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2023年12月 Cambridgeshire Holiday Orchestra

今年は家族が健康に恵まれて、冬のホリデーオーケストラに無事参加できました。去年は家族一同が風邪でやられて申し込んだのに参加できなかったのです

私はいつものとおり parent helper として今回は(今回も)弦アンサンブル(初級、中級、上級のすべて)に同伴しました。見覚えのある顔があると、この子も音楽続けてがんばってるんだなと嬉しくなります

学習児はチェロでジャズ、弦アンサンブル、そしてメインのオーケストラに参加

ジャズでは James Brown の I Feel Good ともう1曲(曲名忘れた😂)

弦アンサンブルでは指揮者の方の編曲による Khosn Kale Mazl Tov(ユダヤ教の結婚式の曲)、Don McLean の Vincent (Starry, Starry Night)、そして The Simpsons のテーマ曲

弦アンサンブルでは私もちゃっかり勉強してきました😂音楽として表情豊かに仕上げるにはいつもきれいな音で弾くだけじゃだめで、ときには汚い音と紙一重みたいな音も求められるし、現代の曲はとてもおもしろい。大先生もモツ先生もベト先生も偉大なんですが、現代の曲はそれらをしっかりやってからなんて言ってたら、生きているうちに現代の曲なんて弾くなって言ってるのと同じなので、こういうのを子どものうちからガンガンやらせる某国人の音楽のセンスのよさに感心します

オーケストラはチャイコ先生の交響曲4番を全楽章初見で通して、時間の都合上コンサートで弾くのは3楽章と4楽章だけ

学習児がオーケストラで交響曲を全楽章弾くのは今回が初めてで、最初に楽譜を見たときは難しすぎて弾けないと思ったそうです。ところが、チェロのインストラクターからいいフィンガリングを教えてもらったら、楽譜にパターンが見えてきておもしろくなってきて、譜読みがそんなに難しく感じられなかったとか言ってます。高ポジが多くて楽譜の40%くらいが tenor clef だけど、チェロでももうスラスラ読めるそうです(いつの間に😵)

最終日のコンサート、あまりの質の高さに感動しました。4日間で、しかも家で全然練習しないで😂よくこんなに短期間でこんなにうまく弾けるねって。学習児は普段はチェロの練習なんてしていないのに、エアで弾いたところなし。全部楽譜どおりにすべての音を弾いたそう。なんでこんな難しいことできるのか、全然わからない。信じられません

学習児曰く、ほかの人はインストラクターがなにか教えてくれてもちゃんと聞かない(自分は聞いている)、そしてインストラクターが一緒に演奏するときはいい音が聞こえてくるので、自分もそれに合わせるように音を出すんだとか

実際、コンサートの演奏中に、やたらシフトの跳躍が大きい人もいるのに、学習児は効率よく弾いているのがわかりましたし、インストラクターは学習児の後列で(学習児には見えないところで)弾いていましたが、学習児がインストラクターと同じタイミングでヴィブラートを同じくらい入れているのにも、私はちゃんと気づきました

そして今日、学習児が言いました。これまで音楽をやってきてよかったと。あのオーケストラの音の一部になれたことが気持ちよかったと

学習児に音楽をやらせてきたのはもともとは私自身の後悔(小学校1年のときにピアノ始めてすぐにやめた)に基づいた独断で、学習児には音楽をやらないという選択は与えませんでした。まだ年少のときはまわりにガチで音楽をやっている人がいなかったので、なぜ自分だけこんなことをしなければならないのかと言われました。そんなときは親の権限で「音楽を続ければ必ずいいことがあるから」とか言ってきました

私は学習児になんかのコンクールで賞を取ってほしいとか思ったことは一度もありません。何かを継続して簡単にはあきらめない生き方をしてほしくて、年少のうちから始めるには音楽がいいと毒親的発想で思っただけです。自分の考えを押し付けてきたのだから、それがうまく行かなかったときには学習児には恨まれるだろうという怖れはありました

ホリデーオーケストラでは親として似たような状況にある立場の方ともお話しする機会もあって、自分の気持ちをわかってくれる人がいるし、私も相手の立場がある程度わかります。親も苦しいのです😂

今日の学習児の晴れ晴れとした様子を見て、音楽をやってきてよかったと聞いて、無罪判決がもらえたと思ってもいいのかな😂

いい気分です。この気持ちの余韻に浸りたいから、今日は自分の練習はしないで、いい気分のうちに寝ていい夢見ます😂

(2023年12月30日に別所で書いたものをこちらに再掲載しました)


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