけです。
まずそこからしてまともな親とは全然違います。

そして子どもの自立を見守るという発想もありません。子どもの人生も自分のものなんです。そこにあるのはコントロールと支配です。

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